※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

152 / 697
152話  1440人へ送るBye Bye Bye 上

「で、この状況だからその士傑の……現見さんが協力しようと……他校だぞ?」

 

 この場を逃れ、周囲が隆起した断崖に隠れた瀬呂は、共に隠れた緑谷に対して少し辛辣ながらまぁ仕方ない事を言い放つ。

 

「いきなりだよね、けど……こうして自らターゲットとボールまで献上してまで協力をと言ってきたからさ……」

 

「今の私は残り一つで脱落、さらにボールも全て彼に渡した、信用ならないかしら?」

 

 士傑の生徒、現見ケミィが唇に手を当て困り顔で瀬呂に尋ねた。いかにも悪女な眼差し、胸の谷間を見せる前屈みの体勢に瀬呂はーー。

 

「信用しちゃう!」

 

「おいこら、瀬呂くん?」

 

 開幕数秒で堕ちやがった、こいつ。さっき僕を見捨てた様はどうなったのだと頭を抱えた緑谷だったが、麗日はどうなんだろうかと、この場で一番怖い彼女に目を向ける。

 

「ボール…‥隠し持ってないよね?」

 

 全部ボールを渡した、ここがどうも麗日は信用ならないらしい。これに対して現見は、こう返答する。

 

「仮に私が……ボールを隠し持っていたとして、今から貴方達3人から2人を一気に制圧して合格できるかしら?私のライフも1でリスキーと思うのだけど?」

 

 納得しかできない、仮に……彼女の他に士傑生徒の仲間が居たとして、もしも狙うなら先程緑谷を拘束した際に各個撃破できた筈、今でも一網打尽にできる状況で襲撃すら無いなら、彼女は単独行動していると踏んでいいだろう。

 

「協力を受けたのは僕だ、もしもこれで彼女が、裏切るような事をした時は……うん、責任とって君たちの撃墜ポイントになるよ」

 

 そして緑谷は瀬呂と麗日へ言う、協力を受けたのは自分、その責任は自らにあると。もしも彼女が裏切った時は、瀬呂くんでも麗日さんでも撃墜ポイントになると、その場合の責任の落とし所も提案した。

 

 この発言に瀬呂も麗日も、顔を顰めて言い放つ。

 

「お前……それは言ったらダメだろ緑谷、皆んなで合格しようって言ったのに」

 

「そこまでせんでええよ、分かった、じゃあ現見……先輩?よろしくお願いします」

 

「よろしく、じゃあ……この状況どう切り抜けようか?」

 

 こうして、互いに合格の席を得るために現見と協力する事になった緑谷達。ではどうする、どう切り抜けてどう2人の4名分、8名を撃墜する?と現見に尋ねられ、緑谷は考え……出来ることはこれだなと提案した。

 

「……僕と現見さんで陽動して、瀬呂くんと麗日さんの個性で相手を拘束しよう、出来るだけ多く」

 

「囮作戦か……けど、大丈夫なのか?いくらお前でも、8人以上はキツくないか?現見先輩もライフ1しかないし……」

 

 妥当な手段だ、しかし10人近い相手を拘束する前に、陽動を2人はキツくないかと瀬呂が待ったをかけた。が、緑谷は立ち上がって笑った。

 

「大丈夫……あんな奴らの攻撃なんてさ、A組や雄英の訓練に比べたらぬるま湯だから、それに……汎用性抜群の瀬呂くんに、機動力の高い麗日さん、これ程うってつけの組み合わせは無い」

 

 そうして岸壁を上り、他の受験者が屯してこちらを探している方向に緑谷は向かえば、現見も妖しく笑って2人に言った。

 

「頼みますよ2人とも?」

 

 対して彼女は、回り込んで向かうらしい、岸壁の横を凄まじい身体能力で飛び跳ねた。

 

 

 

 

 

 傑物学園の生徒達は、逃げた2人を探していた。まだ近くに居る、そこまで遠くへ逃げてないと、探す中……その声は響き渡った。

 

「ねぇ!!ちょっといいかな!!」

 

 全員が、その声に反応した。岸壁から両手を出してお手上げサインをしている。何のつもりだと皆が注視する中、声は響き渡る。

 

「なんでこんなヒーロースーツ着てるか分かる!?真っ黒でまるでヴィランみたいだけどさ!!その通り、夜闇に紛れて悪を討つってコンセプトなんだ!!あと意外と、血が目立たないのもある!!」

 

 何を言っているのか?何が言いたいのか?そのまま片手が、1人を指差してさらに言った。

 

「例えば、そちらの黄土色ズボンの貴方!そうキミ!キミみたいに今、脱糞して目立たないようにするためにさ!!」

 

「は!?」

 

「え!?」

 

 誰もがその言葉に、1人の生徒に注視した、え?マジに漏らした?いやいやんなわけあるか!と隙を見せた瞬間ーー。

 

「隙ありーーー!!」

 

 岸壁から飛び出した、いかにもヴィランじみたヒーロースーツの少年が、ボールをぶん投げて、黄土色クソ色ズボンの受験者の顔面にぶつけた。

 

「おぁはぁああ!?」

 

 それなりに柔らかいが、ドッジボールで顔面に当たったくらいの痛みと衝撃で倒れる受験生。そして着地した緑谷は、ポケットからスマホを取り出して、音楽アプリを起動して曲を再生し、ボリュームを上げてから傍に落とした。

 

「どうした、かかって来なよ、こっちはハンデで踊りながら戦ってやるからさ?お前ら全員試験会場からバイバイバイのさよならにしてやるよ!」

 

 曲が鳴り始め、軽やかなステップに肩を揺らして挑発し始めた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。