※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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scene1 ちゃんと、入国審査してくださいオールマイトさん

「いやーはっはっは……流石に入国審査に戻されたね!」

 

「ちゃんと入国ゲートに降りましょうよ……オールマイトが居なかったら僕、射殺されてましたよ」

 

 オールマイトでも、流石に顔パスなんてダメと警備隊に連れられて二人は正規の入国ゲートから入場した。自動歩道の動きに身を委ねていると、光が二人をスキャンしていく。入国審査まで最先端のセキュリティのようだ。

 

「いやはやすまなかった、さて、緑谷少年にクエスチョン、この人工島が作られた理由は?」

 

 謝るオールマイトは、この人工島『I・アイランド』が作られた理由を尋ねて来た。

 

「このI・アイランドは……世界中の才能を集めて個性の研究、ひいてはヒーローのサポートアイテムを開発する為の島……ですよね」

 

「正解だ!!」

 

 

 

『I・アイランド』

 

 

 

 世界中のヒーロー関連企業が出資し、個性の研究やヒーローアイテムの発明などを行うために作られた学術研究都市である。

 

 その研究成果や発明品を狙うヴィランから科学者とその家族たちを守るため、移動可能な人工島になっている。直径は約14kmの大きな円形の内部に中央の六角形のブロックを取り囲むように3つのブロックが浮かんでおり、複数の橋で連結されている。島への移動手段は飛行機のみ。

 

 警備システムはタルタロスに相当する能力を備えており、これまで一度もヴィランによる犯罪が発生したことがないと言われる。移動する要塞の島、とも言うべきか?

 

 そんな入国審査ゲートに、自らとオールマイトのパスポート情報とIDが示され、入国許可が降りてゲートが開いた。のだが……ふと緑谷は気付いた。

 

「あ、オールマイトの本名って、ヤギトシノリって名前なんだ」

 

 緑谷少年、なんとオールマイトの本名を初めて知ったのである。これはしまったと、オールマイトが人差し指を口に当ててしーっとジェスチャーする。

 

「おっとぉ!?秘密だよ緑谷少年!!対価にグッズを中で買ってあげるから!ね?」

 

「そんないいですよ、誰にも言いませんから……」

 

 こんな秘密、ばら撒いてしまうなんて勿体無い。かっちゃんにだって教えるものかと、緑谷は頷いた。

 

 

 

「凄い……これがIエキスポ、まさかプレオープンで入れるなんて、父さんには感謝しないと!」

 

「一般公開前のプレオープンでこれ程の来場者が居るとは……」

 

 緑谷が、数年ぶりに再開する父より送られたのはI・アイランドへの入国許可証、そして『I・エキスポ』のプレオープン招待券、さらにパーティチケットだった。

 

 I・エキスポは、世界中のヒーロー関連企業による発明の博覧会、最新鋭のガジェットやそれらを体感できるパビリオンを集めた体感施設であった。

 

 一般公開に先駆けプレオープンとなり、その招待券を緑谷の父、緑谷久は息子に送ったのである。

 

 まだプレオープンで、チケットも招待や倍率が高いはずがここまで居るとは驚きだと、オールマイトも驚きであった。

 

「I・アイランドは日本と違って個性の使用が自由だからね、個性を使ったアトラクションもあるから、後でーー」

 

「オールマイト!あれ!あの顔入れるパネル!写真撮りましょうよ!!」

 

「後にしなさい、後に!と言うか、この顔をはめる観光地のやつ、ここにもあるんだな……」

 

 この情緒未熟少年、遊ぶ気満々である。まずはホテルからだなとスマホを眺めていたオールマイトだがーー。

 

「え!オールマイト!?」

 

「ナンバー1ヒーローの!」

 

「本当だ!!」

 

 オールマイトの名前は世界に響き渡っている、こんな場所で名前を呼べばエキスポそっちのけで集まり出すのは目に見えていた。ゾクゾク集まってサインや取材を求める人々に囲まれてしまった。

 

「はーはっはっは!熱烈な歓迎ありがとう!サインは順番にねー!!」

 

 もみくちゃにされるオールマイト、そんな中緑谷少年はというと。

 

「はーいみなさんすいませんねー?一列に並んで、あ、取材に関してはアポイントメントお願いしますねー?すいませんコンパニオンさん、仕事増やしてしまって」

 

 突如、眼鏡をかけて列を作るようにお願いしはじめたのだった。唐突なマネージャーの役を羽織った緑谷に、オールマイトも、確かにこれならスムーズだと乗っかることにした。

 

「いやすまないね緑谷マネージャー!約束の時間までどれくらいかな!」

 

「この列は全て対応できるかと、あ、握手は一人3秒間でお願いしますねー?」

 

 彼には約束があると分かれば、ファンたちもしっかり列になって握手の時間も守り、次々とサインをこなしていく。突然始まったサイン会は、スムーズに進行したのだった。

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