【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「いい?僕は彼女の事は全く知らない、過去の記憶を漁っても、折寺中時代はむしろ彼氏がやられたから復讐で刺しに来た女の子しかいない、助けた女性も居たけど怯えて逃げられた、だから全く知らない人なんだよ、あの人は……」
「そ、そうだったのか……」
「つか緑谷……女の子に刺されそうになったのかよ、中学時代……」
緑谷の過去を交えた証言により、現見ケミィとの関係を潔白であると、全く知らぬと理解しつつ、お前中学時代どんな生活送っていたんだよと、峰田と上鳴はドン引きした。
「あと……あの人は危ない本当に、何せーー」
それに彼女は『危ない』と、自らの勘がそう告げているのだと2人に言い、その理由を告げようとしたのだがーー。
「ん?士傑こっち来てんぞ?」
切島の呟きを聞いて、緑谷は士傑高校の突破組がこちらに来るのを顔を向けて確認し、証言を止めた。
「失礼……爆豪くんよ、肉倉……糸目の男がキミのところに来なかったか?あと、彼が担架に運ばれて内股気味だったらしいが……」
士傑のまとめ役らしい、体毛で体が見えない、まるで雪山の雪男じみた男が、申し訳なさそうにして爆豪に話しかけた。何か試験中にいざこざがあったらしい……。
「ああ、ノシた、後こいつがキンタマを潰した」
「え!?い、いや潰してない!!加減はしたっす!!」
ああ、使ったんだナッツパンチ……緑谷は士傑がお礼参りに来たのかなと、ゆらりと歩み寄り拳を握りしめたのだがーー。
「ああいや、それくらいされて仕方ないくらいの無礼を働いたと思っている……気を悪くしたろう、彼のタマタマは無事だから心配するな、とても腫れたらしいが……」
「ぶふっ」
真面目な話でそれはもう似合わない単語が士傑のまとめ役らしき雪男から出て来て、緑谷は吹き出した。当の殴った切島も我慢して歯を食い縛っている。
「あれは自分の価値基準を押し付ける節があってね、まぁつまりタマタマの小さい奴なんだ、何かと有名なキミを見て暴走してしまった……雄英とは良い関係を築き上げて行きたい……すまなかったね」
「ぶふぁあ!?」
謝罪なのだろうが、また臆面無くタマタマとか吐かす為、切島も遂に耐えれず吹き出して崩れ落ちた。明らかに二次試験前に邪魔しに来たとしか思えないが、よく耐えたよ切島くんと、初っ端に吹き出した緑谷は壁に手をつき自己嫌悪に陥るのだった。
「いやぁ、申し訳ないっすけどぉ……エンデヴァーの息子さん?俺はあんたらが嫌いだ」
その最中、周囲にも聞こえる嫌味ったらしい声が響く。そちらを見れば、士傑の夜嵐イサナが轟を見下ろしていた。
「あの時からいくらか雰囲気変わったみたいっすけど……あんたの目はエンデヴァーと同じっす」
語気や台詞からして、余程轟と、その父エンデヴァーが憎いらしい……この2人何かあったのか?もしかしてエンデヴァーと、イサナの父か母が何かあって親子の代で歪み合う関係なのか?想像が膨らむなと、轟はこの当事者らしいのに、全く覚えが無いと呆けていた。
「じゃあね、次も頑張りましょうダーリン?」
「!?」
そんな不意を突かれた、緑谷はまたやられた。彼女の個性か技術か知らない、そんな気配を消す術で近づかれ、左の頬にキスをされたのであった。
「な、な!?」
ひらひらと手を振って立ち去り、何されたと緑谷が愕然とする中、お前流石に言い訳できへんぞと峰田と上鳴が血涙を流してこちらを見た。
「緑谷さん……今の方は一体?」
そして背後から、それはもう鬼気迫る声で尋ねて来たのは八百万百であった。また1から説明どころか、聞いちゃくれないかもしれない状況に、緑谷は……。
「か、かっちゃん、助けて……」
助けを求める目を、爆豪勝己に向けた……爆豪は、それに気づくや否や、にっこり笑ってから、首切りポーズをするのだった。
テメェでなんとかしやがり腐れクソヴィラン。
ああんヒドゥイ!!
兎に角、なんとか3人には話を聞いて貰えたが、緑谷の心労はさらに積み重なっていくのだった。