「ああああっ!? はああッ!!」
そこからの展開は沙雪の想定していた事態を大きく超えたものだった。
メリディアーナは快楽を防げなくなってしまった身体への責めを、よりねっとりと陰湿な物へと変えていき、纏わりつくように沙雪へとしな垂れかかった。
むっちりとした乳房へ白く細長い指先が這い回り、絶妙な性技に形の良い爆乳がぶるりと震えた。
同時に、ゾワゾワとした快感が駆け巡る。指先の動きは表面を撫でるような力加減で、切なくもどかしい感覚が乳房を包み込む。
沙雪にとって胸は本来耐えがたい性感帯。そこをたっぷりと焦らされながら嬲られる。
その間にも耳元で尊厳を貶めるような淫語を囁かれ続け、それらと共に身体を嬲られると、強烈な快感と興奮が相乗的な効果を生み出し沙雪の女の本能を貫いた。
(そ、そんな……っ、本当に、術式が……!)
フェザータッチのような愛撫ではあるが、電撃の如き衝撃が沙雪の身体を駆け巡る。
弱々しく開発された身体にとってそれは一撫でで腰が砕けるような快楽拷問だった。おかしくなりそうなほど気持いい、なのに足りない、切ない、もどかしい。
じんわりとした痺れが身体中を駆け巡る。強気な表情が一瞬で蕩け、ビクビクと腰奥を震わせてしまう。
「ん~♡ ようやく聞けたわ。沙雪ちゃんのとっても可愛らしい鳴き声♡」
「ち、違っ、これは……あひぃッ!?」
「そんなエッチな声で言われても説得力ないわよ?」
メリディアーナの手のひらは身体の上をセーラー服越しにいやらしく這い回り続け、沙雪の心と身体を確実に追い込んでいく。
喘ぎ声が我慢できない。喉の奥から甘い吐息が漏れる。歯を食いしばっていても、少し触られるだけで呆気なく反応を引き出されてしまう。
身体は悶え、宿敵相手に快楽に喘ぐ姿を晒してしまっていた。
(ど、どうすれば……駄目っ、どうすることもできない!)
予想外の事態に沙雪はパニックに陥ってしまっていた。
不本意な快楽にようやく年相応の動揺を見せる沙雪をメリディアーナは恍惚の表情で見下ろしている。
沙雪は不覚にも腰が浮くのを感じ、頬も上気させてしまう。胸を触られると、身体全体が熱くなり、その熱は下半身へと集約されていく。股の間が切なく、意思とは関係なく腰をくねらせてしまう。
(っ、こ、こんな、妖魔なんかに……)
妖魔の自分を見る時の感情には気付いていた。
欲望に濁り、相手をどう貶めるかだけを考えている下劣な妖魔らしい目だ。
その目に下卑た感情を向けられることが不快だった。だがそこに快感が混じるならば事情は変わってくる。
身体を貪るメリディアーナの醜悪な感情は沙雪の劣情を煽り、退魔師を屈伏させることに快楽を見出している。その在り方に沙雪は身体を期待させ大きく反応させてしまう。
嫌なのに、死ぬほど屈辱的なのに、調教によりいやらしく変えられてしまった身体は反応してしまう。メリディアーナの視線、表情、言葉、手付き、その全てが沙雪の被虐性に火をつける。
一度意識してしまったその快感は、鮮明なモノに変わり、身体を弄ぶ手の動きや刺激を強く感じてしまう。
妖魔の行為で感じているという事実を認められず、パニックに陥った沙雪の頭の中を快感が容赦なく蹂躙する。
「いい表情になってきたじゃない」
「っ!? だ、黙れッ……! んっ……あぁっ!」
「へえ、まだ睨めるんだ? 口ではいくらでも強がれるものね」
本来、戦闘だけに関してなら自分よりも格下の相手。
そんな妖魔に身体を好き放題にされるという倒錯的な状況が彼女の被虐欲を強かに打ち続ける。
「ああああっ、ぁ、あああっ!?」
股間のデルタゾーンを筋に沿って指が擦る。刺激に背筋を仰け反らせ、意識がそこに集中した次の瞬間には乳輪を擦った。
服の裾から侵入した手によって焦らすように腋の下をくすぐられる。強張った身体を解すように乳房を掬い上げたかと思えば、腹部を指圧する。
流れるような手付きで、焦らすような愛撫と、それにより意識が逸れた部位を弄ぶという行為を繰り返す。
沙雪の身体は際限なく熱くなり、特に弱い女の部分は切なく疼いていた。両乳首は痛いほどに硬く尖り、股間はジンジンと熱を持って湿っている。クリトリスも勃起し、意思とは関係なく刺激を求めている。
しかし、メリディアーナの指先は、それらの最も疼く箇所には決して触れようとしなかった。触ってほしいと差し出した性感帯、その触れるか触れないかギリギリのラインを愛撫しながら、劣情を煽る。沙雪の身体はどんどん切なさと疼きを積もらせていく。
慣れさせることのない巧みな責め苦に心臓が激しく脈動する。常に欲求不満に置かれ、砕けた腰がへこへこと情けなく揺れ動き、満足に動かせない全身が切なくくねる。
メリディアーナの性的技能は性経験の少ない退魔師の少女を翻弄するには、充分すぎる卓越したものだった。
「んふふ♡」
既に余裕はない。耐え抜く自信さえも揺らいでしまっている。
先程とは状況が逆転してしまっていた。
手足さえ自由なら、卑怯な手を使われていなければ、こんな憎らしい妖魔なんてすぐに殺してやれるのに。
だが、その思考が余計に官能の質を高めていることに、この時の沙雪ははまだ気付けていなかった。
厳重な拘束を受けて抵抗さえ出来ない。一方的に無防備な身体の弱点を責められる。しかも相手は敵対し数刻前まで殺し合っていた妖魔の怨敵。
今現在進行している全ての事実が沙雪の感じるマゾ快楽を助長する。
妖魔の調教師が植え付けた被虐性愛者としての種は、彼女の中で無視することができないほどに肥大し、淫らな願望を妖しく燻ぶらせ始めていた。
(あ、あああ……この妖魔……う、巧すぎる……っ!)
