※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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103話 いや、最初から彼はB組でしたよ

強化合宿三日目ーー。

 

「あれれー、昨日はあんなにボロ勝ちしてたのに、無様に倒れてるねー?三日天下どころか一日天ぐべへっ」

 

「あんたはあんたの訓練に戻る!宍田、背負って休憩スペースへ……」

 

「よしわかった」

 

「庄田ぁ、アイシングの氷と止血用タオル、俺らと緑谷の頼めるか?」

 

「わかった」

 

 三日目の朝、初回の訓練……緑谷出久ーー敗北!

 

4人からのコンビネーションに30分耐え切ったが、気絶により本日初回の訓練は敗北から始まった。

 

 顔を血だまりに埋めた緑谷を(死んでません)たまたま訓練中通り掛かった物間がここぞと煽りちらし、それを拳藤がいつも通り制した後、宍田がおんぶして休憩スペースへと運び始めた。

 

「ってぇーー……昨日みたいにはならなかったが、スチールになってこれかよ……」

 

「今背負ってわかったが……すごい体してるよ彼……」

 

 虎の我ーズブートキャンプ後、緑谷に合流し即組み手、しかもその緑谷は血みどろの状態というハンディキャップあり、それで昨日は完敗し、今朝は盛り返すように勝ってみせた。

 

「こんな子どもの顔なのに……一年最強なんだよね……」

 

「みんなー、氷と止血タオル持ってきたよー」

 

 庄田が氷を入れた袋と止血のタオルを運んできて、気絶中の緑谷の鼻やら目やら耳の血を拭ってから額に氷を置き、全員が殴られた箇所や、打ちつけられた部分を冷やす。

 

 ふと、ジャージの名前の部分『A組』の所を見た拳藤が、鉄哲に顔を向け、鉄哲は頷き、反対の宍田と庄田にも顔を向け頷いた。そして拳藤は懐から『B』のシールを取り出して『A』部分に貼ろうとしてーー。

 

「おい、うちの教え子を何勝手に移籍しようとしてんだ」

 

 拳藤の手首に、相澤先生の捕縛布が飛んできて阻止した。

 

「……ダメですか?」

 

「駄目だ」

 

「物間とトレードで」

 

「駄目だ」

 

 こうして拳藤が諦めたところで、緑谷は目を覚ましてむくりと上半身が起き上がった。

 

「……よし、次のセットだ」

 

「「「「待て待て待て待て」」」」

 

 インターバルだよと、組手相手のB組全員で、緑谷を立たせまいと押さえつけた。

 

「お前インターバルというか休憩を知らないのかよ、切島が言った通りだわ」

 

「休みと練習くらい考えなよ、全く……」

 

「いや、けど、相澤先生」

 

「休む事もヒーローには必要だ、長期戦の力の抜きどころも覚える必要がある、今は休んどけ」

 

 鉄哲と拳藤に休みを知らんのかと諭された、相澤先生も『休み』は大事だと、B組の意見は正しいと静かに叱る。

 

 先生が言うなら……とそのまま額の氷が入った袋を首やらに動かして冷やしていく。

 

「なぁ、キミは……どうしてそこまでヒーローになりたいと思ってるんだ?」

 

 宍田からの疑問に緑谷は、なぜ尋ねるのかと目線を向けて返事代わりとした。

 

「雄英に入った以上、確かに目指す場所だしそうなる為に入ったのは分かる、けどキミからは執念めいたものを感じるよ」

 

「何か理由でもあるのか、例えば……ならなきゃいけない理由があるとか」

 

 緑谷は……久々に聞かれたなと、上半身を持ち上げて、組み手相手の皆に語った。

 

「こんな人殺ししかできない個性でも、ヒーローになりたいって思って、なれると言われたからかな……だから、その姿を恩人や両親に見せたいんだ……そして助けを求める声があったら、そばにすぐ言って手を取ってあげれる……そんなヒーローになれたらなって」

 

 単純な理由だった、一番になりたいとか、有名になりたいとかではない、恩人や両親に立派なヒーローになった姿を見せたいからだと。

 

 呟く緑谷に4人は……皆顔を見合わせて同じ事を思った。

 

『『『『そんな純朴な願いで、何故そんな戦闘力と殺意と執念を有するようになったのか、理由と経緯を聞きたい』』』』と。

 

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