【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「山火事だーーー!?青い炎って太陽越えの温度だよね!?何でそんなものが自然に起こってるの!!ゼッ◯ンでも現れた!?」
「落ち着きたまえ緑谷くん!仮にキミが教えてくれた宇宙恐竜のゼット◯なら、炎が吐かれた時点でなす術なしだ!!」
非自然すぎる青い炎に取り乱す緑谷に落ち着けと叫ぶ。
「な、なに!?」
その最中であった、ピクシーボブがピンク色の光に包まれ、森の中へ引き寄せられーーそのまま抵抗する間も無く、現れた男に頭を、布の巻かれた鈍器で殴られたのだった。
「ピクシーボブ!!」
「あら大当たり!ごめんなさいね飼い猫ちゃん、用事を済ませたら帰らせてもらうから」
サングラスにロン毛、たらこ唇の男が、その何か分からないが重々しい鈍器を昏倒したピクシーボブに突きつけて言った。
そして、隣にいた蜥蜴男は両手を広げ高々に叫んだ。
「ご機嫌よろしゅう雄英高校!我らヴィラン連合、開闢行動隊!」
「ヴィラン連合!?なんでここに……!!」
何故ここにヴィラン連合が!?尾白の言葉をよそに、ロン毛の男はにまにま笑って、ピクシーボブに鈍器を突きつけながら言う。
「この子の頭、潰してもいいんだけど……こっちの要求を飲んでくれたら退散していいわよ?」
「要求だと……」
現れるや唐突にヴィランの男2人、いや……女?と蜥蜴男の言葉にプッシーキャッツの虎が睨みつける。そして、ロン毛のヴィランが、右手人差し指を立てて、1人の男を示した。
「貴方よプリンス、緑谷出久?私たちは貴方を迎えに来たのよ」
「緑谷くんを……」
「迎えに来た?」
「プリンス?プリンスって青山の事じゃないのか?」
プリンス、緑谷をそう呼ぶヴィランに、まだ肝試しの順番待ちだった飯田、尾白、峰田が困惑した。しかも迎えに来たと。プリンスとはかけ離れた緑谷をそう呼ぶヴィランに峰田は、それは青山じゃあないのかと困惑した。
「どういうつもりだ貴様ら!ピクシーボブの顔を傷物にして、雄英生徒を連れて行く理由はなんだ!」
「それはーー」
「おーっと待て待て!マグ姉、虎もだ、落ち着け!」
会話に割って入ったのは蜥蜴男だった、まぁ互いに待てと。
「生殺与奪は全てーーステインのおっしゃる主張に沿うか否か……だ」
「奴の主張に当てられた連中か!!」
あの作られた動画に当てられたステイン信者か!飯田の怒気を孕んだ声に蜥蜴男は応える。
「ああそう!俺は……そうお前ら!プリンスにメガネくん!保須市でステインの終焉を間接的に、そして直接招いた2人!」
飯田と緑谷を交互に指差してから、蜥蜴男は、背中に背負う布に巻かれた大剣の柄を握り、抜刀した。
「申し遅れた!俺は……スピナー!彼の夢を紡ぐ者だ!」
いくつもの刃物を集め、そしてまとめて一つにした、そんな異形の大剣を構えて、蜥蜴男スピナーは名乗った。
「何でもいいがな貴様らぁ……そこで倒れてる女ピクシーボブは、最近婚期を気にしはじめててなぁ……」
名乗りなんざ知るか、プッシーキャッツの虎は怒気を滲ませながらスピナーへ語り出す。
「女の幸せ掴もうって、いい歳して頑張ってたんだよぉ……そんな女の顔傷物にして!男がヘラヘラ語ってんじゃないよ!!」
「ヒーローが人並みの幸せを夢見るかぁ!」
語り終えた虎にスピナーが遂に飛びかかる!それを見て緑谷も戦いに参加しようと構えたが、マンダレイの腕と目がそれを制してテレパスが脳内に響いた。
(やめなさい!狙われてるのよ貴方!それにあなたは生徒、個性の使用も戦闘も許されてないの!ここは逃げて私たちに任せなさい!!)
歯噛みしながら……緑谷は生徒として教官たるマンダレイのテレパスに従い構えを解いた。
「みんな行って!いい?決して戦闘はしない事、委員長引率!!」
「承知しました!皆、行こう!!」
そうして、飯田に指示をしたマンダレイの背中を見て、宿舎に駆けようとした緑谷だったがーー気付いてしまった。
洸汰くんーー今日も秘密基地に行ってないかと。そして緑谷の足が止まってしまう。
「何しているんだ、緑谷くん!早く!」
「申し訳ない、すぐ合流するから先に行ってて欲しい!!」
緑谷の足は、宿舎から外れ森の中へ1人向かった。