※この作品はR-18です。

催眠玩具船団・オラクル   作:どろまみれ

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09.×クーナ01

 09.

 

 

 虚数機関の一室。

 研究室の、奥の奥。

 

 男は腰を打ち付ける。

 乾いたような湿ったような、弾力のあるものが弾けるような。

 そういう音が繰り返し響いている。

 

 長い手足を添え、腰が大きく前後する。

 前に出る度、誰かが喘いで。後退する度、誰かが野太く叫ぶ。

 

 男は ―― 勃起していた。

 ルーサーは ―― 自慰をしていた。

 

「ふはっ……ふふっ、くははははははっ……!」

 

 見た目にも明らかなご機嫌な様子で腰を振る。

 長く肥大した陰茎が、目前の尻穴(・・)に入り込んで(しご)かれている。

 

 男が笑う。笑う。腰を振る。

 目前。男が陰茎を差し込んだ尻穴の先。

 付属物として、青髪を頭の横で二つ括りにした女がひとり。

 それは他の機関員にクーナ、と呼ばれていた()だった。

 

「いい! このマグの演算領域を、僕の……こう! こうだっ!!」

 

「お゛っ……ぅお゛っ……」

 

 男は女には目もくれず腰を振り続ける。

 女は汚い声で喘ぐ。常日頃から誰彼の陰茎をくわえ込んでいる尻穴はひどく広がり、だらだらと腸液を吐き出しては、括約筋で男の陰茎を締め付けた。

 

 この女はアークスの第三世代。意図的に調整された、創世器の適合者だ。

 それが自分の自慰に使われ、意味のない濁声で喘いでいる。

 

 それがまた、男にとっては心地よい。

 あの情報体(・・・)に再接触できる目処がついたことの、次の次くらいに、心地よい。

 

「うあっ……ぁっ……」

 

「いいぞっ。もっとだ! もっと……刺激、刺激だ。刺激が足りないっ……!」

 

 男は右の手のひらで、女の後頭部をわしづかみにした。

 テクニックが行使される。緑色の光りが渦巻いた。

 前後左右が不覚に陥り(パニック)身体の力がだらんと抜ける(ミラージュ)

 女の頭の中を駆け巡っては、ぐちゃぐちゃに掻き回してゆく。

 

 脳内に多幸感が溢れてゆく。

 尻穴に男性器が入っているから、嬉しい。

 女は身体をぶるりと、歓喜に震わせる。

 

「お、オ゛……お゛ぉんっ!?」

 

「いいじゃないか。やればできるじゃないか、オナホ―ル(・・・・・)1号。僕の思索に耽る時間を、もっと、もっと……!」

 

 形のよい尻が男の腰によって潰され、跳ねさせ、またぶつかる。

 女の目からは既に光が失われている。度重なるルーサーの実験と調教により、心だけならず、頭の中までも徹底的に改造を施されていた。

 実験によりアクセスの媒介として産み出され、その役目を果たせなかった造龍(ハドレッド)

 実験により創世器への適合性を上げられ、幾分かのみを外付けされた妹分(クーナ)

 

 人体実験の温床。

 虚数機関は、つまりはそういう場所だった。

 

 ずるり。ルーサーが陰茎を引き戻す。カリの位置まで引くだけでもクーナの直腸は裏返り、盛り上がる。

 明らかに長大な彼の性器を離すまい。そう健気に付いてきたというのに、すぐさま押し込まれ、戻される。

 

「ごおっ……ぉ、ほ」

 

 女が泡を吹くのもお構いなし。小さな身体に押し込まれた陰茎により、腹が内側から隆起するほど。

 いつもの貼り付けたような表情も、冷静な物腰も、どこへやら。

 女は尻穴で男の陰茎を気持ち良くするためにここにある、只の道具のひとつでしかない。

 

 清く正しく自慰。

 女はこのことを当然だと刷り込まれているし。異論もない。

 そもそも気持ちが良いのは本当だった。例えそれが長年かけた刷り込みによる成果だったとしても。

 

 段々とペースが上がってくる。

 ルーサーはおかまいなしに、自分本位に、ぶつぶつと独り言を吐き出しながら腰を振る。

 

「ダーカーは二の次だ。ロのカミツなど紛い物だ。僕は、僕は……」

 

 恍惚(うっとり)

 そういう表現が正しいほどに、最高潮。

 

 腰を止める。奥を抉る。絶頂。

 

「シオンにこそ ―― この童貞を、捧げよう!」

 

 その日を夢見て、ルーサーは射精した。

 道具が「ぅんぉっ」と汚く喘いだが、視界に入ってすらいない。

 

