※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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scene24 起動せよ、エルクレス

セントラルタワーが、どんどん分解していき様々な部品が宙を舞いウォルフラムに集まり始めていく……。金属を操る個性がセントラルタワーの金属部品を操っている、鉄鋼から、ケーブルのなかの銅線に至るまで何もかも……出久はそれを見上げるしか出来ずただ呆然とした。

 

「往生際が悪いなぁ!」

 

 だが、憧れはそれでも膝を屈しない!ウォルフラムに向けて素早く飛び上がり拳を振りかぶる!

 

「テキサァァアアス!スマァアアアッシュッッ!!」

 

 左の剛拳が唸りを上げる!!だが高質量の金属の壁がそれを楽々と遮った。

 

『なんだぁ?そりゃあ?』

 

「ぬぁあ!!」

 

 さらに現れた鉄塊がオールマイトを弾き飛ばす!衰えたとは言え、数々のヴィランを今でも倒して捕縛しているオールマイトの一撃が軽々と阻まれたと言う事実を目撃した出久は、立ちつくすしかできなかった。

 

『流石デヴィット・シールドの作品……個性が活性化しているのが分かる!いいぞこれはぁ!いいぃぃ装置ダァあああああ!!』

 

 さらに、部品を集め巨大化していくウォルフラム。天才デヴィット・シールドの個性活性化装置が、試作品でありながら圧力が各国よりかけられて封印された理由が、目の前で現実となって突きつけられたのである。

 

「こ、これがデイヴの……」

 

「パパの作った、装置の力……」

 

 こんな品物がヴィランの手に渡ったならば、こうなってしまうのかと、オールマイトとメリッサは呟いた。

 

 呆然としていた出久は、ようやくここで気を取り戻した。今自分に出来ることをやれと、出久はメリッサの方へ個性を使い自らを引き寄せ飛翔した。

 

「メリッサ!逃げるから捕まって!!」

 

 自分じゃあ、何も出来やしない!ここはメリッサと自分が範囲から外れて、オールマイトの邪魔をしない様にするしかあるまいと、即座にメリッサを真正面から抱き寄せて、個性で瓦礫を引いてその反発力で跳び上がる!

 

 首に手を回し、抱えてもらう補助をしたメリッサは、ウォルフラムの攻撃を打ち砕き、回避するオールマイトを見て嗚咽混じりに名前を呼んだ。

 

「マイト叔父様……!」

 

「大丈夫!オールマイトが、負けるもんか、あんなヴィランに!!」

 

 出久はメリッサを励ますために……いや、自分自身にも言い聞かせるために言う。オールマイトが負けるものかと。

 

 だがーー。

 

「こはぁあーー!?」

 

 その視界の端で……オールマイトが血を吐きながら敵の一撃を防ぐ様を出久は見てしまった。

 

「オールマイト!!」

 

『さっさと、潰れちまぇええ!!』

 

 いくつもの鉄塊が、オールマイトへ襲いかかる!いくらなんでもこれは無事では済まない!その鉄塊がオールマイトに叩きつけられる瞬間……鉄塊が凍りついて動きが止まった!

 

『なにぃ!?』

 

「くたばりぃいやがれぇえええ!!」

 

 叫びを上げて、ウォルフラム向けて放たれる爆炎の雨!!ウォルフラムはそれを纏った金属で阻んだ!空を飛翔して現れた爆豪勝己が、オールマイトに叫んだ!

 

「あんなクソダセェラスボスに、なにやられてんだよ!えぇ!?オールマイトぉ!!」

 

「爆豪少年ーー!?」

 

 そして、氷を放ちそれを自らの炎でデメリットの体温低下を半身の炎で温めた轟が、息を切らして言い放つ。

 

「今のうちに……ヴィランを!」

 

 ヘリポートに集結する、満身創痍ながら警備ロボを阻んだ麗日達が駆けつけたのであった。そこには、父の久の姿もあった。

 

「金属の塊は俺たちが引き受けます!」

 

「八百万くん!ここを頼む!!」

 

 オールマイトを助けるため、ヴィランを倒すため!雄英生徒がオールマイトのバックアップに入る!鉄塊を打ち砕き道を作る最中、久が着地した出久とメリッサを見つけ叫んだ。

 

「出久!メリッサさん!!こっちに来てくれ!!」

 

 その声を聞いた出久は、メリッサを抱えそのまま引き寄せを使って跳躍。久と、麗日達待機組の元に降り立った。

 

「父さん……無事でよかった」

 

「ああ、けど今はこんな状況だ……出久、まだやれるか?」

 

 父として、右肩から血を流す様を見て止めるべきだろう。しかし……久はあえて聞いた。まだ、戦えるかと。ヒーローとなる為雄英に入った息子は、肩の傷一つで泣きを入れはしないだろうと理解して。

 

「やれる……けど、流石に個性の相性がね……」

 

「手はあるさ……メリッサさん、頼みたい事が」

 

「私にですか?」

 

 メリッサにも目を向けて、頼みたい事がと久は、どこからか持って来たらしい脇に挟んでいたノートパソコンを開き、ポケットの中からUSBを差し込み、メリッサに見せた。

 

「通信網が復旧した今なら、パビリオンに飾られたエルクレスをここに呼び出す事ができる……」

 

「エルクレスって……昼間のパワードスーツの?」

 

 システム操作画面が展開され、出久は父の話にどう言う事だと尋ねた。

 

「出久……エルクレスはな、災害救助用とはなっているが……その実態は、戦闘用パワードスーツの前身なんだ、機能は救助用に隠しながら戦闘も想定して組み上げている」

 

 ノートパソコンをメリッサに渡しながら、エルクレスの本来の姿を二人に説明する久、そして彼は言った。

 

「メリッサ、私ではそれを操作できない……頼む、エルクレスを起動して欲しい、そして出久……それを着てオールマイトを助けるんだ」

 

 自分では、これを操作し起動することは出来ない。だからメリッサが操作してエルクレスをここに呼び出し、それを着て出久は戦えと久は言った。

 

 既に爆豪、轟……飯田に切島がオールマイトの為にと身体を張って道を切り開く様を見た出久は、メリッサの方に向いて……彼女が肩の傷を気にして泣きそうになっているのを見て笑顔を見せた。

 

「お願いします、メリッサさん」

 

 その決意を聞き届けた彼女は、キッと目に力と光が入り、その場にノートパソコンを置いてキーボードを素早くタイピングしていく。

 

「接続完了、パスワード認証、自動遠隔システム、サイラックス起動……エルクレス……呼びます!!」

 

 エンターキーを押したメリッサ。出久は、昼間メリッサに案内してもらったパビリオンの方角を見た。そしてその目で確かに捉えた、一つの光がパビリオンから突き破り現れ、こちらに向かって飛んで来たのだった。

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