無口無表情でダウナー系の幼馴染は僕の部屋でくつろぎすぎている──ダウナー系で隠れ巨乳美少女な幼馴染がオナニーしているところを見かけてしまってから、僕が彼女と生ハメセックスを繰り返す仲になるまでの七日間 作:しじままどせ
「あれ、悠里……? まだ居たんだ」
トイレで頭を冷やしてから二十分ほど経った後に放課後の教室に戻ってみると、窓際の席に悠里が座っているのが見えた。
窓の外はもうほとんど日が落ちて暗くなりかかっている。もう部活動をやっていた生徒たちも解散してしまったのか校舎の中はとても静かだ。教室の窓はすべて開いていて、白いカーテンがゆらゆらとはためいていた。
そんな静かな教室の窓際の席に座って、悠里は頬杖をつきながら窓の外をぼんやりと眺めていた。窓から入ってくる風が彼女の長い髪を揺らしていて、それが何だか清純な感じで、完成された一枚の絵みたいに綺麗だった。
とても先ほどまでオナニーをしていた女子の姿とは思えない。
先ほど僕の机の角に秘部を擦りつけていた悠里は、もしかすると僕の見た幻覚か何かだったのかもしれない。そう思いたくなるくらいに悠里は綺麗に窓の外を眺めていた。
「悠里、こんなところで何やってんの」
だから僕は何気ない風を装って教室に入って、彼女に声を掛けながら自分の机に入っているスマートフォンを取り出した。
その際に机の角の部分がめちゃくちゃ気になったけれど、意識してそこは見ないよう心がけた。どうやっても悠里の痴態を思い出してしまいそうだったからだ。
もしかしたら女子っぽい残り香がするかもしれないと思っていたけれど、窓が開いているせいか淫蕩な匂いはひとつもしなかった。むしろ夜になりかけた秋の空気が窓から入り込んで教室内に充満していた。
対する悠里は何だか眠そうで、「んー……」と喉の奥で言ってからゆっくりと立ち上がった。そして黙って窓を閉めて、それから僕のところにやってくる。
「な、なんだよ」
ダウナー系に細められた悠里の双眸に見つめられると、何だかドキッとした。先ほどまで乱れていた彼女と同じ人物であるようには見えない静かな瞳だったのだ。
先ほど僕が彼女のオナニーを見物していたことに悠里は気づいているだろうか。というか本当に僕に惚れているのだろうか。そもそも、僕はいったいどういう態度を取るのが正解なのだろうか。
悠里には色々尋ねたいことがある、けれど言葉がなかなか見つからなかった。
「……帰ろ」
逡巡した僕が黙って困っていると、悠里は僕のシャツの袖をちょんちょんと引いた。
「ああ、うん……帰るけどさ」
「……ん」
悠里が僕の袖を摘まんだまままた歩き始めたので、僕は首をすくめて彼女のあとに続くことにした。否応なかった。なんだか今日はよく悠里に袖を引っ張られる日である。
そのまま教室を出て、廊下を歩き、階段を降って、昇降口を通り抜け、靴を履いて校門の方へ歩いて行く。靴を履くまで悠里は僕の袖を引っ張っていたけれど、その間だれともすれ違わなかった。
悠里は僕よりもだいぶ小柄だ。だから彼女が前を歩くと彼女の背中まで伸ばされた髪がふわふわと揺れるのがよく見えた。
「悠里、今日は帰らずにずっと教室に居たんだ?」
「んー……」
「どうしてずっと教室に残っていたんだろう。普段は学校が終わってすぐに僕の部屋に来て入り浸っていくのに」
「…………」
今日の悠里はいつもよりも口数が少ない。もともとダウナー系というか、はしゃいだり騒いだりするタイプではないのだけれど、それにしたって無口だ。
もしかするとオナニーをして疲れたとか。
そう思ってから僕はぶんぶんと頭を振る。目の前を歩いている女子のオナニーシーンを知っているというのは明らかに健全ではない。というかそんな話を悠里に聞けるはずがない。
僕は悠里のオナニーを目撃しなかった、そういう方向で話を進めようと心に決める。
けれど、悠里は下着を着替えたのだろうか。まだあのピンク色の下着を身につけているのだろうか。屋上で風パンチラをしたあの時からずっと……。
「あ……」と、ふと思いついたことがあって僕は思わず口に出した。
「……?」と、悠里は首を傾げてこちらを見上げる。
