※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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154話 総大将として……

無事、一次試験通過を決めた緑谷、瀬呂、麗日。そして協力した現見は、ターゲットからのアナウンスに案内され、控え室に向かう事になった。

 

「じゃあねダーリン?先行ってるわね?」

 

「だから……勝手に呼ばないでよ……」

 

 本当に誰なんだ彼女は?過去に助けたとか会った記憶は無い、何故こうも好意を自分に向けるのか分からないとげんなりするが、早足に1人で先に控室へ向かう現見を見送り、緑谷も麗日や瀬呂と控え室へ向かった。

 

「おい!?あれ瀬呂達じゃん!やったすっげ!!おーい!!」

 

 と、そこへ明るい声が響いた。上鳴の声だ、試験開始と同時に単独行動を始めた爆豪、着いて行った切島も居る。

 

「上鳴くん!やったすっげ!おーい!」

 

 麗日と瀬呂が近づくや、切島も輪に加わり、やったやったと小踊りを始めた。微笑ましいな、まぁ結構ギリギリだったから解放感も一入だろう。その小踊りを緑谷が見ていると、爆豪がさっさと控え室に行こうと、前を通り過ぎようとしていた。

 

「通ったんか、緑谷……このクソヴィラン……テメェ余程気疲れしてんな?」

 

 通るはな、テメェはと当たり前を思わせる言葉。そして……気遣われた?と、彼らしくない言葉が出て来て驚いたが、ちょっと本音と事態を吐いてみる事にした。

 

「いやなんか……士傑の知らない女の先輩からダーリン呼ばわりされて……まぁ協力して突破したんだけど……」

 

「厄介ファンとかいうやつか……用心しとけ、折寺の恨み持ったクソアマ共みてぇに刺されねぇようにな?」

 

 あ、会話続いた、知るかクソヴィランとか言うかと思ったのに……。緑谷はそのまま前を通り過ぎた爆豪の少し斜め後ろをついて行きながら、控室へ向かった。

 

 

 

「皆さんよくご無事で!心配していましたわ!」

 

 控え室に入り、緑谷達を出迎えたのは先に突破していたらしい八百万達であった。八百万は控室のケータリングから頂いた肉まんを持っていて、次の試験に備えているらしい。あの地割れの後方々に分かれてしまったが無事突破できてよかったと、緑谷は胸を撫で下ろす。

 

 雄英から一番最初に突破したのは轟であった。その後分断された八百万、蛙吹、障子、耳郎の4人が次いで突破。

 

 そして今先程…緑谷、瀬呂、麗日、爆豪、切島、上鳴の6名が突破して計11名が一次試験を通過できた事になった。

 

 残りは青山、飯田、尾白、常闇、砂藤、峰田、口田、芦戸、葉隠の9名がまだ残って席を他校と争っている。

 

「アナウンスでは残席は18人と聞きましたわ……」

 

 八百万が、大型ビジョンを前にしてそう呟く。ふと、上鳴から別れる前に言われた事を思い出しながら……やるせない表情を浮かべて緑谷は大型ビジョンを見上げた。

 

「A組総大将か……あのまま残るべきだったかな、僕は」

 

「あ、ああ上鳴さんが言われた……」

 

 上鳴を爆豪と切島組について行かせる際に、彼から『総大将』と呼ばれて、それが気に掛かり突っかかっているらしい、結構本気にしている節があるみたいで、あのまま突破せず残ってクラスメイトを探すべきだったかと緑谷は、先に突破した後ろめたさを感じていた。

 

「大丈夫です、皆必ず突破します……総大将なら仲間を信じましょう、緑谷さん?食べますか?」

 

 慰めにしかならないだろう、しかし八百万は心配よりも仲間を信じるべきだと緑谷を元気つけ、肉まんの皿を差し出した。

 

「あ、ありがとう八百万さん……熱ぅう!?」

 

「ああ!熱々でしてよそれ!?」

 

「け、ケータリングのだから冷めてるかと!!皿!皿どこお皿ぁ!?」

 

 そこまでの熱さは無いと思ったら、熱々を鷲掴みにしてしまい、緑谷は慌てて両手で持ち替えて熱を冷ます為四苦八苦して皿を探す羽目になったのだった。

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