※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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124話 ごめん、顔とキンタマ間違えた

『な、何でしょうかあれは!?敵のヴィランをオールマイトから引き剥がした人が居ます……忍者でしょうか?彼は一体何者なのでしょう!?』

 

 中継を見ていた相澤、ブラドキング、根津校長は、その遠巻きながらの映像を見て口をあんぐりさせた。

 

「み、緑谷くん!?何をやってるんだキミは!!」

 

「相澤!?あれは……緑谷で間違い無いよな!?何故彼が!?」

 

「あの馬鹿……何がどうしたらそうなるんだ!!」

 

 あんな鎖を使って戦う奴は、緑谷しかいない!状況分かってんのかと相澤は歯を食いしばった。

 

「逃げなさい緑谷くん!キミじゃあ敵わない!!早く!!」

 

 テレビの前であろうと、根津校長は心配最大で言い放った。オールマイトが戦って互角の相手!ただの生徒のキミが敵うはずも無いと叫んだ。

 

 

 

 

 

「若いな……声からして低い声をわざと出してるのかな?ヒーローごっこは他所でやりたまえよ」

 

 立ち上がったAFOが歯を見せニタリと笑う様に、底知れぬ悪意を感じる緑谷ことスコーピオン。粗悪な、廃材の鉄板から切り出して研いだ刀を構えて言い返す。

 

「吐かせ、ユタ州とフ◯ディのあいの子、顔面モザイク男、気取ってないで掛かってこい」

 

 スコーピオンは考える、時間を稼げと、オールマイトが、グラントリノが呼吸を整えるか、他のヒーローが到着するまで、お前でこの男を倒す実力は無いのだから、死ぬ気でなんでもやって時間を稼げと!

 

「ならそうさせて貰おうか?」

 

 AFOが右手人差し指の指先をこちらに向けた瞬間!緑谷も左手をかざし、下に振り下げた!AFOが放とうとした風圧弾が、手を制されて真下に向けられ瓦礫を砕く!

 

「むぅう!?」

 

「えぇい!!」

 

 隙ありとばかりに踏み込み切り掛かるスコーピオン!しかし袈裟に切り掛かったその刀身から火花が散り、金属音が鳴り響く。

 

「硬質化……粗悪な武器だね?」

 

「言ってろ!!」

 

 構わずスコーピオンは幾度と切り掛かる、しかしAFOは自らの腕を固めて、弄ぶように斬撃の全てを軽々弾く。

 

「少しは変わり映えある攻撃をーー」

 

「だぁ!!」

 

「おおっと!?」

 

 チャンバラも飽きるぞと挑発した瞬間だった、瓦礫をスライディングして向こう脛を、さらに背後に回り込み頚部を切り付けたスコーピオンにAFOは体勢を崩した。

 

「変わり映えが、なんだって?」

 

 

 

「せ、先生……彼、AFOを、遊んでいるとは言え崩しましたよ……」

 

 オールマイトは、宿敵であるAFOと対峙したから分かる。まだ奴は遊んでいるだけに過ぎないと、そんな遊びですらプロヒーローでも突破して一撃入れれる者は少ないだろう相手に、あの怨霊忍者は足首と頸部に当ててみせた事に絶句した。

 

「お前本当にわからんのか……あの忍者は……緑谷出久だと気付かんのか?」

 

「え!?」

 

 グラントリノから言われ、ようやく気付いたオールマイト、確かにセリフからあの鎖の武器から似ていたが、何故あんな装いをとオールマイトは驚愕した。

 

「理由は知らん、だがチャンスだ、息を整えて力を蓄えろ俊典」

 

 馬鹿な、なぜ君がここに!どうして戦っているんだ!?逃げてくれ、頼むと唖然とする中で、状況は動いた。

 

 

 

「よくない、よくないなぁ?キミ……大人をからかっちゃいけないよ?」

 

 背を向けたAFOが、右腕を異形に変えていくのを、緑谷は目を細めて眺めた。

 

「筋骨発条化、瞬発力×4 、膂力増強×3、増殖、肥大化、鋲、槍骨……まぁこれでいいだろう、お痛をした子どもの躾には、これで十分だ……これでキミを殴る」

 

 異形の腕を前にして、緑谷は刀身がガタガタになった粗悪な刀を投げ捨てた。そして右手を見せつけ握りしめて言う。

 

「ならこっちは、お父さんから貰った肉体と、お母さんの愛情たっぷり煮干しの味噌汁でカチカチになった骨と、僕の今日まで鍛えた力と技術で、その金玉みたいな顔面ぶん殴ってやる!!」

 

「やめろ馬鹿弟子!?無茶だ無茶!!」

 

「自殺行為だ!!やめなさい!!少年!!」

 

 いくらなんでも、それはやめろとグラントリノとオールマイトが慌てて声を上げた。しかしもう遅いとAFOが振りかぶる!

 

「現実を見れない哀れな少年よ!チリ一つ残さず消し飛ぶがいい!!」

 

 思い切りに、振り下ろされた拳。広がる亀裂と衝撃波、舞い上がる砂埃にスコーピオンとAFOの姿は消えた。

 

 これは助からない、緑谷少年は今、木っ端微塵の肉片となってしまったと、2人は見ることしか出来なかった。

 

 だがーー砂塵が消え去る中、2人はさらに驚愕した。

 

 AFOは完全に油断していた、ヒーローごっこの少年が気をよくして、現実も見ない比べ合いをしに来たのだと。衝撃反射も、硬化の類も必要なく、この一撃で肉片となるだろうと。

 

 AFOよ、お前の誤算はただ一つ……。

 

 緑谷出久は、悪を抱いて正義を成す男である事。故にーー正義のヒーローらしからぬ技も持っている事を!!

 

「僕の必殺技…‥禁じ手その②!!」

 

 その技の名前は!!

 

「ナッツパンチ(金玉潰しアッパー)!!」

 

 AFOの股間に、拳はめり込み、ズボンに血が滲み出す。そしてーー。

 

「AAAAHHHAAAAAAAAAAAAAAAAAーーーーー!!!」

 

 オール・フォー・ワンの、悲痛な叫び声が、神野区に響き渡った。

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