【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
治崎とエリちゃんの捜索が始まり二日……報せはその夜に届いた。決行は翌朝、全員集合し救出作戦を開始する。
緑谷達A組一同は早朝、食事を終えてヒーロースーツケースを抱えて出発。正門前でBIG3と相澤先生と合流し出発、会議が行われた施設に一時集合した。
二日間に及ぶ捜索の結果、治崎とエリちゃんの居場所はーー。
「はぁ!?エリって子が、本拠地に居る!?」
ロックロックは流石に声を荒げた、何しろこの二日間で全国の死穢八斎會関連の土地や施設を探したのだ、そうしたらまさかまさか本拠地に居ましたなんて無駄足じゃないかともなろう。
その決まり手となったのは、女児用玩具。ナイトアイが追跡した構成員の1人が、デパートで購入していたのを見て、接触して個性の『予知』を行使して発覚したらしい。
そしてついに今日、令状も裁判所から発行され死穢八斎會突入が決まった。
緑谷も、通形も、更衣室で互いにヒーロースーツへ着替える。インナーを着る、ゴーグルを付ける、アームガントレットを装着する、マントを羽織る、ショットシェルホルダーを装着し、弾薬を装填していく。
「行こうか……緑谷くん」
「ええ、ミリオ先輩」
扉を出て、着替え終えたヒーローや同じインターン組が、2人を……いや、緑谷を見てギョッとした。そしてロックロックが流石にツッコミを入れた。
「おい、待て、待て!?1人救出を履き違えてる子が居るけど大丈夫か!?」
緑谷の、肩に担いだショットガン型ガジェットと、新たな白いヒーロースーツのコートの下から覗くシェルホルダー……カチコミしに行くんじゃあないんだぞとロックロックが指摘した。
緑谷とミリオは、どちらか不備があったか?と互いに見つめて……あっ!とミリオが気づく。
「緑谷くん!いや、イズク!インナー裏表逆だよ!?」
「あ!?す、すいません!!ルミリオン先輩!!」
「いや違う!!」
ミリオはツッコミどころを間違えている、というかこのミリオは、緑谷の過剰なガジェットを容認したのだった。いそいそ更衣室に戻る緑谷に、遠目から見ていた天喰は青ざめていた。
「怖すぎるよ、今の後輩……」
「すっごい装備だねー、通形みたいに気合い入ってるよ!」
ヒーロー達の大半は思った、所詮邪魔になる子どもの虚勢だと。しかし……数人ばかりは、緑谷が本気で今回の作戦の為に用意して装備して来たと理解していた。
そして……この『死穢八斎會抗争』と呼ばれる事件が……。まだ、仮免許でしかない『イーヴルヒーロー・イズク』の名を日本に轟かせ……。
『ヴィラン恐怖の象徴』として示される第一歩となるのだった。