※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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126話 A New Hero. A New Legend

 唐突な提案に、緑谷出久はポカンとした。私の憧れのヒーローがついにパンチドランカーになって壊れた、としか思えない提案にしばらく無言になってしまった。

 

「こ、この土壇場で何を考えとる俊典!?そんな自殺未遂して何になる!!」

 

「違うんです先生、彼の個性は……脊髄を引き抜いたり、物を引き寄せたりだけじゃあ無い……彼は、引き抜いた脊髄を武器にして操る事ができるんです!」

 

 緑谷も、期末試験のまさかの事態を思い出して、あ!!となった。

 

「待って!待ってくださいオールマイト!!幾ら何でも無理ですってば!?そもそも、かっちゃんがそうなっただけであって、オールマイトを引き抜いただけで武器になるかも、そもそも自分が扱えるかも分からないんですよ!!つーかカメラ回ってる!!僕唐突に裏切った絵面になりますよ!放送倫理的にもアウトですって!!

 

 あれが出来たのはかっちゃんだけで、じゃあ今オールマイトにして同じようになるかも、ましてや使える武器の形になるかも分からないし、ヘリが撮影している中やったら最悪の絵面を全国放映してしまうとヘリを指差した。

 

「大丈夫だ、今から私が地面を思い切り叩いて砂埃を起こす!グラントリノは緑谷少年が私を引き抜いた後、私の身体を瓦礫に隠してください……少年、私の余力では、残念ながら彼を倒しきれない……もうあの頃のオールマイトの力は引き出せなくなってしまった……」

 

 細くなりつつある巨椀の手を、肩に置いて彼はにっかり笑った。

 

「共に戦ってくれ、私の後継者よ」

 

 緑谷出久の心臓が、バクンと跳ねた。憧れからの申し出……まるでヒーローショーで、君の力が必要なんだと名指しされたような、そんな高揚感に緑谷はフードを深く被り直して言った。

 

「ずるいですよオールマイト、ヒーローの卵がこんなシチュでそんな事言われたら、できるって思えちゃうじゃあないですか!!」

 

「よぉし!行くぞ、イーヴル・ヒーローイズク!!私の力、今キミに託す!!」

 

 その叫びを得て、オールマイトは渾身の力で地面を殴り抜いた!周囲を衝撃波が発生し、砂埃が舞い上がる!そのままオールマイトの体は萎み、痩せ細った身体が現れた!そのまま片膝を突いたオールマイトと、砂埃を見て緑谷は背後下に回り込む!これなら、カメラも写せない!

 

「いきますよ……うぁああぁあああ!!」

 

「ぐあはぁあああああ……!!」

 

 そして、ついに憧れのヒーローの脊髄をぶっこ抜いて、抱え上げた!!

 

「な、なかなか痛いな!」

 

 生きている!オールマイトが!そしてその脊髄が、なんと真っ二つに割れながら光を放ち、その有様を変化させ、緑谷は現れた『武器では無い装備品』に驚き、ニヤリと笑った。

 

「ぶ、武器じゃない!?なんじゃあそれは!!」

 

 グラントリノは生徒たるオールマイトの首なしの亡骸を抱えながら、現れたそれに声をあげる。

 

 対して緑谷は全てを理解した!

 

 成る程、成る程!ああそうだ!自分は彼に憧れた!彼と同じようになりたかった!けれど無理だと悟った、歩んだ道も、個性も全く違う!憧れたけど決してなれない存在がオールマイト!!

 

 それを具現化した装備だ!

 

 これなら……『彼』になれる!!

 

 緑谷出久はそれを腰元に巻きつけ、腹の中心に紋章となった『オールマイトの顔』に両手をかざした!!

 

『I'M HERE!!I'M HERE!!I'M HERE!!』

 

 鳴り響く、オールマイトの決め台詞!

 

 左手を握って腰に!

 

 右手は対角線に伸ばし!親指から中指は立てて!薬指と小指は少し曲げる!

 

 そのままゆっくり右腕を、右にスライドさせて!!

 

 叫べ!!その言葉を!!

 

 

 

      「変身!!」

 

 

 

 緑谷出久の体を、金色の光が包み込んだ!!

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