【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
峰田への説教を終え、次はと芦戸の部屋に向かう、挽肉機はこの寮の調理道具として寄付する事になった。ちなみに峰田はそのまま、瀬呂に巻かれて引きずられて同行することに。
ーー芦戸さんの場合ーー
「じゃーん!可愛いでしょ!」
男女共に、その独特な色彩感覚にうなりをあげた。人によって好きな色は違うというが、ここまで極彩を派手に使う人も居るんだなと、緑谷は学んだ。
ーー麗日さんの場合ーー
「味気の無い部屋でございます……」
普通だ……何というか、自分の言葉では言い表せない、生活感に溢れている?緑谷は麗日の部屋を見て……なんだか少しどきりとした。
「何というか……普通に女子部屋見て回ってるけど、背徳感が出てくるよね」
「あ、それだ、今感じたやつ」
その感情を尾白がすっ、と口に出したのでそれだ!となった。スッキリしたーと満足気な緑谷を他所に、麗日はここで、うちの部屋で緑谷の情緒が育った!?とびっくりするのだった。
「禁断の花園……」
常闇も、いやいや付き合う中だが、やはり男子、背徳感は感じるようだった。
「次は蛙吹さんの……あれ?居ない?」
「あれ、本当だ?」
順番なら次は蛙吹さんだと、辺りを見回すがそう言えば姿が見えないなと瀬呂も気付いた。
「あー……梅雨ちゃんは気分が優れんみたい……」
麗日から、蛙吹は調子が悪いと聞いて緑谷は入寮前から元気がなかった事を思い出す。大丈夫だろうかと身を案じながら、蛙吹の表札と部屋の扉を一瞥し、女子最後の八百万の部屋に向かった。
ーー八百万さんの場合ーー
「でけぇ!狭っ!?どうした八百万!!」
上鳴電気の第一声がそれだった、というのも……大半がベッドに占領されていたのである。というかどうやって入れたのだろうか、1人で組み立てたのかと緑谷は驚いた。
「私の使っていた家具なのですが……まさか、お部屋の広さがこれだけとは思っておらず……」
お嬢様なんだね……皆がそう思いながら、ふと緑谷は……とある衝動が湧き出したのだが、いやこれは駄目だろうと少しソワソワし始めた。
「あの、いかがなされましたか緑谷さん?なんだか落ち着きがありませんが……」
即座に見抜かれてしまった、しかし……先程情緒の授業を女子陣から受けた緑谷は、自分がこれを言ったらまぁドン引きだと思いつつ、正直に白状した方がいいかもしれないと思って口にした。
「えーっと……おっきいベッドってダイブしたくなる衝動と……このベッド八百万さんのだから駄目だろ、というのが今せめぎ合ってた……すいません」
子どもだ、理由が。精神年齢低い子供の衝動を、女子陣情操教育がこんなすぐに花開くとはと、女子陣は我が子の成長を垣間見た母性を感じた。
「じゃあアクシデントでダイブしちゃえー!!」
「うわっ!?」
「きゃああ!!」
それはさておいて、アクシデントだダイブしちまえと芦戸が緑谷の背中を押した。
押された緑谷はそのまま八百万とぶつかる形となりベッドに倒れそうになるも、ふとベッドの彫刻が彼女に当たると見るや、抱き寄せて身体を翻し……耐えた。
「あ、芦戸さん!」
これは危ないだろう、流石に芦戸へ声を上げた緑谷だったがーー。
「おおー……」
「あの……」
八百万を庇う為とは言え、力一杯抱きしめてしまった緑谷は、それに気づいてすぐに離した。これ、なんて言えばいいのだ?周りの視線が痛い、これ間違ったらえらい事にならないかと究極の選択を迫られた瞬間ーー。
「その、ありがとうございます、緑谷さん」
八百万の手助けに、緑谷が即座に言葉を返した」
「あ、はい‥…怪我しなくてよかったです」
なんだかいちごの香りが漂いそうな空間に、男子一同は嫉妬だとかより袖に風を入れて暑さを和らげようとしたのだった。