催眠玩具船団・オラクル 作:どろまみれ
38.
造られた龍の目は、悲しさを
憎しみに満ちた目で、仇敵を睨みつけている。
「やれ」
「……はい」
弟は。
床に仰向けに寝転がらされ。
手足首胴を拘束器具で固定され。
空腹の腹に、これでもかと
……その腹から、趣味の悪い、赤黒い男性器を模した
…………弟の上に跨った姉が、尻穴に挿入し、腰を激しく振っている。
「ほおっ!? おごっ……ケツマンコ、気持ちいい! です!! ケツマンコ!! 気持ちいい! ですっ!! ダーカーチンポ、ケツ! ケツチンポッ!!」
躾の通りに、機械のように。
本日はアイドル顔をしたクーナは、その表情を不細工に歪め。後ろにルーサーを楽しませるために……自らの尻穴を喜ばせるために、腰を振る。
赤橙のツインテールが揺れる。
くびれた細い腰が高速で上下する。
小ぶりだが形の良い尻がばつんばつんと、弟の腹に向けて勢いよく振るわれる。
その度に尻穴が広がって。クーナは汚い喘ぎを発する。
「……ふむ」
ルーサーはどうやら、直近までの様子は記録をしていたが。
どうやら終了するらしい。タブレットを閉じると腰を上げ、姉弟の自慰からすいと視線を逸らした。
研究所の中には静寂が満ちている。
……姉妹の、嬌声以外は。
「ほォッ!! オ゛ッ!! ケツッ! マンコッ! チンポォッ!!」
「……」
「イグイグイイグッ……ウッ!? ほぉぁあああああ!!」
「……」
ひとりで盛り上がって、ひとりで尻を振って、ひとりでぶしゃあ。
姉は閉まったままの未通女性器から愛液を噴き出し、弟へ向けて喜んで小便をかけてゆく。
歌詞ではなく隠語を。それも初等部みたいな低級で語彙の無いものを連呼するその様は、アイドルがどうこうですらなく、アークスでもなく。人としての尊厳を捨てているような有様だった。
捨てさせたのは、ルーサーである。
エーテル体に精神性を乗せて疑似的に剥離し、創世器との適合率を上げ……六芒均衡の
そして演算能力の高い高次生命として。アムドゥスキア攻略の切っ掛け、かつ、
その成果が本日、結実する。
結果は ―― ほどほど。
ハドレッド単体では、ルーサーが探した答えには届かない。演算力が違い過ぎる。
手掛かりにはなった。これ以上は
これにて。虚数機関としての、最期とする。
「―― 施設廃棄の準備が全て完了しました」
「退避だ。あとはこちらが、勝手にやってくれるだろうさ」
「はっ」
後ろから出でた全身ぴっちりタイツにバイザーを被った女に、ルーサーは指示をとばす。
女は交わる姉弟に一瞥もくれず、ぴしりと敬礼をすると、指示の通りに扉の外へと出て行った。
まとわれたタイツの胸部。慎ましやかな胸が蛍光灯の緑色を意味もなく照り返し……その尻には、「ケツ1」という品性の欠片もないコールサインが描かれている。
ルーサーはその動きを暫く追っていたが。
女が部屋を出たのを確認して、姉弟へと視線を戻した。
「ケツ
「りょ……かい! じましたぁ!!」
それはハドレッドの性器ではない。ハドレッドは造龍だ。生殖器官は初めから存在しない。
ならば射精とは ―― 梁型の、その根元。
ハドレッドのあばら骨を埋める様に球体として固まった、ダークマター。ダーカー因子の凝固を外へと放出する行為に他ならない。
それを、女は忌避感なく受け入れた。
これは洗脳に関わらず。虚数機関で行われていた人体実験の
ダーカーによる因子。侵食。特定の細胞による影響を取り入れる・除去する・除染するための研究だ。
「ほっ! ほっ! ほっ……ほぉぉぉっっ……! ダーカーチンポ! ダーカーチンポ!!」
ダーカーにも生殖器は無い。存在しない事物を妄想し、女は尻穴を刺激する。
まがりなりにも弟の上で。弟を射精させるためにと尻をぶつけ。排泄穴でしごきあげる。
先走りのように、腹の上に生えた梁型の先から、赤黒い
女は気を良くしたように、一段と腰をうねらせた。
龍の角を持ち手として掴み。身体を固定し。
黄色に濁った眼の直前で、もろ出しの乳をぶるぶると揺らし。
喘ぐ。喘ぐ。喘ぐ。
「ふんっ、ほっ、ふんんっ……く、あ、ひ」
龍は身を