「もしかして悠里、屋上で僕にパンツを見られたのが気まずくって、それで僕の部屋に寄りづらくて教室に留まっていたとか?」
「……はぁ?」
僕がそう尋ねると、悠里は一瞬だけ虚を突かれたような顔をした。
それから徐々に、にまーっと目が細められていって、彼女の目が三角になるのが見えた。クスッと口元が笑っている。どうやら笑われたらしい。
悠里はたたっと僕の前に躍り出るように歩いて、それから後ろ手を組みながら僕の顔を見上げた。悪戯っぽい笑顔のままでだ。
「べつに? 誰かにいつも覗かれているから、パンツを見られるくらいどうってことない」
「だ、誰かって、誰だよ」
「んー……?」
クスクスと悠里はこちらの目を見ながら笑っている。明らかに『誰か』とは僕のことだろう。
「えっち。わたしのパンツ覗いて興奮してる覗き魔」
「はあ!? 僕はべつに興奮してなんか……というか悠里が気を抜きすぎなんだろっ、ちょいちょい見えてるじゃないか」
「見ようとして見ている癖に……」
「み、見てないし!」
「んー……?」と口癖みたいに悠里は言って、それから自分のスカートの裾を摘まんだ。そしてそれをゆっくりと持ち上げていく。
──ヤバい、パンツを見せる気だ!
そう思って僕は慌てて目を逸らす。ここで悠里の下着を見てしまったら、なんだか猛烈に
負けた気持ちになるだろうからだ。
一瞬だけピンク色が見えて、ちょっと負けた。それからすぐに悠里のスカートは元の位置に戻ったのでホッとする。
そうしてあとには悪戯っぽくこちらを眺めている悠里だけが残された。完全に悠里のペースである。
「赤くなってる」
「なってない、なってないしっ」
「……へんたい」
「へ、変態じゃないしっ」
というか自分の方が変態だろ、学校でオナニーしたり、今だってパンツ見せてきたり……と喉元まで出かかるのを必死で抑える。そんなこと言えるはずがない。
かわりに僕の口から出てきた言葉はこうだった。
「僕は三歳の頃から悠里の幼馴染やってるんだぞ。今更、悠里の下着のひとつやふたつ、何とも思わない」
嘘である。さっきから思いっきり動じまくっている。たぶん顔は真っ赤だろう。
「ふぅん……?」と悠里は疑わしげだ。
「もしも仮に僕が悠里がオナニーしてるところを見ちゃったとしても僕はべつに何とも思わないね!」
「へえぇ……?」
「……な、なんだよその疑いの目は」
僕がたじろいでいると悠里はズイッとこちらに身を寄せてきた。
そしてそしていきなり僕の手を握った。小さな熱い手だ。そして悠里は、にぃ……っと笑みを浮かべた。
「もしも仮にふたりきりのとき……わたしが無防備にお昼寝をしていたとしたら、手を出さずに我慢できる?」
「……え?」
例えば悠里が僕の部屋で昼寝をしていて、それで例えばスカートがめくれていたりして下着が見えていたら、僕は手を出さずにいられるか、ということだろうか。
いや我慢はできない気がする。だってふたりきりの時にそこまで気を抜かれたら、それは、もう、そういうことだろう。
けれどもここで『我慢できません。襲います』なんて言ったらそれこそ負けを認めるようなものだ。だから僕は強弁せざるを得ない。
「ま、毛布を掛けてやるくらいはするかな。悠里はいつも腹を出して寝ているから。風邪をひいたら可哀想だし」
「……ふぅーん?」
売り言葉に買い言葉。悠里は僕の言葉に満足そうに頷いて、挑発するように僅かな笑みを浮かべた。
あ、ヤバいこと言ったかな、と後悔するけれどももう遅い。
「明日からはまた入り浸ることにする」と悠里は何だか勝ち誇った様子で宣言をした。
なんだか負けた気がした。なぜ勝ち誇られているのだろう。
それが悔しかったので、僕は悠里の手を離さずに握ったままでそのまま家まで帰ったのだった。
でもまあ流石に悠里といえども女子であるし、僕の部屋で無防備に昼寝したりはしないだろう……と、その時は思っていた。
◇◇◇
「いや、さすがにくつろぎすぎじゃない……?」
翌日、学校から帰ってきた僕は思わず額を覆ってため息を吐いた。
なぜなら僕のベッドはすでに悠里が横になっていて、しかも彼女はすうすうと寝息まで立てていたのだ。
