【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
仮免試験の全行程は、緑谷が最後にギャングオルカに放ったケリと同時にブザーが鳴り響き終了した。
「えー…‥皆さん、長いことお疲れ様でした……」
終了条件はHUC全員の、安全区域への救出。最後のHUCが救出されたのと、緑谷の蹴りが同時だったらしい。二次試験に残った100名全員が、制服に着替えフィールドに集められた。
そして採点内容が明かされる。持ち点100点からの、公安委員会とHUCによる減点方式と聞いた緑谷はーー。
「お、落ちた、絶対落ちた……あんな事したら落ちるに決まってる」
「だ、大丈夫だって!個性使っただけだろ!?あくまで!!」
「個性は届け出てるから理解してくれるって、緑谷!」
「見たく無いよぉ……荷物畳んで先帰りたいぃ」
緑谷出久、不合格確定だとがっくり膝をついて落ち込む、それを峰田と尾白が慰める。仲間内の受験者二名をぶん殴って止めた、さらに個性を使った事による擬似的な殺害……生き返りましたではすまないだろとそのまま体育座りになってしまう。
「えーでは、合格者は50音順に映しますので、ご確認ください」
それでも、結果は受け入れなければならない。皆が合格しても、それを受け入れ来年頑張ろうと、緑谷はゆっくり立ち上がり一応名前を確認してーー。
「緑谷あるぞ!お前の名前!!ほら!!」
「え!?」
峰田が指差した先に……あった、名前が……緑谷出久の名前は、確かにそこへ記されていたのだ。
信じられない……間違えてないかと思った緑谷は、じゃあ轟と夜嵐はと名前を確認してーー2人の名前が無い事を確認する。
「ね、無えぇ!?」
「は!?え!?嘘!!」
緑谷はさらに、近場に切島と居た爆豪まで名前が無いと声を上げた事に驚いた。僕は兎も角、何したんだよかっちゃん!?そんな事を考えながら、目良より合否のラインが提示された。
持ち点から減点されて、50点下回った時点で不合格。職員から採点のプリントが渡され始める中で……雄英からの仮免合格者はなんと、爆豪と轟以外が合格した事が分かった。
「轟と爆豪が落ちたって……」
「なんてこった、うちのトップ3から2人が……」
芦戸と瀬呂が轟を見ながら、まさかのA組トップ3のうち2人が落ちたかと愕然とした。あれ?トップ3、いつの間に決まったんだ?緑谷は芦戸と瀬呂に確認した。
「芦戸さん、瀬呂くん、そもそもうちのトップ3最後の1人って……誰?雄英体育祭準拠なら常闇くんだし、成績なら八百万さんだけど……」
「「いや!緑谷お前!!」」
「ええっ!?」
「緑谷くーん、プリント取ってくださいねー?」
「あ、はい、ありがとうございます」
いつの間にかトップ3扱いされていた事に緑谷が驚くが、公安の役員さんが、採点プリントを渡してくれた。じゃあ自分はどう合格したのか、点数はと確認してーー。
「う、うわぁあああ!?51点!?ギリギリだった!!ああやっぱり殴ったのと個性使用で減点されてた!!」
採点項目とは別、減点の文章が先に大きく刻まれていたので嫌でも目で追う羽目になってしまったのだ。
『ヒーローの衝突を止めた点はよろしいですが殴ってはいけません。また、キミの個性は理解がなければ、ただの殺人未遂になります、その点をちゃんと彼らに説明した上で納得を得てから使いましょう。ー20点減点』
『あと、笑顔頑張ってください』
この減点が無ければ、71点で合格ラインを余裕通過していたのだ。あと減点関係無しに笑顔指摘された……しかし……緑谷はギリギリながらヒーロー活動仮免許に合格したのである。
しかし……不合格になったからと言って終わりではなかった。目良から告げられたのは補講への参加と、再試験がある事、ここに残った合格者100名はしっかりヒーローとして育てたい事を告げられた。
つまり、かっちゃんも轟くんも、補講を頑張れば仮免が取れるかもしれないのだ。というか……かっちゃんなんで受からなかったんだ?緑谷は切島や上鳴が一緒にクラスから外れて行動したのを見たので、尋ねる事にした。
「切島くん、上鳴くん……かっちゃん、何したの?」
「えーっとな……助けようとはしてたんだ、ただ……」
「相手の怪我の状況とか、事故現場の確認がな……口調もあれで結構細かい減点あったと思う……いや!でも、しっかりやってたんだよ!粗野だっただけで!!」
ああ……多分慣れない事をしたのか……必死に頑張ったけど。彼はオールマイトに憧れて、最強のヒーローを目指しているから。人命救助やレスキューに関しては、苦手な節が授業でもあったのは分かっている。
ただ、仮免は受けると元気に声をあげていたから大丈夫だろうと、緑谷はこの場で彼に話し掛けるのは駄目だと目を合わせなかった。
こうして……仮免試験は終わりを告げたのだった。
緑谷出久、仮免試験……ギリギリ合格!!