※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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scene25 モード『モータルコンバット 』

信じられない物を見た。出久も、メリッサも、そして待機していた麗日、八百万、耳郎、峰田も……唯一上鳴だけは見ることかなわぬ呆けぶりだったが。

 

 一つの眩い光が空を舞い、やがて出久とメリッサの前に降り立つ。白く巨大な鎧は目元を光らせ、背部のスラスターをコントロールして直立する。

 

「手が空いてるものは手伝ってくれ!装着には人が必要なんだ!」

 

「あ、はい!」

 

「おいらも手伝うぜ!!」

 

「耳郎ちゃん、上鳴くん頼める?」

 

「わかったよ!」

 

 久の呼びかけに動いたのは麗日、八百万、峰田であった。エルクレスアーマーに走り久はそれを見て、アーマーの繋ぎ目を外して出久に渡していく。

 

「腕は嵌めるだけでいい、あとはこっちで指示してつけるから」

 

「うん、わかった」

 

 渡されたのは左右の手から前腕まで覆うグローブ部分、それを左手から穴に通して指までしっかり嵌め込んだ瞬間、反応して駆動音が鳴り、絞る様に指から腕までフィットしたのだった。

 

「足から先に!」

 

「よしきた!」

 

「次はどれを!?」

 

「膝から大腿のこれを!」

 

 次々と、出久の身体を覆っていくエルクレスのパーツ。そして全て身に纏い、ヘルメットを被って一瞬の暗闇が出久の視界を奪い、即座に晴れて映像で外の景色が映された。

 

『エルクレス起動……現在救助活動モードとなっています』

 

 女性のアナウンスが聞こえた、出久は手足を動かして動作確認をし終える中、久が前に立って耳を指し示して話す。

 

「聞こえるか出久?」

 

「うん、聞こえる」

 

「スピーカーも良し……さて、説明している暇は無い、ぶっつけ本番だが……お前ならやれる!」

 

 久は、皆に下がるようジェスチャーで指示して、メリッサに目配せした。

 

「メリッサさん、解除コード!」

 

「はい!リミッター解除、エルクレス戦闘形態……モータルコンバット!!承認!!」

 

 え!?何その名前!!そんな解除コードと戦闘モード名にびっくりしたが、画面が切り替わり、アナウンスが響いた。

 

『リミッター解除完了、モータルコンバットモード起動、活動可能時間は3分です』

 

 アナウンスと共に……エルクレスの姿が変わっていく、白い鎧の継ぎ目からさらに割れて黒の金属プレートが露出し、より刺々しい様相へと変形していく!

 

 画面の左側に、様々な装備とエルクレスアーマーの簡易画像が映され、出久は納得した。『お前ならやれる』とはそう言う事かとーー。

 

「…………背部スラスター、カバル!起動!!」

 

 アーマー背部のスラスターが音を上げ、出久は一気に空を駆けた。

 

 

 

「カロライナァア!!スマァアアアアッシュ!!」

 

 限界を超えて、オールマイトは鉄塊を砕きウォルフラムへ近づく。爆豪、轟、飯田、切島のバックアップによりようやく目前に迫ったオールマイトが拳を振り上げた。

 

「観念しろ!ヴィランよ!!」

 

 しかし、その拳は阻まれた!電気ケーブルを操りオールマイトの身体を拘束し、目前で止めたのを勝ち誇りながら。ウォルフラムはその喉元を鷲掴みした。

 

『観念しろ?そりゃお前だぁ、オールマイト?』

 

「ぐぁあああ!?」

 

 さらに、もう片方の手が古傷ある左脇腹を力強く鷲掴み、オールマイトは吐血した!この傷を知る人間は限られているのに、真正直に!知っているかの様に躊躇いなく鷲掴みして、その力は明らかに筋力増強でもしなければ有り得ない力だった。

 

 まさか、オールマイトはここで理解した。

 

『気付いたか!そうとも、この強奪計画を練っていた時にあのお方から連絡が来た!是非とも協力したいと言った、なぜかと聞いたら……彼はこう言ったよ』

 

 

 

"オールマイトの親友の発明が、我々ヴィランに渡り混沌を生み出した時の苦痛に歪む顔が見れるかもしれないなら、喜んで手伝うよ"

 

「オール……フォー・ワン!!」

 

 笑みが消え失せ驚愕に歪むのをウォルフラムは嘲る。

 

「ようやくニヤケ面がーー」

 

 だが、その嘲りも刹那で終わった。二人の間に現れた黒い影、オールマイトも、ウォルフラムも視線が背の影をとらえた瞬間ーー。

 

 オールマイトの首を鷲掴みにしたウォルフラムの左手が、前腕から切り落とされた。

 

『ぐぁがぁああああああ!?』

 

 血を吹き出し痛みに叫びを上げるウォルフラム!その黒い影から口が覗き、言葉を紡ぐ。

 

「瓦礫切断電鋸……バラカ!!」

 

 そのままオールマイトの身体を拘束するケーブルを、唸りを上げる両腕のチェーンソーが切り刻み拘束を解くや、黒い影はオールマイトを抱えて離れ地面に降り立った。




エルクレス戦闘モード『モータルコンバット 』

災害救助スーツエルクレスは、ヒーローが間に合わない際に民間人や一般人が装着して、ヒーロー及びレスキュー隊並の救助活動を行える様にするパワードスーツである。



 しかし、そのリミッターを解除する事により一時的な戦闘を可能にする事ができる、本来ならばこの戦闘状態を常時稼働にしていき米軍に配備するのを最終目的としている。つまりは『エルクレスの真の姿』とも言うべきだろう、制限時間は3分間。



なお、内蔵された装備は全て『モータルコンバットのキャラクター』から来ている。





 以下装備品説明。





・遠隔操作システム『サイラックス』

遠隔操作のためのシステム、これにより単純な操作であれば装着者無しでエルセルクをPCから操作を可能にする。



・背部スラスター『カバル』

背部のスラスター、飛行と高速移動を可能にする。



・瓦礫切断電鋸『バラカ』

両腕前腕に搭載されたチェーンソー、本来は鉄製の瓦礫を切断したりする用途に使うが、戦闘に使えば立派な武器。



・フィストショックバンカー『ジャックス』

拳に搭載された破砕装置、コンクリート等の破砕に使う。しかし殴り掛かれば凄まじい衝撃と威力を叩き出す。



・レッグバーニア『リュウ・カン』

脚部バーニア、カバルの方向転換や空中停止に使用。足底で蹴り付ければ擬似的に火を纏った蹴りを放てる。
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