【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「ちったぁやるじゃあねぇか!」
「先ぃ越されたわ!」
緑谷と切島、それぞれの攻撃により壁は破壊されて、さらなる道が開かれた。
「進みましょう」
開けた道をミリオが歩き出した瞬間……ぐにゃりと、壁や床が波打った。
「み、道がうねって!」
「変わっていく!?」
まるで生き物の腹の中の様に!壁が、床がうねり形を変えていく!ヒーローたちを阻むように地下迷宮が形を変形させて行った。
「治崎じゃねぇ!逸脱してる!考えれるとしたら本部長の入中だ!」
資料にもあった死穢八斎會の本部長!たしか擬態という、物体に入り自由自在に操る個性と書いてあった!緑谷はなんとか足を地について立とうとしても、できないほどのうねりに膝をついた。
「規模が大きすぎるだろ!奴の個性で操れるのはせいぜい冷蔵庫までのサイズと!」
「かなーーりブーストさせたらあるいは……イレイザー!消されへんのか!!」
「本体が見えないとどうにも……!」
ヒーロー達ですら、この生き迷宮に足を取られて動けない様に……天喰が息を荒げて緊張状態に追い込まれていく。
「道を作り変えられ続けたら……向こうはその間にいくらでも逃げ道を用意できる……!即座にこの対応……判断……ああ駄目だ、もう……女の子を救い出すどころか、俺たちも」
そんなネガティヴ聞きたか無いぞ先輩と、緑谷は天喰の弱音に苛立ち殴りそうになりかけた、しかしーー。
「環ーー!」
その肩をミリオが叩いて口を開く。
「そうはならないし……お前はサンイーターだ!そして、こんなのはその場しのぎ!どれだけ道を歪めようとも……」
俺を見ろ、そしてついてこい、お前ならできると、一人ミリオは壁に走り出す。
「目的の方向さえ分かっていれば、俺は行ける!」
「ルミリオン!」
「先輩!」
「スピード勝負!それを奴も分かっているからこその時間稼ぎでしょう!先に向かってます!!」
走り出して先に向かう、先輩の、ルミリオンの背中を見て緑谷は、何をしているんだ自分はと歯を食いしばった。言われた通りだ、こんな術中にはまって足止めを喰らっている間に、エリちゃんは、治崎は離れていくじゃないかと。
緑谷は立ち上がり、ガジェットを背中のホルスターにしまい、しっかり地面を掴む様に立ち上がり、ナイトアイと相澤先生……いや、イレイザーヘッドに言った。
「ナイトアイ!イレイザーヘッド!ルミリオン先輩と一緒に行きます!!ここで僕が、僕たちがあの子を助けなかったら……来た意味が無い!!」
「緑谷!待て!!」
「反省文でも謹慎でも停学でも!甘んじてお受けします!!なんだったら二度目な教師陣全員説教も!!」
紫色の稲妻を迸らせ、緑谷も走り出す!ルミリオンが通り抜けた壁を前にして、緑谷は足に意識を集中させーー。
「1stギア!バイオレントォ!ストライク!!」
BAGOOOON!!
作り出された壁を蹴り破り、先に向かうルミリオンの背中を追いかけ、そしてその背中をしっかり目に焼き付けて走り、横に並んだ。
「イズク!?」
「助太刀しますよルミリオン先輩……二人なら!」
「……ああ!行こう!イズク!!僕たち二人で、チームアップだ!」
救えなかった者として!一直線に、最短で、全速力で!!二人の、象徴の魂を受け継いだ者達が、助けを求める声向けて走り出した!!