この姉に因子を吐き出すのでは、自分が
そうした龍の中身までを汲み取るように、ルーサーは否定する。
「関係ない。この女には初めから訓練をつけてあるさ。君だって、そうだろう? 自浄作用も免疫も、他アークスと比べて十分保持している」
青みがかったツインテールの端が、くるりとハドレッドの目の前で渦巻いた。
毛先部分の、相反する、反転したような色味の発色。ダーカーによる浸食を受けた証……のようなものだ。
姉の尻穴が
直腸が根元から先までを扱いて扱いて。
ハドレッドの意志は関係ない。腹部に球状に圧縮されたダーカー達が、この女を汚してやるとばかりに、尻穴に向けて吐精した。
「ほぉぉぉぉぉッ……ン゛オ゛ッッッ!?!?」
女はそれで絶頂するよう仕込まれている。
前の穴から愛液を吐き出した。ばたたた、と弧を描いて落ちた液体が……ハドレッドの左角。巻かれた黄色の布を、濡らしてしまった。
「ほ、お」
姉は度重なる絶頂に白目を剥いた。
ずるりと尻穴から梁型が抜けてゆく。力が入っていない。姉は顔面からごろり、べしゃりとハドレッドの右側へ転がっていった。
床に伏せ。天高く掲げた尻穴から黒色の因子を噴き出して、クーナは意識を手放していた。
……。
……なぜだ。
「……ほう?」
なぜ自分たちは、このような目に合わなければならないのか。
「君たちは僕が作った生命体だ。当然だろう? ―― ふむ」
ルーサーが飛び退いた。
欠けた腹に残っていた黒い半月を燃料として、ハドレッドは体中から
「君の筋力では到底破壊出来ない剛性の器具だったが……ああ、ダーカーの因子を利用した武器防具を造ったのか。それは確かに、フォトンを流しておかなければ、ならなかったな」
ハドレッドの腹に浮かんだ半球が、内側から。明瞭な明るさを持って水色に灯る。
背に生えたダーカーの棘翼を利用して、ハドレッドはルーサーへと飛び掛かった。
ルーサーはふわりと緩やかな歩法でハドレッドから距離を取り。
彼の対面に居座ると、性懲りもなく話しかけた。
「僕には君と戦う理由が無い。……が、君にはあるんじゃあないかい?」
今は開かれた窓の外。
ルーサーが指さしたそこから、爆炎が上がった。
爆炎。爆音。ビルが次々と半ばから炎を吹き上げてゆく。
そこには。その中心には……。
ビルの上。その
人型の、真っ黒な、
「あれはダークファルス【
ルーサーはわざとらしく、自慢げに言う。
ハドレッドはそちらへ向けていた視線の半分を、再びルーサーへと向けた。
問われた。答える。
「あれはこの船に在る全てを食い尽くすだろうね。以前は【若人】という明確な目的があったけれども……今あれが興味を示すのは、僕と君くらいのものさ。……いや。もっと言えば君たちの兄にも興味は示すだろうが、それは邂逅すればの話だ。今思考することではない」
ハドレッドの目が細められた。
姉の愛液が額を伝い、眉間をおりて、涙のように頬を伝う。
「さて。そこの床の上で絶頂し間抜け面で倒れている姉を守れるのは、君だけだ。姉を守るために、ダーカーを食らうと良い。―― その果てには、君の暴走と言う結末が待っているだろうけれどもね」
がごん。言うが早いか、ハドレッドは爪を振るった。
ルーサーの横にあった壁が爪の形に抉れ、まるで次元を引き裂いたかのように、その闇を広げてゆく。
その中へ身体を半分、沈ませながら。
ハドレッドは唐突に後ろを向くと……腹を空かせるため。ダーカー因子を凝固させた両正四角錘の槍を撃ち放った。
金属質な破砕音。
彼の最後っ屁はルーサーの横髪を掠め、はじけ飛ばし、そのまま虚数機関の天井を爆散させた。
既にあちこちで起こっている爆発のひとつ。誰も気にとめず……龍の悲しみもまた、虚空へと消える。
アークスシップ256番艦 ―― ベスタの片隅にて。
ずしんと揺れる建物内で。
横合いから射し込んだ赤色の陽光が、クーナの裸体を照らしている。
絶頂したことで満足気な顔と。打倒すべきダーカーの因子を尻から垂れ流し。
それでもハドレッドは、彼女を守るために。
>>クーナ(アイドル
ミラージュ洗脳(人形)
尻穴経験人数+1(総数4
ダーカー性交+1