どうやら放課後になるや否や学校を出発した悠里はその足で僕の家に勝手に上がり込んで、そのうえベッドに横になって眠ってしまったらしい。
悠里は昔からうちの家族公認で入り浸っていたから僕より先に部屋に居るのはまあ、いい。けれど昨日あんな話をした昨日の今日で僕の部屋で寝るか!? という感じである。
しかも、水色。
側臥位──ようするに横向きになって眠っている悠里の制服のスカートは僅かにめくれ上がっていて、彼女のふともも全部と腰のあたりのショーツがチラリと見えていたのだ。
今日のショーツは腰の横あたりから前方に向けて白いフリルの付いている可愛らしいショーツだ。昨日のピンク色のショーツがキレイめで可愛い感じのショーツだとするならば、今日のは思い切りガーリーで可愛い感じのショーツである。
いや、どうして毎日のように悠里の下着の色やら形状やらを把握しなければならないんだ、という感じではあるのだけれど、しかし現に毎日のように彼女のショーツが見えてしまっているのだからしかたない。
「おーい、悠里、寝るな。起きろってば」
「んー……」
ゆさゆさと悠里の肩──触れてみるとびっくりするくらい細くて華奢な肩だ──を揺らしてみるのだけれど、彼女はちっとも起きる気配がない。寝言ともつかない声を漏らすだけだ。まぶたも震えないくらいに深く眠っている。
それどころか肩を押された悠里はこてんと仰向けになってしまった。
「──ッ」と思わず息を飲む。
仰向けになった拍子に悠里のスカートがますますめくれ上がって彼女のショーツのフロント部分がますます露わになったのだ。
だから彼女の滑らかな両足と、その足の付け根と、そしてショーツが完全に丸見え状態になってしまっている。いやショーツだけではない。そけい部からヘソの下あたりまでもがまるごと見えてしまっている状態である。
これは、よくない。
悠里の今日のショーツはガーリーで可愛らしいものであるけれども、しかし思った以上に布面積が少ないものだったのである。
股上はめちゃくちゃ浅くて腰のあたりの骨盤の出っ張りは完全に露出してしまっているし、そのうえハイレグ気味というか、足の付け根の左右も布地がないのである。
というかこれは後ろはティーバックというやつなのではないだろうか。
仰向けになっている状態であるので後ろは確認できないけれど、フロント部分の布の少なさから想像するに後ろもかなり際どいデザインであるように感じられる。
そのうえ悠里は眠ったまま両足をするり、するりと擦りあわせている。もしかすると下肢が露出しているせいで寒いのかもしれない。けれどもその動きのせいでショーツが秘部に食い込むように動いて、その奥にある割れ目の形が透けて見えそうになってしまっている。
そうするともう僕は目が離せなくなってしまうわけで。
「いや、あのなあ、悠里……」
僕は努めて呆れた声を出し、早く起きてくれと願いながら自分の前髪をかき上げた。
はっきり言って今の悠里の状態はよろしくなさ過ぎる。こんなの、襲ってくれと言っているようなものである。だって明らかに誘っているショーツを穿いて、それを露出して、そのうえ本人は眠っている状態だなんて。
『もしも仮にふたりきりのとき……わたしが無防備にお昼寝をしていたとしたら、手を出さずに我慢できる?』
昨日の放課後の悠里がからかうように尋ねてきた言葉を思い出す。
手を出さずに我慢できるか、だって。そんなの無理に決まっている。決まっているけれど、しかし、我慢しなければならない。
だってここで指の一本でも触れてしまったら、そのあとで悠里に何を言われるか分からないから。
けれど、でも、しかしながら、こんなの……。
「はあぁ……」と僕はため息を吐いて、ブンブンと首を振って、それから、決めた。
悠里は少し寒そうであるし、まずはスカートを直してあげた方がいい。それから毛布も掛けてあげた方がいい。
その際にちょっと、
それはとても仕方のないことで。
だから僕は足音と息を殺しながら、念のために毛布を持って、静かに眠っている悠里に近づいていったのだった。