催眠玩具船団・オラクル 作:どろまみれ
09.
虚数機関の一室。
研究室の、奥の奥。
男は腰を打ち付ける。
乾いたような湿ったような、弾力のあるものが弾けるような。
そういう音が繰り返し響いている。
長い手足を添え、腰が大きく前後する。
前に出る度、誰かが喘いで。後退する度、誰かが野太く叫ぶ。
男は ―― 勃起していた。
ルーサーは ―― 自慰をしていた。
「ふはっ……ふふっ、くははははははっ……!」
見た目にも明らかなご機嫌な様子で腰を振る。
長く肥大した陰茎が、目前の
男が笑う。笑う。腰を振る。
目前。男が陰茎を差し込んだ尻穴の先。
付属物として、青髪を頭の横で二つ括りにした女がひとり。
それは他の機関員にクーナ、と呼ばれていた
「いい! このマグの演算領域を、僕の……こう! こうだっ!!」
「お゛っ……ぅお゛っ……」
男は女には目もくれず腰を振り続ける。
女は汚い声で喘ぐ。常日頃から誰彼の陰茎をくわえ込んでいる尻穴はひどく広がり、だらだらと腸液を吐き出しては、括約筋で男の陰茎を締め付けた。
この女はアークスの第三世代。意図的に調整された、創世器の適合者だ。
それが自分の自慰に使われ、意味のない濁声で喘いでいる。
それがまた、男にとっては心地よい。
あの
「うあっ……ぁっ……」
「いいぞっ。もっとだ! もっと……刺激、刺激だ。刺激が足りないっ……!」
男は右の手のひらで、女の後頭部をわしづかみにした。
テクニックが行使される。緑色の光りが渦巻いた。
女の頭の中を駆け巡っては、ぐちゃぐちゃに掻き回してゆく。
脳内に多幸感が溢れてゆく。
尻穴に男性器が入っているから、嬉しい。
女は身体をぶるりと、歓喜に震わせる。
「お、オ゛……お゛ぉんっ!?」
「いいじゃないか。やればできるじゃないか、
形のよい尻が男の腰によって潰され、跳ねさせ、またぶつかる。
女の目からは既に光が失われている。度重なるルーサーの実験と調教により、心だけならず、頭の中までも徹底的に改造を施されていた。
実験によりアクセスの媒介として産み出され、その役目を果たせなかった
実験により創世器への適合性を上げられ、幾分かのみを外付けされた
人体実験の温床。
虚数機関は、つまりはそういう場所だった。
ずるり。ルーサーが陰茎を引き戻す。カリの位置まで引くだけでもクーナの直腸は裏返り、盛り上がる。
明らかに長大な彼の性器を離すまい。そう健気に付いてきたというのに、すぐさま押し込まれ、戻される。
「ごおっ……ぉ、ほ」
女が泡を吹くのもお構いなし。小さな身体に押し込まれた陰茎により、腹が内側から隆起するほど。
いつもの貼り付けたような表情も、冷静な物腰も、どこへやら。
女は尻穴で男の陰茎を気持ち良くするためにここにある、只の道具のひとつでしかない。
清く正しく自慰。
女はこのことを当然だと刷り込まれているし。異論もない。
そもそも気持ちが良いのは本当だった。例えそれが長年かけた刷り込みによる成果だったとしても。
段々とペースが上がってくる。
ルーサーはおかまいなしに、自分本位に、ぶつぶつと独り言を吐き出しながら腰を振る。
「ダーカーは二の次だ。ロのカミツなど紛い物だ。僕は、僕は……」
そういう表現が正しいほどに、最高潮。
腰を止める。奥を抉る。絶頂。
「シオンにこそ ―― この童貞を、捧げよう!」
その日を夢見て、ルーサーは射精した。
道具が「ぅんぉっ」と汚く喘いだが、視界に入ってすらいない。
どくりどくりと吐き出した後。ルーサーは陰茎をクーナの尻穴から引き抜いた。
