※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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scene23 私が来た!

「こ、ろせ……私を殺せ……」

 

「無理だな?アンタには……こいつを量産してもらう、そう言う話になっている」

 

 呻くデイヴ博士を無視して、待機していたヘリコプターに乗せ、ウォルフラムはそのまま乗って退散と行きたかったが、エレベーターのドアが開いたことにより振り返った。

 

 拳銃のマガジンを抜いて新たなマガジンを装填し、緑谷出久が即座に走って来たのを見れば構えてウォルフラムは発砲した!

 

「博士を返せぇえぇええ!!」

 

 弾道を読んで、左右に跳んで回避しながら怨嗟の如き叫びを上げる出久に、ウォルフラムは気圧された。しかし、即座に個性で床材から鉄の柱を生み出して、緑谷目掛けて叩きつけにかかる!

 

「正義の味方には見えんなぁ!?本当にヒーローかよ小僧!!」

 

「失礼なぁ!雄英高校に通うヒーローの卵だこちとらぁあ!!」

 

 寸前で身体を捻り、柱の上すら渡る様に駆け抜ける様は、獲物を執拗に襲いかかる化け物にしかウォルフラムには映らなかった。だがーー。

 

「なら、こいつはどうだ?」

 

「!?」

 

 ウォルフラムは出久に向けていた拳銃を、デイヴに向けた。その一瞬の出久の躊躇いをウォルフラムは見逃さなかった。

 

「だよなぁ!?止まっちゃうよなぁヒーロー!!」

 

 跳びあがった最中を狙い撃つウォルフラムの拳銃の弾丸が……出久の右肩に命中した!

 

「ぐぁあああ!?うぁああ!!」

 

 撃墜され、ヘリポートの手前に落下する出久。人生の中で初めての銃弾の痛みは、熱と衝撃としか感想が出ず、叫びを上げるしかできなかった。

 

「痛ぇだろ小僧、懲りたらそこで蹲ってーー」

 

 痛みも感じた、叫びも上げた、だが心は折れてないと即座に立ち上がりよろつきながら、出久はヘリコプターに接近を再開した。ウォルフラムがパイロットに離陸をハンドサインで命じ、ヘリコプターが浮かび上がる。

 

「ま……てぇえええ!!博士を、返せぇええ!」

 

 右肩の痛みを、歯を食いしばりながら耐えて右手を振り、ウィップガントレットが解かれ、ヘリコプターのスキッドに巻き付いた!そのままぶら下がる形で出久も空に上がると、ウォルフラムが流石に苛立ちを感じて銃口を向けた。

 

「諦めの悪いなぁヒーローってのは!さっさと楽になっちまいなぁ!」

 

 一発、二発と弾丸は撃たれるが不安定な足場とぶら下がる揺れに銃弾は当たらない、しかし……ウィップガントレットが出久の手から外れてしまった。

 

「うぁあ……ああ!」

 

「イズク!?いやぁあああ!!」

 

 父を追いに来たのだろう、メリッサもまたヘリポートに来たその瞬間が、出久の落下する瞬間であった。なかなかの高さをドサリと音を立てて落ち、メリッサは即座に駆け寄った。

 

「ち……くしょう……返せぇ……!」

 

 ヘリコプターが上昇する、この手が、個性が届かない範囲まで。痛む身体を起こし、出久は叫んだ!

 

「返せぇ!博士を……博士を、返せェエぇええ!!くそぉおおおお!!」

 

 助けられなかった、もう自分ではどうにもならない。悲痛な叫びは、夜空に響き渡りーー。

 

「こういう時こそ、笑え!緑谷少年!!」

 

 叫びをかき消す力強い声が、響き渡り、一つの影がヘリコプターを追い越した。

 

「もう大丈夫!!」

 

 その動作の一つで風を起こしてヘリコプターの体勢は崩れ、逃がさんと宣告する様に彼は言う。

 

「何故って?」

 

 出久は見た、憧れが笑う様を、それだけで今までの疲れも、撃たれた肩の痛みも消え去った。

 

「私がぁ……来たぁあ!!」

 

 自らを親指で指し示し、彼は宣告する!ヴィランよ、もう好きにはできないぞと高らかに声を上げた。

 

「オールマイト……!」

 

「親友を返してもらうぞ、ヴィランよ!!」

 

 オールマイトはそのまま、空間を蹴り抜き加速してヘリコプターを殴り抜き貫通し、ヘリコプターは爆発した。

 

「よ、容赦ないな……大丈夫なの!?デイヴ博士ごと行ってない!?」

 

「心配ない!貫きざまに助けたさ!!」

 

 明らかに博士ごと爆破してないか!?と落下していく炎に包まれたヘリコプターを目で追う出久だったが、そのすぐそばにオールマイトがデイヴを抱え降り立った。

 

「メリッサ……イズクくん……」

 

「パパァ!」

 

 デイヴも肩を撃ち抜かれていた、力無い声でメリッサと出久を気にかけて声を出す。

 

「緑谷少年、大丈夫か?」

 

「肩、撃たれただけです、弾丸も貫通してますーー」

 

「それは大丈夫じゃないからね!?」

 

 まるで唾をつけときゃ治るみたいな口ぶりだが、大怪我だそれはと声を上げるオールマイト。

 

 これでもう……終わったのだと出久は、燃えるヘリの残骸を見て……その中で人影が動いたのを見た。

 

「オールマイト!避けて!!」

 

 気付いたのは出久だった、しかしオールマイトは避けなかった。出久とメリッサを即座に押して突き放し、その姿は鉄塊に横殴りにされて消えた!

 

「マイトおじさま!?」

 

「ぐぁああ!?」

 

「むぉあああ!?」

 

 いつの間にか、伸びて来た電気ケーブルが触腕の様にデイヴを拘束し……そして、取り込まれていった。

 

『サムめぇ……オールマイトは肉体が個性に対応出来ない傷を負って、衰えたと言ったくせにぃい!』

 

 ヘリコプターの残骸から、それは現れた。ヘリポートの床が剥がれ、鉄板が、ケーブルがどんどん集まって、ケーブルで作られた触手の化け物の中心でウォルフラムは声を上げた。その頭部には……。

 

「あいつ!博士の発明品を!!

 

 デイヴ博士が作り上げ、封印されていた『個性増幅装置』がはめられていた

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