※この作品はR-18です。

催眠玩具船団・オラクル   作:どろまみれ

52 / 52
51.×アルマ01

 

 51.

 

 

 女が悶(もだ)えていた。

 三角型の、獣の耳のような金の髪を頭頂部で振るわせ。

 整った目鼻立ち。普段は前髪に隠されている右目を、涙で濡らしながら。

 

『イ゛ギっ!? ……ひぁ、ぁっ、ぁぁぁ、ぅ゛ぉぉぉおッ……!』

 

 レギアスは、目の前で、彼女(・・)を犯されていた。

 裸身に備えた乳をぶるぶると揺らし、必死の形相で首をぶんぶんと振りながら。

 拘束された四肢の内……液体を注入された尻を。その尻穴を、ぎゅうと力を入れて窄(すぼ)めてみせる。

 

 かつて自らが愛した女性が……アルマが。そこに居た。

 それを見上げるこちら(・・・)は、何も出来ずに。

 夢にまでみた彼女を。2度と邂逅叶わぬと思っていた彼女を。

 その苦しむ姿を、ただただ、見上げるしか。

 

 アルマ、と。彼女の名を呼びたかった。

 しかし六芒の一・レギアスの身体は動かない。声帯も、震えることは無い。

 右手は動かない。左手も動かない。両脚は当然、動かない。

 首だけが自由に。可動域を越えず。ただただ、悶える彼女を眺められる角度まで、持ち上げられる。

 

 自らのフォトン能力に耐えきれなかった身体に、キャスト化術を受けた……その代償、とでも言うのだろうか。

 それとも。多数のオラクル民を、少なくともその場しのぎで守るため。アークスを半ばルーサーに売り渡し……彼の玩具にしてしまった、その報いとでも言うのだろうか。

 

 自罰に苛まれながら。

 レギアスはただ、前を見上げる。

 

『イヒャッ……ひ、ぐ、っ……ゥッ! ウッ!? ンハゥッ!!!』

 

 ぶしゃあ。

 股から飛び出した液体が、レギアスの硬質の頭部に降りかかる。

 フォトンを含有した鋼材によって出来た肌は、彼女の愛液を受け入れることは無く。ただたた滴り、床に水溜まりを作っていった。

 

 こうして悪趣味な晒されかたをしているのは、当然、ルーサーが原因である。

 先日のダーカーによるアークスシップ襲撃に際して、レギアスはとあるアークス隊員に斬りかかった。

 ヒースクリフ。そしてルーサーが作成した『模倣創世器』の、回路。これらを除去できれば、彼の計画にほころびを作り出すことが出来る……と考えたからだった。

 

 結果は敗北。

 見事に時間を稼がれたうえ、宇宙空間への打ち上げという足止めをくらい。おまけに六芒均衡に属したヒューイと衝突したせいで、事態の隠蔽も不可能になるという最悪の結末を招いたのだった。

 

 何が悪かったのか、と考えることはない。

 全ては失敗したという結果が悪い……と、レギアスは考える。

 

 それでも。それでもだ。

 その報いが、これなのか。

 

『イッ……グ! ンァァァッ!!』

 

 絶頂に絶頂を重ねたアルマが、股から排泄物を噴き出した。

 当然の如く。当たる位置に設置されたレギアスの頭部は、その割を食うはめになる。

 

 あんまりではないのか。

 自分は兎も角、彼女には関係が無いではないか。

 2度と浮上はしないと思っていた彼女が。こうして再び、その意識を取り戻したならば。……その身をもって【巨躯】を封印せしめる、という大役を成した彼女にくらいは。幸せな結末があって欲しいと。そう願うのは、いけないことなのだろうか。

 

 そういうレギアスの願いを。想いを。

 ルーサーが設置していった機械群が、蹂躙(じゅうりん)する。

 

『え……え? そ、そっちは……ンィィッ!?』

 

