【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
セントラルタワー……地下搬入口。
「誰も居ない……と言う事は全員タワーの中か、セキュリティにより閉じ込めているからここへ配置は必要無いと見るべきか……」
搬入口のセキュリティ詰所、宿直室の管理PCを確認して一人呟くは、パーティで飲み過ぎたために会場から出ていた緑谷久であった。バルコニーで燃料を吐いたのち催してトイレに行き……そこで警報を聞いて、トイレに来ていたヴィランに奇襲をかけて装備を奪った。サブマシンガンとインカムと防弾アーマー、それらと共に久は、ヴィラン達の侵入経路を辿った。
搬入口のセキュリティが切られているのを確認し、ここから入られたかと理解する。ここだけでも、I・アイランドのセキュリティを切れる輩はそれこそ研究者や関係者くらいだ。
久は管理者PCを操作して管理ログを辿っていく……しかしそれも消されていた。
「消す権限を持っていると言うより……こじ開けて無理矢理消したな?デイヴから習っといて良かった……人生死ぬまで勉強だ」
芸術家の自分は、昔までキャンパスに向かうかPCもデザインソフトしか使えなかった。ここに来てデイヴと組んでから色々と教えてもらって、科学者達からは鼻で笑われるがまぁまぁ操作や知識は体得できた事に自嘲する。
そうして管理ログを消せるような権限を持った人間がすんなり中に通した、と言うよりプロテクトをこじ開けて消した痕跡が見えた。そのくせこじ開けるにしても丁寧だ、自己顕示欲が強そうな奴で、痕跡をわざと残していると久は思えてならなかった。
搬入口の監視カメラを見て、反応が無いのを見た久は、そこからある重々しいドアの前に行き、その前に立った。この最新技術の結晶のような島でも、やはりこんなアナログな出入り口というのはあるのだ。
「ヴィランがやった事にしとくか」
久は少し離れると、久はスキットルボトルを懐から取り出し、キャップを外し口に含んで中の液体を飲みこんだ。
「ふー……ブフゥ!」
マズイ、飲めたものじゃ無い、ゴムの味がするアルコール度が高いだけの酒。それが体内で違う液体へ変わって行き……それを久はドアノブに吹きつけた。
青い炎が吹き出され、ドアノブと周辺の金属が融解していき、その扉を久は蹴り開けた。そして……入った矢先に見上げて見える、無機質な電気版やら蛍光に照らされた部屋には長い梯子が伸びていた。
所謂、タワーの電気関係の連絡通路という奴だ。非常口とはまた違うが、ここからなら締め出された中に入れようと、背中にサブマシンガンを背負う形にして久は梯子を掴む。
「とりあえず連絡エレベーターがあったな……そこを目指すか」
緑谷久は、中年にはキツイ梯子を登り始めた。
ーー非常階段、80階ーー
雄英組はその足でそこまで上り詰めたが……。
「シャッターが……!」
その先に繋がる階段がシャッターにて封鎖されているのを目撃し、飯田が叫んだ。
「どうする、壊すか?」
息を上げて強行突破をすべきかと確認を取る轟に、メリッサが言う。
「そんな事をしたら、警備システムが反応してヴィランに気付かれるわ」
そんな強硬策は気付かれてしまうとメリッサが止める中、峰田はふと背後にあるドアを見つけて、ふらついた足取りで向かった。
「なら、こっちから行けばいいんじゃ……」
そのドアの持ち手を掴んだ瞬間、緑谷とメリッサは声を上げた。
「峰田くん!」
「駄目ぇ!!」
「うぇえ?」
ドアのレバーを峰田が引いてしまった、鳴り響く電子音と共にドアが開いて、緑谷は皆に叫んだ。
「みんな走れ!ヴィランに気付かれた、もうここから行くしかない!!」
「うわぁあごめん!やらかしたぁあ!!」
軽率な行動に峰田は謝罪しながら、一同は非常階段からフロアに飛び出て走り出した。
そこからのヴィランの行動は早かった、連携はあるようで緑谷達が出たフロアのシャッターが、奥から閉鎖され始めたのである!
「シャッターが!?」
「後ろも閉まりだしましたわ!」
即座に背後側からシャッターも閉鎖され始めたのを八百万が確認した。このままでは完全に閉じ込められる、その時ーー。
「轟くん!前のシャッターを氷で閉じないように!」
「ああ!!」
飯田が叫んだ、轟は即座に意図を理解して足元から氷塊を作り上げ、シャッターを阻んだ。その隙間から跳んで奥に侵入した飯田は、そのまま走りさらに跳躍する。
「ぬぁあぁあああ!!」
飯田のふくらはぎのエンジンが唸りを上げ、スーツのズボンを火を吹き突き破り、力を乗せた蹴りがドアを破壊した。
「この中を突っ切ろう!」
窮地を脱して、雄英組はさらに上へと目指す!