羽菜は祐樹とともにクルーズ船に乗船していた。
羽菜がクルーズ船の甲板で海を眺めていると、
「羽菜、大丈夫?体調悪い?」
と祐樹に言われた。
「ううん、大丈夫。ちょっと考え事してただけ。祐樹こそ、大丈夫?昨日も夜遅くに仕事してたでしょ。」
と羽菜は言う。
「あっ、バレた?ちょっと上司から電話来てね。だから、ちょっと休憩してきてもいい?」
と聞くと、
羽菜は
「全然いいよ。しっかり休んできて。まだ、時間はあるから。」
と言う。
「ありがとう。あとでね。」
と言い、
羽菜に抱き着いて、甲板から出ていく祐樹を見送り、羽菜はまた、海を眺める。
(昨日のホテルでのことがどうしても、頭から離れない。あのとき、私、どんな顔してたんだろう。あんな男に私は、、、)
と考えていると、後ろから抱き着かれた。
「っ、祐樹?」
と羽菜が振り向くと、
そこには、あの男が抱き着いてきていて、唇を奪われた。
「んっ!」
唇を合わせるだけでなく、舌を絡ませてくる男を離そうとするが、男の抱きしめる力が強く離れない。
そのまま、息の続く限り、唇を奪われた羽菜は、甲板の手摺に体を預け、
「はぁっ、はぁっ、あなた、何で、ここに、、、」
と羽菜は息を荒くして聞く。
「羽菜ちゃんの手帳見たんだから、どこに行くか知ってるよ。羽菜ちゃんが昨日のことで考え込んでるのもね。」
男はそう言い、羽菜の胸を揉む。
「っ、そんなことないです!止めてください!」
と羽菜は強く、反抗するが、
「嘘はよくないよ。」
と言い、羽菜の乳頭をクリクリと弄る。
「あぁっ、ダメ、こんなに人がいるのに、恥ずかしいっ!」
と羽菜は必死に言い、男の足を踏む。
「!」
男は羽菜の胸から手を放し、後ずさる。
羽菜が手で胸を抑え、男を睨みつけていると、
男がスマホの動画を羽菜に見せる。
そこには、昨日の羽菜の自慰行為が写っていた。『ああぁっ!』と淫らな声を出して逝っている羽菜の姿が。
羽菜の顔が一気に青ざめるのを見た男は
「これは昨日、俺が部屋に行く前の羽菜ちゃんの様子。これは、昨日の約束に入ってないから、夫さんに見せれるけど、どうする?」
羽菜は俯きながら、
「どうすれば、動画を消してくれますか、、、」
と言う。
そんな羽菜に対して男は、メモを手渡す。
「これ、今日、俺が泊まるホテルの住所。今日の22時に来て。一晩、遊ぼうね。羽菜ちゃん」
と言われ、
「はい」
としか羽菜は答えることのできなかった。
男と別れた後、予定通りに祐樹と観光を行って、ホテルで休んで22時を迎えた。
羽菜は祐樹に気づかれないように、部屋を抜け出し、メモに書かれた住所に向かう。