催眠玩具船団・オラクル 作:どろまみれ
50.
「―― こうして造龍計画は元の
「んじゅぼっ、じゅぼっ」
カスラがぱたりと量子タブを閉じた頃合いを見て、
口をすぼませ。顔を歪め。鼻穴を開いて、目を寄らせ。
それら全てが、カスラを楽しませるための行動だった。女の顔で男性器を勃たせ、処理して気持ち良くさせる。そのためだけの、意味の無い行為。
尻穴はすっかり閉まらないまま。
名をクーナという、女性型のオナホール。
カスラに下賜された彼女の、果ての有様がこれだった。
「……とはいえ貴方をアイドルとして周知させる、だなんて。ルーサーも何を考えているのやら」
その計画は完遂されている。
彼女はアークスやオラクル市民に存在を認知され、今では興行を心待ちにされているアイドルと成った。
とはいえ件のアイドルの顔はというと、カスラが出した精液によって汚されているのだが。
カスラ自身、ルーサーの指令には逆らえない。今の彼は、ルーサーによってより直接的に……初代カスラの肉体がルーサーに奪われ。穴埋めのために計画して作成されたクローンであるが故に。
彼がやれといったならば、やるのだ。
カスラの側に拒否権は無い。
例えばそれが彼自身の倫理観に反するような行為でも。造龍計画を他者の発案にしておきたい、という他責のための立場であっても。結局彼は、発案をしたのだから。
そういう立場に慣れてしまった自分には嫌悪感を覚える。
それでも、射精をするのは生理的に気持ちが良かった。生理的な機能が活かされているのは、幸か不幸か。
「……顔を出しなさい」
「あい」
アイドルどうこうですらなく。人として可笑しなマンコ顔をしながら。
クーナは指で両側の口角を引っ張ると、カスラの竿先の的となるべくべぇと広げ。彼が出した精液の全てを、その内側で受け止めた。
嚥下している彼女を余所に、カスラは身だしなみを整える。
ルーサーから指定された調教のノルマをこなさねばならず……かつ。本日はこの後に、とある人物との会合が予定されていたからだ。
部屋のロックをONにして、空調を全開で作動させる。
クーナを『透刃マイ』で透過させると。後を追って周囲の警邏を行うよう指示を出し、カスラはマイルームを後にした。
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待ち合わせ場所は、本来であれば
数々の店頭が並んでいるショップロビー、その裏側。特に奥まった場所に作られた、扉付きの休憩室であった。
シップ内で休憩などを挟むアークスも勿論いるのだが、彼ら彼女らは普段からして、ゲートロビーなどを愛用しているようだった。交通の便が良いからだろう。
座ってがっつり話し込む場合などは、それこそマイルームやチームルームでよく……加えて。近々には「フランカカフェ」なるコミュニケーションを重視した第二のゲートロビーを建設する予定にも成っている。
ではこの場所。ショップ裏の休憩室はどういう用途で作られたのかというと。
簡単に言えば「違うチーム、グループのアークス同士が気兼ねなく会話が出来る場所」である。
ショップに据え付けられたこの部屋2つだけは、会話どころか騒音すらもシャットアウト出来るレベルの消音処理が成されている場所なのだった。
人がいないのは、カスラとしては都合の良いことだった。
居たとしても問題なく会話は出来るので、どちらでも良くはあるのだが。
カスラは待っている間に、手元でタスクをこなしておくことにした。
合間で処理できる事務仕事。最も手前に溜まっていたのは、部隊処理。つい最近にアークス達の部隊長をさらに増やし、戦闘権限の分割・譲渡を進めている時期でもある。
すいすいと部隊結成と部隊員を認可してゆく。見慣れた名前も幾つかあった。
例えば、注目されていたヒースクリフ……本人では無いが。長らく惑星リリーパで組んでいた、オーザというヒューマンのハンター。彼は自身らが救ったフーリエなる女キャストを、自部隊に加えておくようだった。
「……ふむ。まぁ、彼女の側が容認しているのであれば問題はないでしょう」
少し考えた後、認可。
きちんとフーリエ側からの量子サインもあった。カスラとしては
そうしている内に、待ち人がふらりと到着した。
テンガロンハットを被り。濃い色のゴーグルを装着した、銅色のアークス。
「―― こんにちは。それじゃあ少しだけ、時間をもらうよ。カスラ」
クロト。アークスという組織に多大なる
彼から要請を受けたのであれば、無下に断ることも出来ない。こういう場に出向くのも。出向かねばならないのも、カスラという立場の面倒くささのひとつであった。
とはいえ。
「……とはいえ。
「そうかい? 私はフットワークの軽さを信条としているからねぇ……」
椅子に座らず。壁に寄りかかっていたカスラの正面の壁に、クロトもまた寄りかかった。
彼は手元に量子圧縮されたメールを取り出すと……通信機器を介さず、カスラへ向けて直接投げて寄越した。
開いて。内容に目を通して。その場で処分。
カスラは顎に指をあて、しばし考えた後。
「わかりました。私のほうでも、ルーサーからの目を逸らすための策を用意しましょう。ただ、長くは持ちませんよ?」
「構わないさ。私の方でも策は弄したんだけれども、ヤーキス翁の孤児院に放り込むのが精一杯だったんだ」
クロトが両手をあげながら首を振るう。
ヤーキス翁はクロトの立場の
そこへ放り込まれたアークスは、出自を隠したい立場に送られる者も確かに居るが……もっと単純に。
その場合に息がかかっているのは孤児では無く、殆どは両親の側ではあるのだが。
「まぁ、それは仕方が無いでしょう。目立つ場所ではありますが、それこそヒースクリフが矢面に立てる場所でもあるのは僥倖といえますね。ルーサーは彼に注目していますから。……彼とヤーキス翁の面識は?」
「ないねぇ。その内にセッティングしておくよ。フランカカフェの設営辺りに噛んでもらうか……もしくはもっと単純に。
だろうな、と思う。カスラとしても納得できる手順である。
これでおおよそ見当はついたのだろう。クロトは再び壁から身を離すと、フットワークの軽さを示すかのように、そのまま出口へ向けて歩き始めた。
カスラは忙しないな、と思いながら別れの言葉を口にする。
「一応聞いておきますが。貴方にも、
「ないね。性欲くらい自分で処理をするし、女くらいは自分で選ぶさ。君達みたいな特殊性癖にも、あまり興味はないしね。……それに、そのアイドル。君もこれから遠ざけるつもりはあるんだろう? 始末屋、だっけ。造龍の討伐だなんていう『どうでもよい役』を任せておくってのは……残酷なような、優しいような。君ららしい中途半端さで、面白いと思うよ」
「……わかりました。レギアスにもそう伝えておきましょう」
「よろしくね。さーて。そちらの方でも多少の努力をしてもらって。あとは第三世代が戦場に出てくるタイミングに紛れさえすれば、
ひょいひょい、と近付くと扉が開く。
実に上機嫌そうなクロトの姿を、カスラはため息と共に見送った。
>>クーナ(アイドル)→(始末屋)
状態:偶像人形
性器:未通
尻穴:経験人数/4