術式に頼り切っていた時には意識さえしなかったことだ。
メリディアーナの愛撫は人の身には有り余るほど巧みだった。だというのに術式がある時には触っていた露骨な性感帯に触らないのは意図的なのだろう。
焦らされれば焦らされるほど、身体の感度は上がっていく。切ない、苦しい、触って欲しい、そんな欲求がわき上がるのを必死に振り払う。しかし、意思とは関係なく、身体はくねくねと情けなく動いてしまう。
強靭な精神力といえども、このまま責めが続くようなら瓦解するのは時間の問題だった。こんな状態で乳首や秘部に触れられたら、きっと耐えられない。快感に呑まれ、そして絶頂してしまうだろう。
必死に打開策を練ろうとする沙雪、しかし甘い刺激がその邪魔をする。
心がいくら抵抗しても身体は焦らされる悦びに震えていた。
被虐に悶える沙雪の首筋をくすぐり大きくその身を仰け反らせると「敏感なのね」と、またしても少女の身体の弱点を指摘していく。
その言葉は少女の脳の奥深くにマゾ的な損傷を与え、致命的な性癖を植え付け蓄積させていく。
「や……やめっ……ああっ!?」
メリディアーナは指先をツーッと滑らせ、首から下に降りてくる。沙雪の反応を見ながら、彼女の弱い部分を的確に愛撫する。
指先が両の腋の下に触れる。汗ばんだその窪みを指が這いまわった。
「ひあっ、あはっ、あああっ! や、やめっ、ひあああぁっ!」
耐えがたいくすぐったさに沙雪は身を捩る。だが、すぐにそれは快感へと変わった。
「いい反応ね、さっきまであんなに不愛想だったのに」
腋の下から感じる猛烈なくすぐったさが快感に感じられてしまう。
くすぐったく苦しいはずなのに、それが堪らなく気持ちいい。
沙雪は今にも自我を失ってしまいそうになっていた。
「あらぁ、滑らかで凄く綺麗な腋の下ね。そういえば腋は責めるのに邪魔だからもう生えなくされてるんだったっけ? ふふっ、ここも念入りに上書きしてあげないとね」
「や、やあっ……!」
腋の下を好き放題に弄ばれて強い羞恥と屈辱を感じる。
それでも、拘束され身動きを封じられた沙雪は女の色責めに対して余りにも無力だった。
耐えがたいくすぐったさに、本能的に腕を下げようとする。しかし、拘束されていてはそれは叶わない。ただ万歳の状態で剥き出しにされている腋窩を弄ばれるしかない。
身動きがとれない状態で無防備な腋の下を執拗にくすぐられるのは、筆舌に尽くしがたい辛さだった。気が狂いそうなくすぐったさ、苦しさ、それらが同時に凄まじい快感を与え、沙雪は頭がおかしくなりそうだった。
「ひああ、ふあっ、ああっ……あっ、あああああぁっ、はっ、あああぁぁっ!」
腋から離れた手が乳房を包み込んだ。
手のひらに収まりきらないおそらくは人類最高峰クラスの爆乳。
若く強靭な靭帯によって形も上を向いて重力に逆らっている。
揉みこめばそれに逆らうかのように弾力たっぷりに押し返しメリディアーナを喜ばせた。柔らかい、その上あまりに若々しい張りと弾力だ。ムチムチとした音が聞こえてきそうな光景に妖魔のボルテージも高まっていく。
持ち主同様にツンと上を向いている弾力たっぷりの生意気な乳房をじっくりと嬲るように、下から順にゆっくりと揉みしだいていった。
「ああっ……あ……や……だめっ……」
沙雪の口から無意識に漏れ出るのは何とも情けなく浅ましい声。
巨大な乳房は調教を経たことで、その身全てに太く強靭な快楽神経の根を張っていた。
5年前に投与された薬物は全身の神経に滞留し、未だに彼女を炙り続けている。
耐え難い巨大な弱点を責められることで尖った乳首が先程までと比べ物にならないほどの熱を持ち始めた。
蓄積された快感がズキズキとした甘い歯痛のような疼きを発し続ける。
たっぷり時間をかけて愛撫され続けてきたこともあり、術式を無効化されてからの心地良さとはそれまでとは一線を画していた。
しかし、メリディアーナは決して先端に触れることはなかった。乳首の周りに指を這わせながらも、その中心に触れないまま、いやらしく胸を揉み続ける。
