【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
峰田の部屋の発破作業を終えた一同は、さらに次の部屋に向かう。
ーー尾白くんの場合ーー
「おー普通だ!」
「普通だね!」
「普通っぽい!」
「言うこと無いならいいんだよ?」
いかにもな、変哲も無い男子の部屋への女子の感想に、尾白の尻尾が下がる。これが普通の部屋なのかと、緑谷は見回し、自分の部屋もこんなふうにした方が良かったのかと考えた。
ーー飯田くんの場合ーー
「難しい本ばかり、流石委員長!」
「おかしな物など無いぞ!」
真面目で勉強の虫の飯田はいかにも勤勉な学生の部屋を体現していた……のだが。
「眼鏡クソある!ぶふっ!」
麗日が同じ眼鏡が幾つもある棚を見て、吹き出した。
「何がおかしい!?激しい訓練での破損を想定してだな!!」
眼鏡の棚を見た緑谷は、全部同じ形だと見て飯田に尋ねた。
「よそ行き用に変えたりしないの?飯田くんは?」
「む?全て同じだが……」
「勿体無い……ほら、ミッドナイト先生から教わったんだけど眼鏡一つで印象変わるから、今度そっちのも見に行こうよ、高くなるけど良いレンズ使ったりゴーグルもあるし」
「ほー……そんなものまであるのか……」
スマホの画面を見せて眼鏡屋のサイトを見せる緑谷に、納得しながらサイトを見る飯田。こいつ、自然とおでかけの約束しよったぞと……情緒とは逆にスケコマシな様が強まっているのを一同は危惧した。
ーー上鳴くんの場合ーー
「「「チャラい!」」」
「手当たり次第って感じだな……」
「えー!よくね?」
チャラついた部屋、らしい。上鳴の部屋は……耳郎の辛辣なコメントを聞いて、そんなと項垂れた上鳴を他所に、緑谷は壁にダーツボードがかけてあったので、置いてあった矢を構え。
「ブル、ブル……よし、ハットトリック」
「簡単に決めるな!?すげーなおい!!」
3本とも真ん中を命中のハットトリックを決めて上鳴をビビらせた。
ーー口田くんの場合ーー
「緑谷くんが踏み入った瞬間にウサギが奥の壁まで逃げたぁ!?」
「熊殺しの臭いを察知したんだ!!」
うさぎを飼っていた口田の部屋に女子たちが撫でて和む中、緑谷が一歩踏み入れた瞬間、うさぎが即座に壁へ逃げたのを見た緑谷は部屋から出て体育座りしてがっくりと落ち込んだ。
「明日……校長先生のあごを久々にこしょろう……」
動物たちとの和解は、まだ先のようだ。
「て言うかよ……釈然としねぇ」
「ああ奇遇だね、俺もしないんだ……釈然」
「そうだな……」
「僕も」
上鳴、尾白、常闇、青山がここまでの部屋探訪で不満を漏らし始めた。いいように言われたりしたのが中々に効いたらしい。
「男子だけが言われっぱなしってのは変だよなぁ……」
そこに、棒を杖代わりに黒焦げとなりヨロつきながら歩いて来たのは峰田だった。
「あ、生きてたんですね峰田実さん?」
「ギャグ回じゃなかったら死んでたよ、あとその敬語呼びやめてくれよ緑谷」
「貴様とは短い友情だったよ、峰田」
「うわぁ!?怖ぇよ緑谷なんだその目!!」
一気に友情度ガク落ちした緑谷の、まるでゴミを見るような眼差しと話し方の変容に、上鳴がびびり上がる、そこまで辛辣になる峰田の部屋とはなんだったのかと気になる事を他所に、峰田は言い放つ。
「お部屋披露大会っつったよなぁ……なら当然!女子の部屋も見て決めるべきじゃねぇのかぁ!?誰がクラス1のインテリアセンスの持ち主か、全員で決めるべきなんじゃあねぇのかぁ!!」