【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
A組総大将とBIG3の1人がついにぶつかり合う、その初手から……この体育館に集められた全員が驚きの光景を目にした。
緑谷の初手は右のまっすぐ、ノーモーションの縦拳。余程の反射神経がなければまず避けれない、綺麗に迫る故に分からない一撃を通形ミリオは透過で避けた瞬間ーー。
「うおっ!?」
ミリオが宙を舞う。いや、足を払われたのだ。その声に、壁に顔を向けていた天喰すら振り返り、何が起きた!?と目を見開いた。
「ミリオが、一撃貰った!?」
いや、一撃ですら無い。ただ足払いで体勢を崩しただけ、それでも……こんな事は久々だと、それをプロや同学年ですら無い一年生がやって見せたという事実。
「やるね!だけど……!!」
しかしそう簡単にはと、ミリオが右手を伸ばして向かうは眼球!
「必殺!ブラインドタッチ目潰し!」
目潰し、明らかに本気で来ている!人間の本能的に目を閉じてしまう筈、しかし!緑谷は目を見開いたままミリオの顔面へ左のストレートを放ったが、無論透過される!
ミリオと緑谷が重なり、そのままミリオは後ろに転がりズボンをキャッチして履き直しながら、背後の緑谷を驚いたと冷や汗垂らして言った。
「そこは目を瞑ろうよ!?」
「残念でしたね先輩……僕は……目の二つや三つ失う覚悟くらいできてますよ!!」
「いや目は二つしかないから!大事にしなよキミ!?まさか額に三つめがあるの!?」
「ありませんよ」
目を潰されようと見開く覚悟をしていたらしい、なんたる狂気かと全員が驚くが、故にミリオは笑った。
「問題児くん……キミとは同じ匂いを感じるよ、そこまで鍛えるのに、血と汗と涙をどれだけ流したか……僕には分かる……!」
そうまで強くなるため、どれだけ苦難と苦渋を舐めて来たか、僕には分かるとミリオが言えば、緑谷も口を開いた。
「僕もです、先輩もその個性だけじゃ無い……どれだけ鍛えたのか、経験を積んだのか……二つ下の若輩ですが感じていますよ」
互いに、同じものを感じ取れた一撃に、お互い笑ってしまった。ミリオは笑ったまま両手でおいでおいでと手を招き、緑谷に言い放った。
「よーし……全力でおいで!この前の模擬戦闘みたいに!!」
「はい!いきます!!」
再び、ぶつかり合う。緑谷がまた初撃に前蹴りから入ったがーーなんと、ミリオは透過しなかった!その前蹴りを手で打ち払い、左のボディを放つが緑谷は体を捻り、打点をずらして掻い潜る!
なんと、お互いに、個性無しの徒手空拳の肉弾戦に突入してしまったのである!
「……今更行っときゃ良かった、何て言うなよ、轟」
「言えませんよ……やっぱり……強いな緑谷は」
相澤先生が、呆けた様に見惚れる轟に今更戦っておけばと思うなよと言うが、そんな事も言えませんと言い切った。肉と骨が互いにぶつかり合う音、血も流れ青痣すら出来上がるぶつかり合い、体育祭の死闘を思い出して轟は身震いしてしまった。
「ミリオがここまで……個性無しでもやり合う相手が、プロじゃ無い、仮免に居るなんて……」
「えー?でも通形も去年までは青痣ばっかりだったよ?あれ、二学期からだっけ青痣無くなったの?うーん……けど、あれだけ持つ人は学内に居なかったよね?」
BIG3の2人も、ここまで通形とやり合える子がまさか居るとはと、ただ決着の時までしっかり見守った。
「かはっーー」
そして……互いに血濡れになりながらのミリオの右ボディが緑谷を射抜き、膝から崩れ落ちて倒れ、決着はついたのだった。
「つ、強い……なぁ、通形先輩……」
「いや……かくいう僕も……立つのやっとぉ……なん…だよねぇ……」
ズバタァン!とミリオも倒れ、しばらくして相澤先生は、はっ!となって声を上げた。
「いかん!思わず放心してしまった!リカバリーガール呼んできてくれ轟!」
「え!?あ!は、はい!!」