※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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196話 悲しき同族の匂い

「うぉおお!治崎ぃいいい!!どーこ行ったんだぁあああ!!」

 

 緑谷出久、地下迷宮破壊中!最短で真っ直線に、監視カメラの映った場所と地下迷宮のマップを頼りに壁を破壊して突破していく!

 

 6枚目か7枚目か、壁をぶち破った緑谷はまた開けた場所に出て来たーーそこでは。

 

「緑谷!?」

 

「あ!?」

 

 なんと、離れたヒーロー達、イレイザーヘッド、ロックロック、サー・ナイトアイ、そして警察と合流してしまったのである!

 

「せんーーイレイザーヘッド!よかった!大変なんです!あの治崎ってやつ、トゥワイスの個性で偽物と本物になって、それぞれの出口から逃げてーー」

 

「後ろ!!」

 

 イレイザーヘッドにさっきの、二人の治崎の話をしようとした瞬間!自らを押しつぶしにかかるコンクリの壁が背後から襲いかかって来た!入中の個性の範囲に来てしまったらしい。緑谷は振り返りながら、思い切り右足の回し蹴りを振り抜いた。

 

「っつぁああ!!」

 

 筋肉の悲鳴が上がる、壁を蹴り壊しまくったのが、疲労蓄積がきたかと思わず唸ってしまった。やっぱりそう乱発はできないかと着地した瞬間……部屋の壁やら床の蠢きが止まった。

 

「イズク!!」

 

「おぅう!?」

 

 が、すぐにイレイザーヘッドから、胴体を腕で抱え上げられ引き込まれた。床から壁がせり上がり、ヒーロー達と警察が分断される!

 

「す、すいません……」

 

「気にするな、それより……二人の治崎だったか?」

 

 話は聞いていたらしい、緑谷は頷いて立ち上がる。

 

「は、はい……エリちゃんを切り刻んでたらしい場所を見つけたんです、そこにこの地下の監視モニターがあって……」

 

「それを見て戻って来たのか、方角は……」

 

「こちらの壁に……」

 

 分断の中、ロックロックが取り残された壁を指差した瞬間ーー。

 

『ぐぁああ!!』

 

 呻き声が聞こえる!ロックロックの声であった!

 

「ロックロック!どうした!?」

 

「離れて!イレイザーヘッド!」

 

 何があったか知らないがと、緑谷の蹴りが壁を蹴り破る!

 

「ロックロックーー!?」

 

 砂煙の中、現れたのは……三つの影。巨大な塊を持ったロン毛にサングラスの男、それに対して構えるロックロックに、足元には腹から血を流すもう一人のロックロック!

 

「あらビンゴ、お久しぶりね?プリンス?」

 

 ヴィラン連合の一人、マグネが、緑谷と相澤と会敵してニヤリと笑った。

 

「気をつけろ!ヴィラン連合だ、偽物が襲って来やーー」

 

 今偽物の自分を倒したところだ!ロックロックがマグネに拳を向けて構えるのを見た緑谷は、背中からガジェットを引き抜いてーー。

 

「誰だお前ぇえええーー!!」

 

「な!?」

 

 ロックロックの背中へ即座に引き金を引いた!!一体何をしていると相澤は驚いたが、発砲音と共に発射された非殺傷弾頭は床で弾け、ロックロックは既に跳躍して回避しており宙で体を捻り、マグネの横に着地した。

 

「やだぁ、すごぉい……ダーリンどうして分かったの?」

 

 ロックロックの身体が崩れていく、相澤は血を流すロックロックに処置を始めながら緑谷に尋ねた。

 

「どうして分かった?」

 

 現れる本来の姿を前に、緑谷はガジェットを構えて突きつけ、間合いをとりながら語る。

 

「血の匂いです……僕と同じ、人を殺した匂いが漂ってた!仮免の時に現見さんに化けていたのはお前か!!」

 

 他人の血を浴びた匂い、決して消えない同じ匂い!過去、仮に蘇生ができようと!緑谷は多人数の人間の脊髄をぶっこ抜いて擬似的に殺して来たが為に!同じ匂いは即座に分かってしまう!

 

「そうですよぉ、やぁっとこうして本当の姿を見せれました、ダーリン」

 

 裸体を晒して、ニマニマ糸切り歯を見せて笑う女……ぞくりと緑谷が、怖気を感じるその女の子は狂気の笑みで名乗った。

 

「改めましてダーリン!やっと会えたのです!私はトガ!トガヒミコ!!ダーリンを迎えに来たヴィランのお姫様なのです!!」

 

「そして私はマグネ……ヴィランの王子緑谷出久、あなたを迎えに来た従者の一人……とでもノリに乗っておこうかしら?

 

 緑谷も、相澤も……しばらく凍りつく衝撃……二人して同じ事を頭の中で考え、行き着いた答えが浮かんでいた。

 

『『あ、この女の子絶対こっちの話聞きやしない』』と。

 

 だからーー。

 

「イレイザーヘッド」

 

「ああ」

 

 イレイザーヘッドが、その双眸で個性を抹消して。

 

「踊ってろぉ!!」

 

「「いやぁあああああ!?」」

 

 緑谷は2人に容赦なくガジェットのトリガーを引きまくり、今ある装弾された全ての非殺傷弾頭をばら撒けば、2人して背を向けて奥へ逃げていくのだった。

 

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