 どくりどくりと吐き出した後。ルーサーは陰茎をクーナの尻穴から引き抜いた。

 また頭をわしづかんで向きを変えさせる。椅子に座って股を開けば、ちょうど彼女の眼前に、先ほどよりは固さの失われた性器が差し出される形となった。

 

「んもっ」

 

 それをクーナは口で咥える。迷いはない。掃除をするのは彼女の役目だ。

 男は賢者タイムに忙しい。ふぅと息を吐きながら……ここで初めて。自らの股の間で娼婦のように陰茎を舐め掃除する女の顔が、認識されたようだった。

 

 がしり。今度は顔を正面からわしづかむ。

 

「君の役目を言え」

 

「……もご、諜報員、とひへ。……龍族の相手ほ、ひまふ」

 

「君の立場を言え」

 

「ハドレッドを、弟とひへ、愛しまふ。ヒースクリフを、兄としへ、(した)ひまふ」

 

 女の視線は焦点を結んでいない。

 陰茎は頬一杯に差し込まれたままだ。

 

「いいとも。任務を続けろ」

 

「はふ、もご」

 

 命令を受けるや否や、べろべろと舌を高速で動かして裏筋を刺激する。

 そのままルーサーのものを奥まで、奥まで入れ込んでゆく。

 

「ご、ぼ」

 

「どうにもあれ(・・)が来てから、お盛んになっていけないな。手が届く可能性が見えてきているからか? ……もう一発出しておこうか」

 

 まるで他人事のように呟いて、再び腰を動かした。

 女は男の股から一直線に、顔を前後に引いては押して。陰茎が奥へ入る度、喉が大きく隆起する。

 

「ごじゅぼっ、ごじゅぼっ、ごじゅぼっ」

 

「ふぅ。……ロのカミツを汚染(・・)して媒介に。次代の管理者へ種付けて。クラリッサの情報処理能力を低下させ。そこまでやって、やっと、シオンに手が届く……」

 

 涎が口角から溢れ、首を伝い、胸の谷間をこぼれ落ち、女の股と太股から床まで垂れる。

 ルーサーが女の髪をつかんだ。ちょうどよく頭の横についている持ち手(ツインテール)を握った。

 思い切り引いて、性器を奥まで押し込むために。

 

「ごぼっ……がぼっ、んぼぉっ」

 

「このAIをもたらしてくれた彼には感謝をしておこう。彼が何者だとて、僕は……いや。僕も僕にしか興味はない。彼と、おんなじだ」

 

 オナホールを股にぶつける。

 涎で滑った鼻がぶつかって、鼻血が流れているが、関係ない。

 今のルーサーにとっては彼にとっての憧れのフォトナーと、脳内に広がる情報粒子色の妄想と、男性器の気持ちよさだけが世界の全て。

 

「アークスには混沌が訪れる。混沌に染まってしまえば、僕も随分と動きやすくなるだろう。ああ、そうだ。レギアスを動かそう。ヒューイは縛れずとも、マリアへの牽制にはなる。それに……」

 

 男の腰の勢いは留まるところを知らない。

 ばつんばつんと顔を打つ激しい音が響き、リピートされてゆく。

 

 ルーサーが仰け反る。腰を丸ごと顔へ、叩き込む。

 

「ロのカミツの具合は、どうなのかな……? あの情報体で自慰をする日が、ああ、楽しみだ……!」

 

「ばぼぉっ」

 

 精液がごぼごぼと、オナホールへ吐き出された。

 ぶしゃり。脳内物質を弄られ、同調し。

 躾のよい女は、股から液を盛大に吹き出し、達した。

 

 鼻から。口から。涎と共に溢れて、べしゃり。

 女は青い顔をして、自らが吐き出した精液と愛液の水溜まりに倒れ込む。

 

 見下しもしない。ルーサーは宙を見上げたままぶるぶると身体を振るわして、余韻を受け止める。

 最後だけ。彼女の髪を掴んで頭を持ち上げ。その虚ろな瞳を覗き込んで、命令する。

 

「僕は準備を始める。君も……僕がすぐに君を使用出来るよう、ゼルシウスの着用を忘れないでくれよ。オナホール1号」

 

「……は、い」

 

「任せた。ここは舐めとっておけ」

 

 その手を離すと、再び顔が沈む。

 命令通りに床を舐め始めた女の尻を蹴飛ばしながら、ルーサーは研究室を後にする。

 

 早めに舐め取らなければならない。本日は予定がある。

 ようやく綺麗に片付けを終えた早朝。横行結腸にルーサーの精液を大量に溜めたまま、彼女は兄の見送りへと向かった。






>>クーナ
ミラージュ洗脳(言いなり)
 尻穴拡張(ケツマンコ)
 人格分断(暗殺者)
 未通
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