【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
アルバムに写真を戻し、夏の思い出から緑谷は帰還した。色々と刺激的だったし、大変だったけど……とても楽しかったなとアルバムを緑谷は閉じた。
雄英に来てから、楽しい事ばっかりだった。いじめられていた幼少、蔑まされて来た小学校、全てにおいてやけになっていた中学校。その15年が、この数ヶ月で全部塗り替えてくれる程に楽しくて……緑谷は思わず一筋涙を流した。
自身の個性を受け入れてくれたクラスメイト、道を示してくれる先生、頼れる先輩……今まで自分になかった物が全部全部ここにある。
そして今日また、自分はこのインターンでヒーローに近づけた事を実感できた。
まだまだ先は長いけど、これからも頑張らないといけない。緑谷はアルバムを本棚にしまい、ベッドに転がった。
やっぱり疲れていたのかもしれない……だから緑谷は即座に、電気が切れたように意識を手放した。
『あれ……』
緑谷出久は目を覚ます、いや……明らかに夢を見ていると理解した。地面の実感から、穏やかな空気までリアリティのある夢だった。
知らない裏路地に、緑谷出久は制服で立っていた……と思ったが、緑谷出久はふとこの景色、見たことあるようなと、記憶を掘り出す。
知っているぞ、ここはと足は自ずとそこに向かい、曲がり角に入る。そして、見つけた、本当にあった。
『嘘だぁ……夢の中でこんな再現あるぅ?』
解放されたガラスの引き戸に暖簾、左には大人数が座れる楕円のテーブルに木製の椅子、そこにはもう何人か座っているのが見える。
右側には二人と四人用の白いソファ、そこにも何人か座っていた。奥のカウンター席は三つあり、一つ真ん中を空けて左右の席にそれぞれ誰かが座っていた。
緑谷は、暖簾を入り口に掛かっているか確認して、その場所が『自分の知る、架空の喫茶店』だと再確認した。
暖簾には、こう屋号が刻まれていた。
『喫茶 どんぶら』と。
何故?とはなったが、緑谷は夢の中とは言え入店して、改めて客の姿を確認した。左のテーブル席にはスキンヘッドにゴーグルを被った男、赤い服の襟が口元まで隠れた男。
右側のソファ席には、ヒーロースーツを纏った女性と、顔にヒビが入った男と……金色のモヤが浮かんでいた。
そしてカウンター席。
二人は服の柄やデザインは一緒だ、どこかの軍人を思わせる。
左に座る赤髪は、緑谷出久の知る爆豪勝己が大人になったような、そんな雰囲気を持っていた。
右に座る男は水色の髪をバンダナで纏めていた。
そして……マスターの居るカウンター、そこには白髪の優男が……自身の知る、この喫茶どんぶらでマスターをやっていた『五色田介人』のように、黒い服を着て蝶ネクタイを結びグラスを磨いていた。
『やぁ、来たね……緑谷出久くん、僕の兄と同じ因子を持つ男よ』
白髪の優男は、にっこり笑って緑谷出久を出迎えた。
じかーいじかい
緑谷「はぁ!?あの時もし別れずオールマイトに全部流れてたら、大爆発して神野がクレーターになってた!?僕にあの金玉の因子が入ってるってどういう事だよ!しかもあんたは、その金玉の弟で初代OFAだって!?だから僕に緊急避難してたって、あーーもう!これ悪夢かよ!?」
ドン?話「オールフォーワン・ワンフォーオール」
さぁ楽しもうぜ!!