いつ乳首を触られるかと意識させられたせいか、それとも優しくぞわぞわと肌が波立つ刺激によってか……鬱血させられてしこり起った乳首の勃起具合が、更にひと回りほども上がっていく。
爆乳の揉み心地を確かめるようにねっとりと揉み捏ねられ、沙雪はかつてない充足感を得てしまっていた。
「はあああ……!」
堪らず沙雪が感極まった息を吐き出した。
揉まれる度に乳房の奥、乳腺の芯のような部分が熱くなってくる。
そして、その熱は先端に集約しズキズキと痛いほどに固く尖らせた。
沙雪の心の中で、それを摘まれたいという欲求と、摘まれたらおかしくなってしまうという恐怖が同時に湧き上がる。
術式を無効にされてしまった沙雪の動揺を見越しているであろうメリディアーナは、ニヤニヤといやらしく笑いながら決して乳首に触れることなく胸を責め続ける。
そのいやらしい笑みに反抗心を湧き上がらせる沙雪。
「ひあっ、あっ……うぅ……あっ、あああぁ……っ!」
だがそんな気丈な心さえも乳房を揉まれているだけで、心地良さに解きほぐされていく。
メリディアーナの指が沙雪の乳輪に触れる。そして乳輪をなぞるようにツーッと指先が滑る。これまでより遙かに強い疼きが、沙雪の乳首を襲う。
指先は乳首に触れないギリギリのラインを刺激し続ける。コリコリと弾力を帯びた乳首は、熱くなりすぎて今にも弾け飛んでしまいそうな疼きを発しているが、彼女の手は結局、乳首に触れることなく乳房を離れてしまった。
「ハァ……ハァ……うぅ……」
揉まれるのが止まっても乳首の疼きは止むことはなく、むしろ余計に強くなってしまう。
「あらあら、残念そうねぇ」
その言葉に反論する余裕もなかった。
切ないもどかしさが蛇のようにねっとりと絡み付き、ピリピリとした刺激が未だに全身を駆け巡っているのだ。
とにかく今は快楽で昂った身体を少しでも落ち着かせないといけない……。
「本当にいやらしい身体をしているのね」
「ぅあ……っ!?」
だが、責めの余韻を落ち着かせる間もなく、ハァハァと興奮交じりの囁きに沙雪はまた呆気なく喘がされてしまう。
それは劣情を揺さぶるような言葉責めだった。
沙雪がこれほど敏感に反応してしまうのは過去の調教の賜物である。
植え付けられた被虐性癖は14歳という幼さの残る少女を、熟練の娼婦でも顔をしかめるようなマゾへと変貌させていた。
今や触れられることなく沙雪は発情してしまう。術式が無ければ言葉だけでも軽い絶頂の予感さえ感じ取れてしまう程である。
「はひぃぃぃっ!?」
沙雪はマゾヒストとしてある種の極致に足を踏み入れかけていた。
そして、その先に踏み入れば決して戻ることが出来ないことを彼女は察している。
そこにだけは行ってはいけない。堕ちたら最後、二度と這い上がることは出来ない場所だからだ。
しかし、それが分かっていても今の沙雪にはどうすることも出来なかった。
一歩、また一歩と無理やり背を押され続けている。その先は底の無い淫獄へと続いていた。
中学生とは思えないほどに開発された爆乳巨尻の敏感ボディは本人の意思に反して妖魔の手管に悦び喘いでしまう。
沙雪が開花させられた性癖を責められ悶え苦しむ姿にメリディアーナはサディストとしての本性を露わにした。
必死に快楽を逃そうとする沙雪の無様な行為は、責めの手を勢いづかせ更に彼女を追い詰めるという最悪の結果に終わる。
「物凄いマゾ乳ね。お尻もおっぱいもムチムチしてるメス豚ボディ♡ こんなの中学生がしていい身体じゃないでしょ♡」
与えられる被虐の快感を持て余し、ムチムチとした奇跡のような女体をよがらせる倒錯的な沙雪の姿はメリディアーナの欲望をより高めていく。
そして、再び開始されるのは弱々しい乳首を徹底的に焦らす執拗なマゾ乳愛撫。
恥知らずな爆乳をたっぷりと甚振られながらも、沙雪は大粒の汗を汗腺から流し、歯を食いしばり必死に絶頂を堪えていた。
(耐え、る……っ! 絶対に耐える! た、耐えないと、じゃないと、ここでイッたら、もう……歯止めが……ッ!)