また頭をわしづかんで向きを変えさせる。椅子に座って股を開けば、ちょうど彼女の眼前に、先ほどよりは固さの失われた性器が差し出される形となった。
「んもっ」
それをクーナは口で咥える。迷いはない。掃除をするのは彼女の役目だ。
男は賢者タイムに忙しい。ふぅと息を吐きながら……ここで初めて。自らの股の間で娼婦のように陰茎を舐め掃除する女の顔が、認識されたようだった。
がしり。今度は顔を正面からわしづかむ。
「君の役目を言え」
「……もご、諜報員、とひへ。……龍族の相手ほ、ひまふ」
「君の立場を言え」
「ハドレッドを、弟とひへ、愛しまふ。ヒースクリフを、兄としへ、
女の視線は焦点を結んでいない。
陰茎は頬一杯に差し込まれたままだ。
「いいとも。任務を続けろ」
「はふ、もご」
命令を受けるや否や、べろべろと舌を高速で動かして裏筋を刺激する。
そのままルーサーのものを奥まで、奥まで入れ込んでゆく。
「ご、ぼ」
「どうにも
まるで他人事のように呟いて、再び腰を動かした。
女は男の股から一直線に、顔を前後に引いては押して。陰茎が奥へ入る度、喉が大きく隆起する。
「ごじゅぼっ、ごじゅぼっ、ごじゅぼっ」
「ふぅ。……ロのカミツを
涎が口角から溢れ、首を伝い、胸の谷間をこぼれ落ち、女の股と太股から床まで垂れる。
ルーサーが女の髪をつかんだ。ちょうどよく頭の横についている
思い切り引いて、性器を奥まで押し込むために。
「ごぼっ……がぼっ、んぼぉっ」
「このAIをもたらしてくれた彼には感謝をしておこう。彼が何者だとて、僕は……いや。僕も僕にしか興味はない。彼と、おんなじだ」
オナホールを股にぶつける。
涎で滑った鼻がぶつかって、鼻血が流れているが、関係ない。
今のルーサーにとっては彼にとっての憧れのフォトナーと、脳内に広がる情報粒子色の妄想と、男性器の気持ちよさだけが世界の全て。
「アークスには混沌が訪れる。混沌に染まってしまえば、僕も随分と動きやすくなるだろう。ああ、そうだ。レギアスを動かそう。ヒューイは縛れずとも、マリアへの牽制にはなる。それに……」
男の腰の勢いは留まるところを知らない。
ばつんばつんと顔を打つ激しい音が響き、リピートされてゆく。
ルーサーが仰け反る。腰を丸ごと顔へ、叩き込む。
「ロのカミツの具合は、どうなのかな……? あの情報体で自慰をする日が、ああ、楽しみだ……!」
「ばぼぉっ」
精液がごぼごぼと、オナホールへ吐き出された。
ぶしゃり。脳内物質を弄られ、同調し。
躾のよい女は、股から液を盛大に吹き出し、達した。
鼻から。口から。涎と共に溢れて、べしゃり。
女は青い顔をして、自らが吐き出した精液と愛液の水溜まりに倒れ込む。
見下しもしない。ルーサーは宙を見上げたままぶるぶると身体を振るわして、余韻を受け止める。
最後だけ。彼女の髪を掴んで頭を持ち上げ。その虚ろな瞳を覗き込んで、命令する。
「僕は準備を始める。君も……僕がすぐに君を使用出来るよう、ゼルシウスの着用を忘れないでくれよ。オナホール1号」
「……は、い」
「任せた。ここは舐めとっておけ」
その手を離すと、再び顔が沈む。
命令通りに床を舐め始めた女の尻を蹴飛ばしながら、ルーサーは研究室を後にする。
早めに舐め取らなければならない。本日は予定がある。
ようやく綺麗に片付けを終えた早朝。横行結腸にルーサーの精液を大量に溜めたまま、彼女は兄の見送りへと向かった。
>>クーナ
ミラージュ洗脳(言いなり)
尻穴拡張(ケツマンコ)
人格分断(暗殺者)
未通