【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「トータル成績最下位の者は、見込み無しと判断して……除籍処分としよう」
前略、お母さんへ……快く今日を見送っていただきましたが、僕は明日には中卒になってしまいそうです。眩しい太陽輝く入学の日に、緑谷出久は涙を流しながら笑うしかなかった。
まさか、自分がこの制服を纏って登校できようとは……未だに信じられないと靴を履いて玄関に立った緑谷に、母の引子もまた感無量と涙ぐんでその姿を目に焼きつけた。
「頑張って来なさい、一番とかにならなくてもいい……立派なヒーローになって来なさい」
「はい、母さん……行って来ます」
母の言葉を胸に、一歩を踏み出した。そうして、念願であり夢の一歩であった雄英高校へ見事合格した緑谷出久は……さらなる一難に遭遇したのであった。
その初登校の日、ついにその教室に入る事となる。もしも、もしもあの映像の2人も合格していたら、しっかり感謝しとこう。いや合格している筈だと、決めつけて、自分のクラス1-Aの扉を開けると……。
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳無いと思わないか!?」
「思わねーよ!てめーどこ中だよ端役が!」
居た、そして早速かっちゃんと言い合いになってた。初日だぞかっちゃん……これからヒーローになるため学ぶ者が、流石にそれはなかろうよと、緑谷は2人が言い合ってこちらに気付いてないのを見計らい……爆豪勝己の背後に周り、頭の上に手を置いた。
「ひゅーー!?」
それだけで、爆豪は机から転げ落ち、尻餅をついて慌てて出久を見上げた。
「ダメだよかっちゃん、足は下ろさないと、ね?」
「て、テメェクソヴィラン!!」
赤面して、慌てふためき捨て台詞を吐いて手の範囲から離れる爆豪に、すでに登校したクラスの反応は様々だ。何をしたのかと疑問を抱くもの、うわダサいと呟く者と様々だ。
「やぁキミか!受かったんだね、共に学ぶ事ができて嬉しいよ」
そして、眼鏡の少年はややあと緑谷をみて自らその手を握りしめ、握手したのであった。
「あはは、試験の時はどうも……緑谷出久です」
「俺は飯田天哉、キミの献身には心打たれたよ……今日からよろしく」
献身……自分には余りに重い二文字だと、苦笑する出久を見て、爆豪は立ち上がり舌打ちした。
「はん!上手く化けの皮被ったじゃあねぇかよクソヴィラン、この学校もおわりだぜこりゃよぉ?」
「キミなぁ!?」
「ああ、いい、いいんだ飯田くん、彼が正しい」
実際正しいのだと聞いた飯田は、何っとギョッとするも手は離さない。こういう事はさっさと話しておこう、どうせバレるしと出久は自身の個性を暴露する事に決めた。
「何せ僕の個性は……」
「成る程、闇の個性に由来するのだな?故に……彼はヴィランだのと揶揄した」
暴露が止まった……声を発したのはまるで鴉が人間になったような生徒が立ち上がり出久達に近づく。
「闇の個性、その制御ができず度々周りを巻き込むが故にそうして遠ざけようとする……ふっ……されど貴様はそれを承知で光になりたいと、ヒーローでありたいと、この雄英の門を叩いたのだろう?」
「え?あ、いや……違うというか、まぁあってる……部分もあると言うべきか」
闇どころか深淵じゃあないかなと、的中ではないが高得点を叩き出したこの鴉頭のクラスメイトに暴露の機会を挫かれてしまう。いや駄目だ、ちゃんと言え緑谷出久!後々厄介な事になる前にと、言い直そうとした。
「えーつまり、僕のその、闇の個性というか」
「ああ!モサモサ頭の!キミも受かったんだね!!」
しかして、それは果たされる事叶わなかった。