【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「それで、緑谷から預かった紙に電話番号が書いてたのか?」
「ええ、神奈川で根を張る兄弟子が居るから、頼れと」
「兄弟子って……じゃあつまり、どこかの武術の流派の同門になるのか?」
「一体誰なんだ……緑谷くんの紹介とは言えヴィジランテなんだろう?」
神奈川県神野区、そこに轟、切島、八百万……そして飯田の姿があった。
2時間前、病院にて八百万が2人にデバイスを渡しに来た際に、もう一度止めに来た事、緑谷が号泣して自責の念を吐いていた事を言った。しかし、恨まれて仕方なし、止めてくれるなと2人が言うので、ならば監視役として八百万同様ついて来たのである。
神野市に降り立った4人は、早速デバイスの反応を追って走り出した切島を制し、変装をする事にした。こちらはヴィランに顔が割れている以上下手な真似はできない、あくまで戦闘は無しでの爆豪奪還を目指す。
「なぁ、個性で作った方が良かったんじゃあないか?八百万」
そんな変装のために利用したのは、ドンキ・オオテだった。そこで衣装を購入して変装した4人、轟は個性で作ったらよかろうにと言ったがーー。
「こ、国民として経済を回しませんと!!」
とは言ったが、入ってみたかったのは見え見えだったので、言わない事にした。
「それでは……かけてみますわね、緑谷さんの頼まれた協力者に」
後は、彼を呼ぶだけだと、紙に書かれた電話番号に八百万がかけた。コール一回で電話は繋がった。
『弟弟子から話は聞いている、今ドンキで、変装したな?』
「あなた!こっちが見えてますの!?」
『御託はいい、近くに路地裏があるな?古びた看板の所だ……そこに入れ、そこで落ち合う』
電話に出た協力者は、こちらの動向をもう補足していた!八百万は驚くが、不要な会話は無しと、それだけ言って電話は切れた。
「本当に大丈夫なのか?緑谷の紹介と言ってたけどよ……」
「緑谷くんが紹介したんだ……信用に値するさ」
一方的な指示に疑念が浮かぶも、彼がそんな変な輩を寄越すわけがないと4人は信じ、ドンキの近くの路地裏に向かう。
4人全員が行き止まりの路地裏に入った瞬間、背後から誰かが着地した音を聞いて皆振り返った。
「誰!?」
八百万が声を上げた。
そこに居たのは……忍者だった。黒を基調とした黄色のラインがある忍装束、しかし現代的なフードを被り、口元を面頬で隠し目元も隠している。
「弟弟子が世話になっているな……」
だが、飯田と切島はその出立ち、何より目元と、少し低めの声を聞いて、目の前の人物が誰なのか一発でわかってしまった。
「俺の名はスコーピオン、緑谷出久と同門、シライ流忍術のーー」
「いや、お前、緑谷だろ?」
「何してるんだ、緑谷くん?」
緑谷出久が、忍者のコスプレして、目の前に現れたので、切島と飯田は同時に尋ねた。
しかしーー。
「貴方が、緑谷さんの兄弟子……」
「成る程……緑谷の強さの一端は、忍術だったのか……」
八百万と轟は、天然からか騙されたのであった。