【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
信じる者は救われる、とでも言った方がいいのか?八百万が言った通り雄英の残り9名が全員、滑りこむように試験を突破したのを映像で見た緑谷は胸を撫で下ろした。
土壇場も土壇場、まさか青山のネビルレーザーを空に放ち受験者を集め、一網打尽で一気に撃破を稼ぐという作戦を見て、誰が考えたか知らないが見事なと、緑谷は度肝を抜かれた。
これで、雄英一年A組全員が一次を通過した事になる、そして二次試験はーー。
『えーそれでは、映像をご覧ください』
目良試験官から、フィールドの映像に注視を促され、突破した100人が目を向けた数秒後、あらゆる建造物が次々と爆破し、倒壊し始めた。
控え室がざわつく中、その映像に……ゾロゾロと老人や子どもが映っているのも見えた。
二次試験の内容は『救助活動』この被災現場となったフィールドにて、仮免許を取ったと仮定し、救助を行いその様子を採点し、基準値を越えれば合格……というシステム。
そして要救助者として現れた映像に映った人は『ヘルプ・アス・カンパニー』略して『HUC(フック)』という、要救助者のプロ、救助訓練で頼られ引っ張りだこの方々らしい。
救助活動……ヒーローの仕事は、決してヴィラン退治だけではない、むしろこの救助こそ本懐だろう。そう言えば、レスキュー隊を題材にしたヒーローも見た事があるなと、緑谷は思い出した。
そして……この被災現場はと緑谷は思い返していると。
「緑谷くん、この被災現場……」
「うん……神野を模してるのかな……」
飯田も同じ景色がよぎったらしい、AFOやヴィラン達から、爆豪救出に向かった神野のそれを模しているのかもしれないと頷いた。
「あの時の僕たちは、プロの邪魔をしないようにしていたが……今回僕たちはバイスタンダーとして、救助に当たるわけか」
「そうなるね……燃えるレスキュー魂で頑張らないと」
「む!いいなその言葉!それもヒーローの台詞なのかい?」
「救急戦隊ゴーゴーファイブ、終わったらブルーレイ貸したげる」
あの戦隊はいい、敵の組織と戦うだけじゃなくまず救助から入るのがまさに人命救助のヒーローそのものだった。ヒーローのあり方の一つを学べたかもしれない名作戦隊ヒーローだとぜひ飯田くんも見てもらう必要があるなと、ブルーレイレンタルを決めるのだった。
二次試験も頑張ろう……そう決意をした緑谷だったのだが……。
「「緑谷ぁあああーー!!」」
「え!?ちょ、な、何!?」
突如、峰田と上鳴から怒りの襲撃を受けたのだった。何事かと2人を、手を伸ばして待ったをかけたが2人は構わず捲し立てる。
「この色狂い!お前雄英に飽き足らず士傑にも手ぇだしたのか!?ああ!?」
「仮免試験は出会いの場じゃあないぞ!?舐めてんのか人生!!」
「待て、待って!何の話!?」
「とぼけるなよ!?瀬呂からネタは上がってんだよ!あの士傑の美女からダーリン呼びされてーー」
峰田から、指さす先を見れば、現見ケミィが士傑組で固まっていたのを見た緑谷、そして気付いた瞬間彼女はーー唇を手のひらに押し当て投げキッスして来たのだ。
「おう緑谷はん?なんや今の、ネタは上がっとるんだわ?」
「言い逃れできへんで?さっさと吐いた方が身の為やでぇ?雄英警察舐めたらあかんど?」
口調がヤーさんを追い詰める大阪府警になってる!?上鳴と峰田に詰め寄られた緑谷は、こっちの気も知らないでと苛立ち……2人の顔面を鷲掴みにした。
「あのさぁ?こっちの言い分も聞いてくれないかなぁ!?僕もよく分からないんだわ!じゃないと二次試験前に2人の脊髄ぶっこ抜くよ!?」
「あ、はい、すいませいたたたた!?」
「ごめんなさい緑谷くん!?証言を聞きぎゃああああ!?」
ミシミシミシミシと、峰田と上鳴の頭蓋を軋ませるアイアンクローにて、緑谷は発言権を勝ち取る事ができたのであった。