※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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scene9 楽しいひと時

オールマイトとデイヴが、身体検査を行っていた頃、緑谷達雄英生はーー。

 

「あのさかっちゃん?謝るから今から考え直しちゃあくれないかな?」

 

「あぁん?テメェあんだけ訓練で滑空してんのに怖気付いてんのかよ?ビビってんのか?」

 

「滑空と落下は違うんだって、だいたい落下なんて僕ついさっきーーほら〜〜レールが見えない!レールが無くなってるって!ああ嘘だ!ーーあああああああああ!!」

 

「はーー!はっはっはっはっはっ!!」

 

「止めてェェえええーー!!」

 

 エキスポを満喫していた。

 

 見えないレールで、さらに形状が毎回変わるジェットコースターというアトラクションの、一番Gがかかる最前列二席に爆豪が緑谷を連行した。緑谷出久……実は絶叫系がダメだったりする。

 

 

 

「ヒーロースーツの歴史と材質の変遷か……昔はやはりただの布だったんだな」

 

「それか鋼鉄の鎧を纏っていたか……今の僕たちって本当に技術を享受してるよねー、科学者ばんざいだ……あれ?これってインゲニウムのスーツ?」

 

「おお!!曽祖父のスーツと同じ物!?レプリカとはいえ一例に飾ってくれるとは!!」

 

 科学にも歴史あり、飯田と並びながらヒーロースーツのパビリオンを眺めていたらまさかの先祖のスーツが飾られていた飯田は驚かされた。結構スポーツカーみたいに派手だなと、インゲニウムが白色基調になったのは最近なのだろうかと説明を眺めながら彼の先祖がどんな感じだったのだろうかと想像を巡らせた。

 

 

 

「おっ!オールマイトのブロンズエイジ!!」

 

 ヒーローチップスはI・アイランドにも!しかも観光客を狙ったエキスポ限定品となれば、それを買っていた男子達は懐かしいと買ってしまうわけで……。切島は早速ブロンズエイジのオールマイトを引き当てた。

 

「……どうしてここに来てまで親父を引くんだよ」

 

「轟くん、僕のオールマイト・シルバーエイジと交換するか?」

 

「いいんですか?」

 

 出会えたな!焦凍!!と、主張激しい父親のエンデヴァーを引き当てて肩を落とす轟に、久がシルバーエイジとの交換を持ちかけた。

 

「男の方って、大人になってもカード集め好きなんですね」

 

「言ってうちらも、ヒーローチョコとか買わなかった?女性ヒーローの」

 

「懐かしー、ねだったの覚えてるわー」

 

「それもありますよ、どうです?」

 

 いつまで経ってもこの手のコレクションカードには男子を引き寄せるのだろうかと八百万がため息を吐くが、女子は女子でチョコのおまけを買ってたようなと、男子の事を言えないと耳郎は苦笑し、麗日は懐かしいと呟けば、メリッサがそれもあると売店を指し示した。

 

「ったく、今さらガキくせぇっしゃあこらぁあああああ!!ゴールデンエイジのパラレルぁあああ!!」

 

「……何故デッド・プールが?え?シク?あ、これマーベルコラボなんだ……」

 

 ガキ臭いだと抜かしながら爆豪は、脅威の引きを見せる中、一人何故かマーベルヒーローを引き当てた緑谷。しかし彼は知らない、はるか先の未来で彼と次元を超えた騒動に巻き込まれてしまう事に。

 

 ヒーローチップスの中身はちゃんと食べました。

 

 

 

<<本日は、18:00で閉園になります、ご来園ありがとうございました>>

 

 

 

 I・エキスポ内に響き渡る閉園のアナウンス……そのアナウンスを背中合わせにぐったりしながら、バイト先のカフェの前で聞いた峰田と上鳴は呟いた。

 

「プレオープンでこの忙しさって事は……明日からどうなっちまうんだ一体……」

 

「やめろ、考えたくなぁい……」

 

 休憩時間は確かにあった、けどパビリオンを見る余裕までは無い忙しさで、休まないと明らかにきつい客量だったと互いに言い合った。舐めていたのだ、これが本オープンの明日からは更に客が増えると、想像したらもう考えたくないと溜息は自然に出てしまう。

 

 嗚呼さらば自由時間、さらば出会い……ただバイト代だけはいいのでそれだけは励みになろうかとなる中、二人に声がかけられた。

 

「峰田くん上鳴くん!お疲れ様!」

 

「労働、よく頑張ったな!」

 

 俺たち二人が働いている間に楽しんだようで、と出久と飯田、そして麗日に八百万と耳郎にメリッサ、久が彼らに近づき……飯田から何やら紙を突きつけられた。

 

「何これ……?」

 

「レセプションパーティへの招待状ですわ」

 

「メリッサさんが用意してくれたの」

 

「せめて今日くらいは、って!」

 

 飯田の手からゆっくり、割れ物を受け取るようにパーティの招待状を受け取り、二人は震え出した。

 

「パーティ……?」

 

「俺らに?」

 

「余ってたから、使って?」

 

 にっこり微笑むメリッサに、二人はついに涙を流して互いに抱き合った。

 

「上鳴ぃ、俺たちの労働は報われたぁ!」

 

「ああ、来て良かったよ峰田ぁ!マジで!」

 

 泣く程嬉しい二人、そこへ更に久が屈んで二人へ提案する。

 

「キミたちはアルバイトで正装は持ってないだろう?良かったら私が用意させていただくが、いいかな?」

 

 ドレスコードもある以上、そのウェイターの姿より正装がよかろうと、手配は自分がさせてくれと久は二人に言った。

 

「ええ!?いいんすか!!てか、貴方は……」

 

「そういや、緑谷に似てるような……まさか、緑谷のお父さん!?」

 

「昼間は挨拶できなかったね?出久の父の久といいます、上鳴くんに峰田くん」

 

 昼間は忙しかったから挨拶できなかった。だから改めて、と自己紹介した。

 

「では、着替えて18:30にはセントラルタワーの7番ロビーに集合!爆豪くんや轟くんには俺が連絡を入れておく、雄英生徒として恥じない行動をしよう!」

 

 流石委員長だと、即座に集合場所と時刻を指定するや、飯田は即座にマフラーを鳴らしてエンジンを起動して走って行った。

 

「私たちも一度ホテルに戻ろっか?」

 

「そうですわね、耳郎さん、正装を用意しますから是非」

 

「え、あ、いや……分かった」

 

 女子勢も、正装に着替えるために一度解散を決めて、ホテルへ歩き出した。

 

「では……上鳴くん峰田くん、私の作業場まで案内しよう、そこで合う服を選んで貰おうかな」

 

「「よ、よろしくお願いします!」」

 

 上鳴と峰田は正装を久に選んでもらうため、作業場へ向かう事になった。出久は……もう正装は自身の物があると、ホテルへ戻ろうとしたがーー。

 

「出久、もしよかったら……今日のために仕立てた服があるんだが……正装は持ってきてるか?」

 

 どうやらこの日の為に新しい正装を用意していたらしい。なら、上鳴と峰田同様父の作業場に向かうかと思ったのだがーー。

 

「あ、イズク?ちょっと時間貰っていいかな、すぐ終わるから」

 

 メリッサから、作業場へ正装に着替える前に時間が欲しいと言われるのだった。

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