調教の経験から色責めがどれほど恐ろしい拷問になるかは痛いほどに理解させられていた。
だからこそここで絶頂という快楽の爆発を起こしてしまえば、取り返しがつかないことになるということを沙雪は察していた。
当時、自我を失い訳も分からず潮を撒き散らしながら謝罪した。少しでも焦らされれば更なる責めを望みオナニーの御許しさえも懇願してしまう。
それは決して退魔師などという高尚なものではない。その浅ましい姿は人ですらなかった。
己の肉欲を全てにおいて優先する快楽の奴隷だ。
一度でも絶頂を迎えればまたそうなってしまうだろうということは容易に想像がついた。
(イッたら……また、負ける……だから――ッ!)
手のひらに爪を立てることで快感を誤魔化した。唇を噛み締め屈辱を拒む。
自慢の黒髪を振り乱すと、噴出した汗が辺りに飛び散る。その姿は凄絶だ。
「調教されてるし敏感だろうとは思ってたけど深く開発されすぎでしょ♡ こんなに反応が良いだなんて嬉しい誤算だわぁ♡」
「あああッ!!」
思い出さないように、考えないようにと、全神経を集中させておぞましい記憶に蓋をする沙雪だったが、メリディアーナは彼女の過去を抉るような責めを繰り広げトラウマの扉をこじ開ける。
そして再び乳輪に指を這わせ、円を描くようにクルクルと動かす。一度、刺激を中断されてからの責めにより、乳首の切なさと疼きは先ほどまでよりも跳ね上がる。
「あ、あああっ、ああ!? も、もう、やめ」
「乳首摘まんじゃお♡」
「はひいいいいいいっ!?」
ついに浅ましくも期待に尖り勃った乳首が捉えられた。
爆乳に見劣りしない数センチはあるかという性感帯。硬質な異物と化した乳首に、シルクのようにスベスベとした白い細指が蛇のように絡み付く。
焦らされていた分だけその乳首快楽は格別だった。電流のような快感が両胸から全身へと駆け巡る。
「アヒィィィッ!? や、やめっ、ちくびひぃぃぃぃぃッ!!」
逃げ場なく捕捉された左右の乳首がメリディアーナの淫技によって蹂躙され、苛め抜かれる。くに、くに、コリッ、コリッと、乳首を潰し、芯まで揉みほぐす指先。そのあまりにも甘美なマゾ快楽に、沙雪は無抵抗な身体をひたすらに悶えさせ、己が如何に追い詰められているかを自覚させられる。
「ほら、悶えなさい。声も我慢しちゃ駄目。全身で恥を晒してもっと私を愉しませるのよ」
メリディアーナの言葉に応えるように、淫らな視線に全身の弱点を嬲られビクンッ!ビクビクンッ!と沙雪はいやらしい反応を示してしまう。
苛烈で勇猛、時に清廉、可憐に妖魔と相対していた退魔師とは思えないほどの無様を沙雪は晒していた。
その痴態に乳首を摘まむ指先にもより力が入り、細指が快楽神経を強く押し潰す。一瞬、指が緩んだかと思うと再びねっちりした動きで摘ままれ、それを繰り返される。捻りを加えるような動きでハードに摘ままれたり、親指と中指で摘ままれた乳首の先端を、人差し指でカリカリと引っ掻かれたり。様々な刺激が沙雪の乳首を責め立てる。
快感が走る度に、植え付けられた被虐性癖を嬲られ、堪らずガクガクと腰を振ってしまう。起伏に富んだ女の身体は意思とは関係なく、歓喜に震える。
過去、徹底的に開発された乳首を転がされるだけで静止の言葉さえも封殺されてしまう。
代わりに次から次へと溢れ出てくるのはあまりにも情けない雌の嬌声。許してくださいと懇願しているかのような退魔師の媚び声だった。
「イキたくなったらイッてもいいのよ? こんなに弱いんだもの。負けちゃっても仕方ないわ。あなたの一番恥ずかしい姿を私に見せてちょうだい?」
腰がうねってしまうのを抑えることが出来ない。
濃厚な女の体液も溢れ出す。下着は既に布の保水量を遥かに超える蜜を滴らせていた。