※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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143話 イーヴルヌンチャクと、ルール外の挙動

やがて、また次の日の必殺技開発にて……緑谷は発目から即日改良された試作品を簡易ホルスターで持ち込み、エクトプラズムの前で披露する事にした。

 

「それは?」

 

「必殺技……とまで行かないですが、新たな使い方でできた僕のガジェットです」

 

 構成されるのは三つの棒、両端と中心に別れており、両端をまずそれぞれ左右に持ち、個性でイメージした引っ張る紐を作り上げる。そして昨日は開発工房で自滅したが、エクトプラズムの目の前で軽く振って見せて、動作確認を行った。

 

「成る程、引っ張る力を持続させた紐の無いヌンチャクか?」

 

「ええ、さらに……」

 

 また1本、中心の棒を見せ放り投げれば、その両端に棒が追従し、それを自由自在に操って見せる。

 

「三節棍にもなると、応用や組み合わせができるわけか」

 

「はい、最後は……」

 

 そして最後とガジェットの棒にスイッチを入れると、棒同士が勢いよくくっつき一本の棒に纏まって、それを振り回して構えて見せた。

 

「電磁力の補強と、互いに引っ張り合う力でくっつけて棒にする、打ち込んでも接合部から離れないくらいになってますし、変形、変化して間合いを狂わせれます……ガジェットありも必殺技になります?」

 

「うむ、個性の新たなる使い方、そして変幻自在の間合い、必殺技と言って差し支え無いだろう……名前は決めてあるのか?」

 

 エクトプラズム先生から、正式に必殺技といっても良しと認められた。では、技名はと問われた緑谷は……。

 

「奇をてらわず、イーヴルヌンチャクとしておきます」

 

「よし、では試運転に戦ってみるか?」

 

「よろしくお願いします」

 

 ガジェットの補助を借りたとは言え、個性に新たなる使い方が見えた緑谷は、早速その試運転だと、その口から吐いたエクトプラズムにより分身を作り出す。

 

 対して緑谷は、まずは棒のモードで構えをとった。

 

 その時だったーー。

 

「A・Pショットォオオ!!」

 

 丁度上あたりから、そんな大声と共に爆発音が響き渡る。ふと、目にした先には爆豪がセメントの壁に穴を開けていた。

 

 彼もまた新たな技を作り上げたらしい、今まで散々爆発をぶつけて来た男が、一点集中の攻撃を見せた事に、緑谷は構えを解いて見入ってしまった。

 

「凄いなかっちゃん……む?」

 

 穴が空いたセメントの壁に亀裂が入り、壁は砕け人の頭より一回りある瓦礫となり……真下に居た、今日も見に来ていたオールマイトの頭へ落下した。

 

「おい上!!」

 

 爆豪が叫んだと同時に緑谷が走って断崖から飛んだ。これは間に合わない!引き寄せるか!?他に誰もいない場所は!?と、咄嗟に緑谷は瓦礫に向けて手を伸ばした。

 

 そして瓦礫はーー緑谷とオールマイト から『さらに奥』へ離れるように飛んでいき、誰にも当たらず落下した。

 

「えーーおおぁぉあ!?」

 

「緑谷少年!?」

 

 落下した緑谷は、自由落下するもしっかり着地態勢に入った。しかしオールマイトや近くにいた相澤先生から見て明らかに、危ない着地になった。

 

 所謂『スーパーヒーロー着地』勢いも死なない、衝撃が膝へ体へもろに来る着地。それで着地した緑谷の身体に、紫の電流が微かに迸った。

 

『今……明らかに押し出した挙動だった!?瓦礫が!!』

 

 着地した緑谷は、落下して破砕された瓦礫に目を向ける。

 

「緑谷、今の着地危なかったが……足はなんとも無いか?」

 

「え?あ……はい……」

 

 相澤先生から着地の危うさから足を怪我しなかったか尋ねられ、緑谷は左右足首や膝を動かして確認し、異常も痛みも無いと報告した。

 

 その着地の際の電流……オールマイトは見ていたらしい、少々驚いた表情をしていたが緑谷は、それよりも先程の『自らの個性のルールから、明らかに外れた挙動をした瓦礫に目が釘付けになっていて、オールマイトの方を見る事は出来なかった。

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