【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
緑谷はその夜から気になって仕方なく、ずっと唸っていた。
あの魔導輪ザルバさんは一体何者だったのだろうか?あの人が次回予告なんてするから、あと6日は待たなきゃいけないと、気になって気になって仕方ない。特撮のリアタイを追う気分だ全くと、唸る。
「お腹痛いのか緑谷?唸ってるけど……」
「いや、来週が待てなくて……」
「好みのレオタード着たヒーローの写真集でも発売するのか?」
「違うけどそれに近い……」
理由は違えど気分を当てて来た峰田に、そんな処だと緑谷は頷く。
「っせぇぞクソヴィラン、唸るのやめろ」
「あ、ごめんかっちゃん」
爆豪に舌打ちから言われ、素直にやめた緑谷。そして今日の午後の訓練が始まる、と思ったが。
「お前ら席につ……いてるな?今日は授業に入る前に、インターンについて話がある、入っておいで?」
相澤先生が訓練前に、ヒーローインターンについて話があると、入って早々言い出した。その後ろからも、誰かが着いてきて中に入ってくる、2人の男子と1人の女子だ、そしてーー。
「職場体験とどう言う違いがあるのか、直に経験している人間から、話してもらおう。心して聞くように」
その中の1人、一番前を悠々歩く、見事に鍛え上げた肉体の少年の顔を見て、緑谷は驚いた。その3人が一体何者なのか、相澤先生が紹介する。
「現雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名……通称、ビッグ3のーー」
「あーーー!?ま、魔導輪ザルバさん!!先輩だったんでぐむっ!?」
「うるさい」
緑谷は思わずその1人、昨日夕方に出会ったCV.影山ヒロノブの青年、いや先輩を指差して相澤先生の捕縛布で即座に縛られた。
「あれー?ミリオってそんな名前だったの?ヒーロー名とも違うよね?」
「あっはっはっ……また会えたな鋼牙!」(Cv影山ヒロノブ)
「ミリオ、そんな隠し芸があったんだね」
緑谷との再会に、早速声優が変わったかのように声真似をする3年の先輩。これはいかん、話が始まらないと相澤先生は緑谷を縛ったまま三年生達に言う。
「彼らは雄英高校ビッグ3、最もプロヒーローに近い3人だ……じゃあ、手短に自己紹介よろしいか?」
雄英ビッグ3…‥即ち、雄英高校全生徒のトップに君臨する3名。その3人は、そう呼ばれる割にはそうとは思えない程、皆特徴的だった。
「ダメだミリオ……ジャガイモだと思って臨んでも… 頭部以外が人間のままで依然人間にしか見えない」
人見知りであがり症、目つきや殺気かと思ったら極度の緊張だった、天喰環先輩。
「ねぇねぇところで、キミは何でマスクを?あら!あなた轟くんだよね!ねぇ、何でそんな所を火傷したの!芦戸さんはそのツノ!折れちゃったら生えてくる?峰田くんのボールみたいなのは髪の毛!?」
あまりに方々に移り気に興味を示す、情緒赤ちゃんな女子生徒、波動ねじれ先輩。
そしてーー。
「前途ーー!!」
「多難ーー!!」
「おー!ありがとう!乗ってくれて!よーし!だけど掴みは大失敗だーー!」
緑谷がアンサーを返した、昨日夕方のゴミ出しで出会った『魔導輪ザルバさん』こと、彼の名前は……通形ミリオという名前だった。
そして緑谷は知らない……彼はこの学園の校長そして、かつてオールマイトのサイドキックだった男に見初められた男であり……。
『もう1人の、オールマイトの後継者』である事を知るのは、この日からしばらくしての事であった。