※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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scene26 決めろ!一撃!!

オールマイトにとっては人生において初めてやもしれない、抱えられて救出されるなどと。

 

「まさか私がこう助けられるとは!どこのヒーローだキミは!」

 

「僕ですよ!緑谷です!」

 

「キミそんなスーツだったか!?」

 

「父さんがエルクレスを引っ張り出してきたんです!」

 

 着地して、抱えたオールマイトを地面に立たせる緑谷、見下ろすくらいの身長差の少年が着た黒いアーマーが、ギシギシ悲鳴を上げながら佇む。

 

「しかし、キミは肩を撃たれただろうに、なんて無茶を……」

 

「肩を撃たれた程度ですよ、今の困ったオールマイトに比べたら……それに、例え撃たれようが困っている人を助けるのがヒーローだから」

 

 肩を撃たれた程度、そこまで言うか全くこの子はと、笑顔が消えかけたオールマイトはアーマーを着込んだ出久に笑うしかなかった。自己犠牲もここまできたら狂気だ、そして……自身も人の事言えないよなと白い歯を見せて笑顔が戻った。

 

「はっはっはっは!確かに……今の私はほんの少し困っている!」

 

 オールマイトは手を屈んだ出久に差し出し、そして頼んだ。

 

「手を貸してくれ、緑谷少年」

 

「勿論、このヴィランを倒す為に!」

 

 お互いに、力強く手を握った。出久が立ち上がるや、彼方先にて見えるウォルフラムへ目を向け、アナウンスがエルクレスアーマーから響き渡る。

 

『戦闘モード強制終了まで、残り2分』

 

 2分か、十分すぎるなとオールマイトと並びたった出久が背部スラスター『カバル』を点火した。

 

「いくぞ!!」

 

「はい!!」

 

 オールマイトの声に応え、出久は共に飛び出して、最後の攻撃へ二人は向かった!

 

『くたばりぞこないのガキがぁ、ゴミの分際で、よくも俺の片腕をぉお!!往生際が悪いんだよぉおお!!』

 

 切り落とされた腕の代わりに集めた金属で断面を止血したウォルフラムは、怒りにまかせ周囲に金属の塊を幾つも形成し、砲弾の様に向かってくる二人へ射出した!

 

「そりゃあ!テメェの方だろうがぁああ!!」

 

 個性の発動による痛みを超えて、鉄塊の砲弾を爆豪は爆破で一気に消し飛ばす!それでも増幅されたウォルフラムの個性が鉄塊の柱でさらに波状攻撃を仕掛け、オールマイトと出久を潰しに向かう!

 

「させねぇ!!」

 

 その行手を決して邪魔させないと、轟の氷壁が阻んだ!二人はその援護を無駄にしないと一気にスピードを上げ、瓦礫を駆け抜ける!

 

 オールマイトが、襲いくる鉄塊をその剛力で軽々と弾き飛ばし、破壊して進めば、出久はスラスターを操作して無茶苦茶な軌道を描いて回避しながらも、両腕の電鋸『バラカ』で切り刻み道を切り開く!

 

 やがて、二人の向かうルートが交わり、並ぶ様に走る様を……したからメリッサと久は見守っていた。

 

『ぬぁあああああああ!!』

 

 ウォルフラムが絶叫を上げる、瓦礫が頭上に集まり、それは強大な立方体となっていく、その鉄塊の超質量で、向かってくる二人を潰す為に!

 

 だが!それでもオールマイトと出久は宙に浮かぶ瓦礫を踏み台にするや、その質量兵器へあえて突貫した!!何故か!?

 

 

 

 目の前にあるピンチを!

 

 

 

 全力で乗り越え!!

 

 

 

 人々を!!

 

 

 

 全力で助ける!!!

 

 

 

 それこそが!ヒーローだから!!!

 

 

 

『タワーごと!!潰れちまぇええええ!!』

 

 ウォルフラムの叫びと共に解き放たれた超質量鉄塊を前に、オールマイトは左拳を!出久は右拳を握りしめた!

 

 

 

「「ダァブルデェトロイトォォオオオオ!!スマァアアアアアアアッシュ!!」」

 

 

 

 光を灯した二つの拳が!!鉄塊と衝突する!!その合わさった一撃は、超質量の鉄塊にヒビを刻み込み……粉々に爆散した!

 

 血を吐きながらも笑みを浮かべるオールマイト、アーマーの耐久限界が来たのか、ヘルムが壊れて顔が覗く出久は、共に光の矢となりウォルフラムへ向かう!

 

「いけぇええええーー!!」

 

 麗日が叫んだ!

 

「「オールマイトォ!!」」

 

 麗日と耳郎も叫んだ!

 

「「「緑谷ぁああ!!」」」

 

 飯田も、切島も、峰田も叫ぶ!!

 

「「ぶちかませぇえ!!」」

 

 爆豪も轟も!!

 

「なってこい!!ヒーローに!!」

 

 そして、父の久も!!

 

 願いの叫びを聞いた二人は、ウォルフラムを眼前に捉えて照準を定めた!

 

『残り時間、10秒ーー』

 

 エルクレスのアナウンスを聞いた出久は、右腕を引き絞る様に振りかぶる!

 

「さらにぃ!!」

 

 オールマイトは全身の筋肉を呼び覚ます様な、フロントラットスプレッドのポーズと共にニッカリ笑った。

 

「向こうへ!!」

 

 そのまま二人はウォルフラムの元まで一気に距離を詰め、叫んだ!!

 

 

 

「「プルス!ウルトラァアアアアアアアア!!」」

 

 

 

 二撃目の、ダブル・デトロイトスマッシュが、ウォルフラムの肉体へ叩き込まれた!防御のために殻を作ったウォルフラムだったが、その一撃を受けて声すらも上げれずその力で貫かれーー。

 

 衝撃波と共に、セントラルタワーの窓ガラスが砕け散り、瓦礫も爆散した。

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