 当たり前だろう、と言わんばかりに。アルマの尻穴に、梁型(はりがた)が挿入された。

 挿入されたと同時。 むぃぃんと抽挿音が響いて、彼女の中へ……シリンジの中に詰まっていた、真っピンクの液体が注入されたようだった。

 

 受け止めきれず。かといって尻穴から出すのも躊躇してか。

 ぶびびっと音を鳴らしゼリー状のものを多少溢したが、それ以降は尻穴をしめたようだった。

 

『これ、何……! か、身体の中の……吸い込まれて、いく、みたいな……ひんっ』

 

 疑問を呈する間も与えられず。前の穴に挿入しっぱなしだったイボ付きのディルドが、再び稼働を始めていた。

 そのまま順次、稼働を再開する。

 

 胸を締め上げるように揉んでいたチューブが再び、乳房を引っ張り始め。

 乳首を吸引しながら刺し貫いていたアームが四方八方、縦横無尽に乳首を振り回し。

 すらりと伸びた脚も腕も。白く、法術士らしく肉の薄い太股も。全部を全部、自分が股から噴き出した液体で汚しておいて。

 

 前穴のディルドが。ドリル状に回転。

 

『―― イギィィィィィィッ!!』

 

 ギュルルルルル! という凄まじい音が、股から響く。

 ともすれば裂けるのでは無いかという程の速度で回りながら、それでも、アルマの性器は愛液を噴き出していた。

 

『おごっ! ほぉぅっ!? ぉぉ、おおおおおおぉぉぉぉッッッ!?』

 

 口をぽかりと、Oの字に開いたまま。

 涎を吹き飛ばし。涙を流し。鼻水を垂れ流し。

 ついでとばかりに、とめどなく。再び小便を吐き出し始めた。

 

 理屈としては理解している。

 あの後。マジックユーザーとしての全力を解放したアルマは……アーカイブの。アカシックレコード上を漂う情報体の一部と成った。

 未だアークスであっても完全解析は不可能な、宇宙の全てを記録した情報集積体である。そこからルーサーは、おそらくレギアスをこうした目に合わせるためだけに、アルマをエーテル体の状態でサルベージしたのだ。

 

 今の彼女は、その実験体。

 エーテル体を「なんでもない」に貼り付けられ。ただ物質化だけをさせられた、惨めなフォトナーと変わりない有様である。

 

 だから。性的な衝動も受け入れられるし……。

 その生殺与奪は、未だ、ルーサーに握られている。 

 

『ぅぅぅうううッッ……! ぉぉっ!? お、お尻……これ……だめっ! ぇっ! ぇっ……』

 

 可能な範囲で前屈みになり。歯を食いしばって、アルマは耐える。

 腹に力を入れたが、逆効果。よく見れば彼女の腹は、段々とゴム鞠(まり)のように、現実感なく膨らんできていた。

 

 そこに力を入れたのだから……どうしようもない。

 樹を見計らってか。尻穴には第二弾(・・・)が注入され始めた。

 

『無理ッ、無理だよっ!? んがぁっ……が、あ、あァッ……』

 

 前屈んで、仰け反って。暴れて、耐えて。

 がちゃがちゃと四肢を動かしていたが、それもしばらくすると収まった。

 

『―― フーッ、フーゥッ』

 

 冷や汗がぷつぷつと噴き出している。

 余裕無く吐き出される吐息。それだけで精一杯だとばかりに、彼女の肩がゆっくりと上下する。

 肌が白いせいだろう。赤く染まり始めた頬と顔が、彼女の力の入りようをそのまま表わしていて。

 

 耐えている顔。

 

 が。

 

『……えへ』

 

 アルマが唐突に、にへらと解けて笑った。

 その笑顔は虚空では無く。地面に倒れているレギアスだけに、向けられている。

 

『ごめんね、ギーくん。せっかく……んぎぃっ……。……また、会えた……の゛ッ! に、ィッ……』

 

