「ん……」
シオンが目を覚ましたのは翌日のことだった。
クリトリスを嬲られ、弄ばれ、徹底的に蹂躙され続けた。いつの間にか気を失ってしまっていたようだ。
そんなシオンの様子に気付いたリッカが「あ、起きましたか」と近付いてくる。
その姿を見た瞬間、陰核が「ずきっ」と痛みを発した。身動ぎと共に包皮から軽く先端が顔を出す。
シオンの皮膚感度は空気の流れさえも感じ取る。
皮が剥ける感覚にぶるりと身を震わせるシオン。視線を向けるとクリトリスは赤々しく染まり、僅かに勃起してしまっていた。
それはより強い責め苦を求めているかのような有様。
咄嗟にシーツで身体を隠したシオン。精神を集中させ何とか発情を落ち着かせていく。
(指輪は……ありますね)
そうしてリッカにちらりと視線を向ける。
いつもならからかうような悪戯っぽい言葉の一つでも飛んでくるところだがその気配はない。
警戒心を露にするシオンだったが、リッカは軽く笑い流した。
「どうぞ、水でよかったですか?」
「え? ああ……ありがとうございます」
凌辱の時とは違うリッカの態度にシオンは拍子抜けをした。
てっきり休む間もなく次なる責めが始まると思っていたくらいなのに。
「具合は悪くないですか? 後始末が大変なくらいだったので水分はしっかり取ってくださいね」
「後始末?」
「潮ですよ潮。他にも愛液やら汗やらおしっこやら……いっぱい出してたじゃないですか」
「っ」
そのストレートな言葉に顔を赤らめる。
そこまでの痴態を晒したことをシオンは朧気ながら思い出す。
最後の記憶は大量の潮吹きと共に迎えた大絶頂、情けない潮吹きアクメだった。
どうやらその後も責められたようだが激しすぎるリッカの遊びに記憶を飛ばしてしまっている。
体内が淫らな熱を帯びていく。羞恥という毒はシオンの子宮を熱し、ズキズキと甘い痛みを発するクリトリスを疼かせていた。
いまだ慣れることのない羞恥心。リッカはシオンが時折見せるこの童女のような反応が大好きだった。
それを察しているシオンは何とか平常心を取り戻していくことに……。
シオンはリッカの用意した水を口にする。
冷たい飲み物が喉を通り、淫らな行為によって火照った体を冷やしていく。
その間もリッカはシオンに話しかけてくる。
そして、これからのことについて説明を始めるのだった。
「ひとまずシオンさんの秘密に関しては言い触らしません。これは約束します」
その言葉を全面的に信用することはできないがシオンはひとまず安堵する。
素人判断ではあるが、一見した限りリッカに他者を偽る際特有の動揺はない。嘘とも思えなかった。
「本当ですか?」
「疑い深いですねぇ……ま、今はまだですよ。また気が向いたら付き合ってくださいね?」
これまでもリッカはシオンを様々な方法で辱め、弄んできた。
そのどれもが常軌を逸した行為であり、その全てにシオンは翻弄され続けたのだ。
そんなリッカの言葉を信じることは心情的には難しい……だが、これまで目の前の女冒険者がシオンの情報を他の人間に伝えたことはなかった。独占欲のようなものだ。リッカはシオンをお気に入りの玩具としてしか見ていない。
だが、逆に言えばシオンがリッカの玩具に甘んじている間は、リッカにとってシオンは最高に価値のある性玩具であり、都合のいい肉の奴隷なのだ。
それは従ってる間に限りシオンの心配が杞憂に終わるということでもある。
「……分かりました、リッカさん」
「リッカ様、って呼んでくださいよ」
じろりとシオンがリッカを睨む。
あまり調子に乗り過ぎるなと釘を刺すのも忘れない。
リッカはシオンが完全に堕ちきっていない活きの良い玩具であることに気を良くし「きひっ♥」と笑みを浮かべた。
「ま、いいですよ。どうせベッドではどう足掻いても私が上なんですから」
「…………」
「あ、怒っちゃいました?」
シオンが機嫌を損ねたことに気付いたリッカ。
その表情は悦びが満ち満ちている。
これは玩具を弄るのが楽しくて仕方ないといった表情だ。
サディスティックなその笑みにシオンは背筋を震わせてしまう。そのことが堪らなく情けない。
何よりも微かな悦びを自分自身が感じてしまっているのだ。
リッカの嘲笑に、シオンは惨めさを隠しつつも何とか言葉を絞り出す。
「もう帰ります。いいですね?」
「ああ、最後に一つ」
「なんですか?」
リッカは一拍間を置いて、シオンに伝えた。
「一応飴も用意しておこうかなと思いましてね、淫魔の情報があるんですけど……欲しくないですか?」