※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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219話 ボーカル兼サイドギター

「勿体無いよ緑谷!あんたもボーカルやりなよ!」

 

 まさかの二人目のボーカルが男子から出てきた、これで歌わないのは勿体無い!耳郎はボーカルとして立つべきだと緑谷を誘った。その内心、一人でボーカル張るのはちょっと恥ずかしいので道連れの気持ちもあったりするのだが。

 

「いや、待って!あの……僕……歌えるのは特撮ヒーローソングしかダメなんだって!同じ歌手でもそれ以外は知らなかったり、歌えないんだよ!」

 

 が、緑谷は改めて断る方向に行こうとした。そもそも自分はあくまで『真似』で歌っている、同じ歌手でもヒーローソングしか知らず、それ以外は歌えないし、歌うと全く違うのだと。

 

「なら、それ歌っちまえばいいんじゃねぇか?緑谷」

 

「へ?」

 

「そもそも、歌うのは一曲だけなのか?」

 

 その断りを遮るように、代案を出したのが轟であった。実はこのライブは、轟の提案から始まった物だったりする。そんな轟は、ならそのままヒーローソングを歌ったらいいのではと、道を塞ぎにきたのだった。

 

「体育館の持ち時間は一時間と相澤先生から聞いたが……一曲だけは寂しいな」

 

 ここで、飯田が持ち時間に関して語った。一時間もらえるなら、一曲だけは寂しくなるなと。

 

「ケロ……確かに、1時間の枠をもらえるなら、2〜3曲はいけるかも」

 

「じゃあ耳郎ちゃんが歌って、緑谷くんが歌ってって感じでも?」

 

「で、うちはオリジナルで曲を書くから……緑谷はそのヒーローソングから選べば、楽譜引っ張って練習時間も確保がーー」

 

 そうなれば、練習時間から3曲はいけるか?と、女子陣がもう決まったとばかりに口々に話を進め、緑谷は置いてけぼりだった。

 

「あの……僕は裏方で……」

 

 緑谷は、こんな時はとかっちゃんこと爆豪に目を向けた。『やる気ねぇ奴立たせても邪魔』と彼なら言うだろうと目線を向けると。

 

 爆豪はそれはもういい笑顔で舌を出して、首掻っ切りジェスチャーを緑谷に見せた。

 

 

 

 テメェも道連れだクソヴィラン、ざまぁ!

 

 あぁん!ひどぅい!!

 

 

 

「というわけで、うちと緑谷で2曲やる事になったわけだけど……じゃあギター!2曲やるなら3人は欲しい!」

 

「1人が2曲やって2人はそれぞれの曲をやる事になるわけか……」

 

 こうして……2曲やるぞとなったA組は、最後にギターを選出する事になった。メインギター1名、サイドギターをそれぞれの曲で2名の3名は必要だと耳郎が言うと。

 

 

 

「ウェーーイ!やりてぇ!楽器弾けるとかカッケー!」

 

「やらせろー!」

 

 上鳴が立候補して、峰田がここしかねぇと手を上げた。

 

「弦を切りそうだ……」

 

「…………」

 

 ボーカルに立候補して撃沈した切島、青山は流石に降りた。

 

「やりてぇじゃあねぇんだよ、やる気あんのか!」

 

 緑谷には道連れで言わなかった癖に、上鳴や峰田にはやりたいじゃ出来ねぇぞと言い放つ爆豪に、上鳴は気楽に返答する。 

 

「あるある!超ある!ギターこそバンドの花だろーぃ!」

 

 そう言って黄色いボディのエクスプローラータイプのギターを掻き鳴らしてみせる上鳴、チャラ男のかれはギターにも手を出していたようだ。

 

 で、峰田くんは……。

 

「キャラデザのせいで腕がとどかねぇよお!ちきしょーー!!」

 

 哀れ峰田、キャラデザのせいでギター弾けなかった。

 

 ギター1人目、上鳴電気に決定!

 

「俺はダンスがいいな」

 

「俺も、尻尾で割と動けるし!」

 

「俺はテープで色々演出仕掛けたいな!」

 

 砂藤と尾白は肉体派としてダンス隊に、瀬呂は個性を生かし演出の裏方に入る。

 

 峰田が置いた紫のレスポールは……1人の男がストラップに体を通してピックを持つや、ゆっくり旋律を奏でた。

 

「なんて切ねぇ音出しやがる……」

 

「弾けるのか!なぜ黙ってた?」

 

 切島と障子の目の前で、常闇踏陰がギターを泣かす……常闇は俯きながら呟いた。

 

 

 

「……Fコードで一度手放した身故……」

 

「あー……鬼門だよなぁ」

 

 ギター2人目、常闇踏陰に決定!

 

 ギター諦めるあるあるだったが、それでも常闇は弾けるようになったらしい。そんなあるあるに、緑谷は常闇に尋ねた。

 

「常闇くん、シェイクハンドも試したの?」

 

「当時の手では無理でな……」

 

「シェイクハンドって?」

 

 また知らない音楽用語が出てきたぞと、切島からの質問に、常闇が緑谷へギターを渡して緑谷が説明した。

 

「こうして、Fコードを握るようにする押さえ方」

 

「おー……」

 

 実演して鳴らしてみれば、そんな方法があったんだなと。そのまま、手遊びのように緑谷は鳴らしていれば、ちょっと気分良くなってきたなと折角だから1曲弾いてみる事にした。

 

「一音一音しっかりしてるな、メリハリがあるっつーかリズムがはっきりしてるってのか?」

 

 家にギターは置いたままだけど、案外握ったら弾けるものだなと緑谷は指も動きしっかり覚えているストロークや運指を確かめ……。

 

「はっ!?」

 

 思わず弾いてしまった事に気づいて、耳郎の方を見るとその目は光っていた……。

 

「緑谷……」

 

「は、はい?」

 

「家からゼマイティス、取ってこようか?」

 

 緑谷出久……ボーカルに続いてサイドギターとして3人目に決定!!

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