 ずるり。尻穴に挿入されたままだった……元栓の役割を果たしていたシリンジが抜けた音だ。

 レギアスの位置からは、彼女の尻穴がよく見えた。

 

 抜けた後の。広がっては閉じてを繰り返し。

 ……ピンク色の顔を覗かせるたび。前穴から液体をびしゅびしゅと噴き出す、卑猥な穴。

 

『んフッ……。ぎ、ガ、ァッ……。アークスの、皆のこと……手伝ァッ……て! あげたかッ……た、なぁ……フギッ……』

 

 広がってゆく。今度はもう閉まらない。

 液体では無く、固体だ。チューブゼリーのような……ピンク色に透き通った。フォトンとエーテルが高濃度で無理矢理に結合させられた、排泄物(・・・)。

 

 あれは、判る。

 ルーサーがロのカミツの様な情報体を掌握する際 ―― それらをシリコン状のオナホールにするための、素材(・・)。

 人間を情報体へと変換し、詰め込むための。シリコン状に形成するための。

 ヒトをヒトでなくするための、浣腸液である。

 

 アルマも理解しているのだろう。

 歪んだ表情を無理矢理に耐えている。それだけだ。

 

『ギーくんと、もっと、お話……イ゛!! ……。んは、ひ、ふっ……。んっ。……したかった、なぁ』

 

 何も話せないよりは良かったのかも知れない。そんな諦めに近いことを、レギアスは思う。

 ……そうか。諦めの笑顔か。そうも、思い至る。

 

『……わたし、っていう存在は、消滅は、ね。しないと、思う……ケド、う、ぶ』

 

 開いた口から、涎がだらりと流れ出した。

 形の変わり果ててしまった乳房の間を流れ落ちて。腹を横切り、太股を伝い。

 

 ぽとり。

 

『……さよなら。ごめん、ギーくん。君のこと、苦しませちゃうだけだから、もう、出しちゃうね?』

 

 彼女が笑顔をひり出した(・・・・・)のと同時に。

 ごつり、と。レギアスはその顔を、完全に床へと横たえた。

 

『―― んぉぉぉっぉぉお゛ッッ!! うんちっ……ッ出ちゃ……あ、あぁぁぁぁあッ!? ダメッ、ダメッ……あ、わたし……お尻からッ、出てく、ヴッ!?』

 

 汚い音を発しながら。

 尻からピンク色のゼリーを噴き出して。

 レギアスの頭上にそれら全てが、降り注いでゆく。

 

『ほぉぉぉぉっ! んおっ、キモチッ、良っ! イッグ! イッグ……ゥ!』

 

 排泄音が続く。

 いくら注入された物体が無菌であっても。消化液の類いは、どうしようもない。

 

『死ぬ! 死んじゃう!! わたし、ほぉぉぉっ゛……! 無くなるぅ! 消える……! こんな、お尻から、出てって……ェ!! ギーくんにうんちぶっかけてぇッ……ギモヂィィィッッ!!』

 

 ついでとばかりに絶頂をかまし。

 感度を上げられた股から、最後の液体を全て噴き出し。

 

『―― ア゛ッヒ! ……ぃ。……ぅ。……。……』

 

 だらり。あへぇと表情はなく舌はぶら下がり、白目を剥く。

 アルマが定着させられていた身体は弛緩し、2度と力が入ることは無い。

 

 結局彼女とレギアスは、会話を交わすことすらなく終了(・・)した。

 

 床には湯気をもうもうとたたせた、ピンク色の異物と。彼女自身が垂れ流した排泄物と。

 排泄物によく似たスクラップの人形のみが、転がっている。

 

 アークスの物語が始まるまでに積み上げられた責を、全て負うかのように。

 彼も。彼女も。その再会までもが、失われたのだった。

 

 

 






>>アルマ(マジックユーザー)→(オナホール)
 使用人数:0(新品)
 経験人数:0
 所有者:ルーサー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。