※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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107話 対決、マスキュラー

今日も出水洸汰は、1人秘密基地で黄昏ていた。それがいけなかった、だからこうなった。森で青い炎が燃え盛る様を見て、明らかな危険を感じた頃には、マンダレイからテレパスが来て、施設へ早く逃げろ、そちらに助けに行けなくてごめんという謝罪が伝聞した。

 

「見晴らしの良いところを探してきてみれば、どうも資料に無かった顔だ……なぁ、ところでセンスのいい帽子だな子ども?」

 

 遅かったのだ、ここに来なければ良かったんだ。足が震え、巨大な黒布を纏った男がゆっくり近寄って、顔を隠すマスクを指差す。

 

「俺のこのダセェマスクと交換してくれよ、新参は納期がどうとかって、こんなおもちゃつけられてんの」

 

「ひ、ひゃああああーー!?」

 

 マスクに手をかけた瞬間、洸汰は振り返って必死に逃げ出した、殺されると子どもなりに理解してしまって、叫びながら必死に走り出した!

 

「ああおい、景気付けに一杯殺らせろよぉ!なぁ!!」

 

 しかし、即座に回り込み岩壁をひび割れ凹ませて、洸汰の前に立つや洸汰は見た、左腕から生えてくる筋繊維、そしてマントから現れる男の顔を!!

 

 テレビで何度も見た、父と母を殺したと指名手配された金髪の男!何度も聞いた!その左目は殺された両親が傷をつけたという、増強型個性の犯罪者!!

 

「パパ……ママ……!!」

 

 両親はこの世に居ない、それでも自分のヒーローはその2人で、絞り出すように洸汰は呼んだ。狂気の笑みを浮かべ、右腕を振り下ろして金髪の偉丈夫が命を叩き潰す瞬間ーー。

 

 洸汰の身体を何かが包み込み、訳もわからず転がって、そして止まった。

 

「間一髪……大丈夫?洸汰くん?」

 

「あ、え……お前……」

 

 助けてくれた者の顔を見上げる、あどけない、癖毛な緑髪の少年はにっこり笑ってから、当たり前の様に洸汰の前に立った。現れたヴィランから自分を守ると言わんばかりに!

 

「おいおいおいおい!!マジかよ……ガキで遊ぶつもりが……大当たり引いちまった!!ジャックポットじゃあねぇか!!」

 

 その顔を見た瞬間……ヴィラン連合開闢行動隊の1人、ヴィランネーム『マスキュラー』こと、今筋強斗はさらに強い笑みを浮かべた。

 

 いきなり何を言い出すのかと、先程襲って来たヴィラン同様、こいつもその仲間で、自分を攫いに来たのかと理解した緑谷は、傍に落ちて壊れたスマホを見て、増援は見込めないと理解してしかとそのヴィランを見据えた。

 

 まずこいつは逃がしてはくれないだろう、なればこそ、洸汰くんを守って1人戦い打ち倒さねばならないと、緑谷出久は覚悟を決めた。

 

「お前とは戦うなって言われてるんだよ、プリンス!!けどこりゃあ……仕方ねぇよな!!非常事態につきってやつだ!!なに……殺しゃしねえ、黙らせてついてきて貰うついでに……遊ぼうぜ、俺とよ!!」

 

 蠢く筋繊維が皮膚から生えて来る、狂気の笑みと悦楽に恐ろしい笑みと言葉を撒き散らして、自己満足の為にただ暴力を振るう……そんな敵を前に、緑谷出久は背後の守るべき存在に言い放った!

 

「安心して洸汰くん……キミは必ず、僕が守る……この命に賭けても!!」

 

 両手が円を描く、そして手を開いたままに構えた緑谷から、青色の波濤のような闘気を見て、マスキュラーは先に飛びかかった!

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