「イータ様の実験はなんというかかなり被害が大きいです。その結果、相談した結果、イータ様の実験で一番生存率が高く、無事に帰ってくる可能性のあるエロゲ様に頼む事になりました!」
「それって、ようするに俺を生け贄にしようという事だよなぁ!」
「エロゲ様!頑張ってください!」
「あっ待って!せめて、ラムダもって!早い!逃げ足ヤバっ!」
俺自身はあまり戦力にはならない存在なので、その辺は仕方ないと考えていた。
しかし、シャドウガーデンのメンバーのほとんどがいない。
そうして、俺はイータに呼ばれて、とある実験を行う事になっていた。
「・・・その確認したい事があるんだが」
「どうかした?エロゲ」
イータが言うには、古代のアーティファクトが発見されたらしく、その調査を行う為に手伝って欲しいと聞いた。
ただ、俺が呼ばれた理由は不明だ。
「そのアーティファクトは何か?」
「古代のアーティファクトだというのは分かる」
「なるほど」
俺はイータの説明を聞きながら、そのアーティファクトを見る。
「それで、一体どんな効果があるんだ」
「・・・それをこれから調べる」
「へ?」
「というわけで、実験だ。エロゲ、君に頼む」
「俺にかよ!?」
「大丈夫。これで失敗して死んだりしないように調整した。だから問題ない」
「それって、何か問題があるってことだよな!?」
「とにかく、やって」
「えぇ・・・」
俺はイータの指示に従い、古代のアーティファクトの上に立つ。
そして、そのアーティファクトが光り始める。
「・・・イータ、これって、大丈夫?」
「・・・たぶん」
「いや、物陰で隠れて、何を言っているの!?」
「これって、やっぱりヤバいじゃん!」
俺は逃げようとした。
だが、もう遅い。
古代のアーティファクトの力が発動する。
そして、俺の体は別の場所に転移する。
「ここはどこだ・・・?」
俺は辺りを見渡す。
すると、目の前に一人の少女がいた。
金髪に透き通るような青い目の女性。
その容姿は、アルファによく似ていて、まるで彼女の妹のようだった。
俺はその姿に呆然とする。
「あなたは一体?」
「・・・何を言っているの、エロゲ?お姉ちゃんの名前を忘れたの」
俺の言葉に対して、アルファ似の少女は俺の名前を呼び、俺を弟として扱う。
「・・・うっかりと」
「うっかりと」
それに対して、俺は動揺を隠しきれずにいる。
アルファとよく似た容姿を持つ少女が俺を弟扱いし、アルファに妹がいたなど、俺は知らない。
「オリヴィエだ、忘れたのか」
「あぁ」
思いっきり、聞き覚えのある名前に、俺は冷や汗をかく。