※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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210話 思い出を振り返る

死穢八斎會の事件は解決した。

 

 若頭、治崎廻の女児への暴行、そして組内の内輪揉めによる130余名の殺害という内容として世間には流され、治崎はタルタロスに収監された。が……抵抗出来るほどの力も、その為の肉体も残ってはおらず……日夜痛みと懺悔に泣き叫ぶ肉塊となり、ただ生かされて死ぬまで管に繋がれる事を余儀なくされた。

 

 本部内に居た、治崎を引き取り育てていた組長は……なんと奇跡的に目を覚ました。あまりに騒がしいから起きてしまったと言う組長は、治崎の所業にヒーロー、警察に深々と頭を下げて死穢八斎會の解散を宣言した。

 

 こんな老耄でも治崎を育てた身、迷惑をかけた責任を果たしたいとして、今は警察から当時の事情聴取を受ける為、保護される形となった。

 

 緑谷達インターン組も事情聴取を受け、切島もリカバリーガールがわざわざ病院に来て治癒、当日退院から事情聴取に協力した。

 

 そうして全てが終わった頃には夜になって、帰って来た四人をクラスメイト達が迎えた。大立ち回りを演じた緑谷を八百万と上鳴が心配して駆け寄り、砂藤がガトーショコラをわざわざ焼いて待っていた。

 

 芦戸は切島に話しかけていたが、沈んだ様子に元気だしなよと寄り添い、耳郎と葉隠は麗日と蛙吹にどうだったのかと尋ねる。

 

 爆豪は、明日の補講のためさっさと寝たと起きていた轟がそれだけ伝え、彼も迎えたから明日のためにもう今日は寝ると部屋に帰った。

 

 緑谷も、八百万の紅茶と砂藤のガトーショコラだけは頂いて、さっさと寝る事にした。

 

「ふうーー」

 

 ベッドへうつ伏せに倒れ、緑谷は一息吐いた。歯磨きをしなければと思ったが、身体は回復しても、記憶の中では走って戦ったりで疲労感が凄まじい。もうこのまま寝たいなと瞼を閉じようとした緑谷だったが……それはダメだろと本棚から何かの本が落ちて、身体に無理矢理スイッチが入る。

 

「何が落ちた……」

 

 億劫だがきっかけにはなってくれたなと、体を起こして本棚に近寄り、それを取ればーーアルバムだと分かった。

 

「結構重くなったな、色々あったんだなぁ……あ、一枚でちゃってる」

 

 雄英に入ってから、分厚さを増した写真アルバムだ。その中の一枚がアルバムにちゃんと入っていなかったらしい、足元に出て来てしまっていたのを拾って、それを見ればーーそれは集合写真だった。

 

 筋骨隆々の、まだ戦えた時期のオールマイトに自分……その傍に同じ緑髪の優男、茶髪の外国人と金髪ブロンドの少女。5人の集合写真を見て、緑谷は笑った。

 

「父さん、元気かな……メリッサさんもデヴィットさんも……あの時も、大変だったんだよなぁ」

 

 緑谷は思い出した……。

 

 それは、林間合宿前の話……久々に父親と再会した、ある人工島での話であった。




次回、僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア

『二人の英雄』編

ご期待ください。
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