※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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21話 ちょっと待ってて奴ら殺してくる

「13号避難開始!学校に電話試せ!センサーの対策もある敵だ、電波系のやつが妨害している可能性がある……上鳴、お前も個性で連絡をためせ!」

 

「っす!」

 

 崩壊から復元した緑谷は、はっと気を取り戻し、相澤先生はどうする気だと勘づいて尋ねる。

 

「まさか、先生!1人で戦う気ですか!!いくら貴方がイレイザーヘッド……個性を消す個性を持ってても、この数!」

 

 相澤消太、ヒーローネーム『イレイザーヘッド』その力は見た者の個性を消す能力……ただし!本人はドライアイという弱点を持ち、本来は奇襲からの個性を消しながら敵を捕縛するのが戦法。この集団に1人で挑むのは不得手のはずと、緑谷脳内ヒーロー図書館より引っ張り出したデータから無謀すぎると叫ぶ。

 

「よく勉強してるな緑谷、確かに正面戦闘は得意じゃない……だがお前もしてるだろ?弱点は補う……一芸でヒーローは務まらん」

 

 一度緑谷に、いや生徒達に顔を向けてゴーグルを被り、相澤は笑った。

 

「安心しろ、ヒーローとして、教師としてお前らは俺が必ずここから逃す、13号頼んだぞ」

 

「皆さん、こちらに……」

 

 相澤先生の笑顔、ヒーローが見せる安心を与える笑顔……。それを見てクラス一同、緑谷も背を向け避難経路に走り出す。

 

「させませんよ……」

 

 しかし!その行手を阻む者が居た!こいつもまた敵の1人か、黒いモヤが人を模ったような敵が1-A一同の行手を阻む!

 

「初めまして我々はヴィラン連合……僭越ながらこの度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは……平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして…」

 

「は?」

 

 紳士的な靄のヴィランが、此度の襲撃の理由を簡単に吐いた。オールマイトを殺す為に来たのだと……何を馬鹿なと、あの無敵のオールマイトを倒すなんてとクラス一同がそう思った中……。

 

『プールで腹筋凹ます人居るだろ、あれだ』

 

 警察署の取調室で、オールマイトの個性の正体の一端を見た緑谷は、まさかと勘付いた。

 

 

 

『オールマイトは……衰えている?』

 

 

 

 だから、後進の育成の為に教師として雄英高校に就職したのかと。

 

 そんな思案に意識を飛ばしていたが為、その数秒の間に緑谷も、クラス一同も靄に包まれた。

 

 

 

「うお、あ、あ!?」

 

 突如!地面を失い宙を舞い、身体中に冷たさが包まれてようやく理解する。ここは……『嘘の災害や事故ルーム』略してUSJの水難エリア!

 

 あの靄のヴィランの個性はワープ能力か!分断されたのかと投げ出された水中で、その視界にはーー。

 

「来た来た!!」

 

 サメ型ヴィランが待ち構えていた、即座に構える緑谷にサメ型ヴィランは口を大きく開く!

 

「無謀だぜガキ!頭から食ってやー」

 

「そうよ、無謀よ緑谷ちゃん」

 

 その頭を両足で蹴り踏み、1人の少女は緑谷に舌を伸ばし腰に巻きつけた。

 

「引き上げるわよ」

 

 蛙吹梅雨がそのまま水面に向かい、緑谷を水面から引き上げて船に投げ込めば、すたりと緑谷はヒーローのように着地した。

 

「か、カエルの割に中々どうして……おっぱいが」

 

「えいや」

 

「っあ!!!」

 

 そしてさらに1人、叩きつけられ引き上げられたのは峰田実だった。

 

「ありがとう蛙……梅雨ちゃん」

 

「あら嬉しい、名前呼び覚えてくれてそれよか緑谷ちゃん、その服だと重いでしょう」

 

 船の壁面を蛙のように這い上がり、彼女も船上に上がった。

 

「う、確かに……この辺り考えなきゃだな」

 

 緑谷のヴィランじみたヒーロースーツは、確かに水を吸って重くなっていた。この辺り確かに相澤先生の言う通りだと、出久は上半身だけでも脱ぐ事にした。

 

「まぁ……」

 

 そして蛙吹は、晒された同年代らしからぬ筋肉美の緑谷の上半身に顔を赤くした。

 

「あ……ごめん、女の子の前で」

 

「気にしないで頂戴、むしろ眼福、しかし大変な事になったわね」

 

「けっ!モテ男ボディめ……」

 

「言ってる場合じゃないよ峰田くん、僕たち分断されたみたいだ」

 

 敵の個性により、USJ各エリアに分断された1-A生徒達。船上からは陸地が見え、相澤先生が1人、孤立無援で戦っているのが見える。

 

「んのやろぉお!殺してやる!」

 

「大漁だあああ〜〜!!!」

 

 船の周りには、恐らく水棲生物系のヴィランが数人。緑谷は2人を見て、ヴィラン達を見て、そして決めた。

 

「2人とも、ちょっとの間……船の中に居てくれる?」

 

「あら、何をする気かしら?」

 

「あいつら……ちょっと倒してくるから」

 

「はぁああ!?無理言ってんなよ緑谷!!」

 

「そうよ、あなた別に水が得意な個性じゃ……」

 

「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ……」

 

 2人を船の船室にグイグイ押し込んで、そのまま扉を閉めて、にっこり笑った。

 

「じゃあ待ってて」

 

 それだけ緑谷は言うと、そのまま船から跳び立ち、ヴィラン達の待つ水面に向かい。

 

「馬鹿が!一人で来やがった!」

 

「ぶっ殺せ!!」

 

 襲いくる水棲生物個性ヴィラン達に、緑谷はギラリと凶暴に笑いーー数分後。

 

 

 

「ただいまー、さ、陸地に上がろうか」

 

「え?」

 

「はぁあ!」

 

 蛙吹と峰田の居る船室のドアを開ければ、ヴィランの姿は消え去っていた。

 

「緑谷ちゃん……なにやったの?」

 

「彼らには……このプールの藻屑になって貰った」

 

「怖いよォオオ!マジで何やったんだよお前ェェえ!!」

 

 そうして先生に合流する為、3人してまた飛び込み陸地に向かう。蛙吹と峰田は知らない……船の底、船底に浮かぶのを防がれて隠す様にされた、脊髄を抜かれたヴィラン達の亡骸と、生首付き脊髄がスクリューに結ばれている事に。

 

 

 

Q.デクくん何したのー?

 

A.襲いかかって来たヴィランを、順番にぶっこぬいて行って、船底に身体を隠して、生首脊髄はスクリューに括り付けて上がって来ました。

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