【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
現れたフィールド、そしてそれぞれ散り始めた他校の生徒達、それを見てああやはりと緑谷は察した。この試験で重要なのは『仲間内とのチームアップ』だと、1540人という参加者に対し二次試験枠は100人、自分たちと同じ学校も蹴落としあいになりそうだが、むしろそれこそ悪手となる。
「それじゃあ……固まって動こう皆!」
腕を伸ばしてストレッチしながら、リラックスをして、緑谷は皆へそう言い放つ。
「うん!」
「分かった!」
麗日と飯田がその声に応じて返事をしたのだが……。
「悪ぃが、俺は俺でやらせてもらうぞクソヴィラン、テメェの指示なんざ真っ平御免だからよ」
「馬鹿!?待て、待てぇ!!悪い緑谷、俺は爆豪と行くわ!!
早々に爆豪は単独行動すると言ってさっさと立ち去った。心配になったらしい切島がそれについて行ってしまう。
ありゃいかん、これは委員長の飯田くんが言うべきだったなと、思わず指示して不和を呼んでしまったとやらかしに顔を顰めた。
「俺も抜けさせて貰う、大所帯じゃあ、かえって力が発揮できねぇ?」
「そっかー……確かに」
轟も単独行動に走ったのを見たが、まぁ彼は巻き込みかねない個性だから仕方あるまいと、緑谷は頷いた。じゃあと緑谷は上鳴の方に向いて言い放つ。
「上鳴くんごめん!かっちゃんと切島くんの面倒見てくれない!?」
「オッケー!まかしとけA組総大将!」
あの二人だけだともう1人は居た方が保険になると、組ませるなら彼だとお願いし、それを聞いた上鳴は爆豪達を追いかけた。
「緑谷!時間が無ぇ、そろそろ行こう!」
「よし行こう!」
「うっし!みんな総大将に続け!!」
こうしてA組は、爆豪、切島、上鳴の3人組と轟1人の別働隊、そしてそれ以外の本隊に別れて試験会場へ散ることとなった。峰田がさっさと移動しようと促して緑谷が指示を出せば、砂藤が緑谷に続けと檄を飛ばして走りだしーー。
「ちょっと待った!総大将ってなに!?」
なんだその呼び名は!?唐突に出て来た呼称に疑問を投げかけるが、峰田がそれに対して答える。
「いや、上鳴がそう言ったから……」
「気にしてる場合じゃあないか、しかしかっちゃんも轟くんも、単独行動は危ないと思うんだけどなぁ……」
「えっ、それは何でだ?」
待て、マジか峰田くん!?と緑谷はこの場で気付かなかった彼に走りながら言い放つ。
「全国の高校で、雄英だけ唯一ディスアドバンテージ背負ってるんだ!それは何故か分かる!?」
「ディスアドバンテージって、不利って事だよな?何かあったかオイラたち!?」
察し悪いなもう!歯軋りしながら緑谷は答えを言った。
「全員漏れなく、全国に個性放映されてバレてるんだ!僕はアーカイブでだけど!」
「雄英体育祭か!!」
「正解!さすが飯田くん!!」
爆豪はこれをいの一番に気付いていた、轟は知ったところで個性による蹂躙もできようが、この場に居る全員個性がすでに知られ、弱点も分かっている、対策を打って来ていると思った方がいい。
「じゃあ次は……そんなアドバンテージ持った彼ら、他の高校が合格の為にやる事と言えば何でしょうか!」
「それって!?」
「まさか!!」
じゃあ、それを踏まえて他校が合格の為に移す行動は何か?問題を出した所でーー。
<<第一次試験、スタート>>
ブザーと共に開始のアナウンスが響き渡り、緑谷達A組の周囲から、現れる!
他校の生徒が、仮免合格の為の獲物を狩りに!
『雄英潰し』
恐らく、毎年の仮免試験恒例行事なのやもしれない、格好の的たるこちらを先んじて潰しに来た様々な高校の生徒を前に、緑谷は……総大将と上鳴から遊びで言われたとは言え、ならばやってやると指示を出した。
「A組総員防御体勢!!まずはここを凌ぐ、それぞれの防御手段で生き残る!!全員で仮免取りに行くよ!!」
「「「了解!!」」」
雨霰の如く投げられたボールを前に、緑谷も腰のホルスターから、三つに分かれた仰々しい棒を取り出して、そして構えるや、その棒は紐もないのに連結したように動いて手に収まる。
『イーヴルヌンチャク三節棍モード』
緑谷出久の新たなるガジェットが、ボール目掛けて振るわれた。