※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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219話 ボーカル兼、ギター兼、服飾兼、ダンス隊兼、ドサ回り兼、現場監督。

「よーし!これで全役割決定だ!!」

 

 深夜1時、いつも早寝早起きな飯田は目に隈が出来て、決まったぞと歓喜の声を上げた。

 

 決まったのは以下の通り

 

・バンド隊

 

爆豪(ドラム)上鳴(メインギター)常闇(サブギター)緑谷(ボーカル兼サブギター2)耳郎(ボーカル兼ベース)八百万(キーボード)

 

・演出隊

 

口田、切島、瀬呂、轟、青山

 

・ダンス隊

 

青山、蛙吹、麗日、飯田、峰田、障子、砂藤、尾白、葉隠、緑谷

 

・衣装制作デザイン

 

八百万、瀬呂、緑谷

 

・現場安全保護、及び調整担当監督

 

緑谷

 

 以上で決まりとなっーー。

 

「待って飯田くん、ダンス隊と衣装デザイン、あと最後のあれは何?」

 

 緑谷は待ったをかけた、自分がなぜダンス隊に入っているのか?衣装制作デザインに入っているのか?最後の監督は何なのかと。

 

「緑谷、確か最初のヒーロースーツ自前で作ってたよな?」

 

「私が衣装の原型は作り出しますので、細かい手直しをお願いしたいのですが」

 

 これは瀬呂と八百万からの頼みであった、意外な事に服飾ができるのは緑谷だけだったのである。家庭科レベルの裁縫ならば皆できようが、衣装の手直しやさらなるアレンジができる技術は緑谷しか持っていなかったのだ。

 

「あー、わかったそれくらいなら、けどダンス隊人数多くないかな?」

 

 緑谷はその頼みに納得した、しかしじゃあダンス隊はもう要らないのではと緑谷は首を傾げたが。

 

「緑谷運動神経いいから映えるんだよね、耳郎メインの際にこっちに来て欲しいんだけど駄目かな」

 

 緑谷がボーカルとギターを兼任するのは二曲目、耳郎メインの際には手が空くならダンス隊に入って欲しいと芦戸から頼まれた。

 

「あっそっか、暇するのか僕……ならいいよ、舞台袖で見とくのもだし」

 

 納得した、してしまった。そして最後の『現場安全保護、及び調整担当監督』に関しては。

 

「労災とか洒落にならないから、そのあたりを緑谷現場監督にお願いしたい、頼めないか?」

 

 飯田からの頼みであった、緑谷は安全は大事だからねと久々に安全第一ヘルムを被った。

 

「はい、頼まれましたよ、安全第一で行きましょう」

 

 こうしてここに……。

 

 

 

ボーカル兼、ギター兼、服飾兼、ダンス隊兼、ドサ回り兼、現場監督の緑谷出久が誕生したのであった!

 

 

 

「そんなに兼任して大丈夫なのかい?押し付けられてはいないか?」

 

「いや、めちゃくちゃ楽しいからOKですよ、中学の文化祭なんて無かったですし、修学旅行や体育祭も僕だけ弾かれたりしましたから」

 

「一度君の母校は監査を受けるべきじゃないかね?」

 

 後日、雄英高校内仮眠室にて、オールマイトと緑谷は話をしていた。色々兼任する事になり押し付けではとオールマイトは心配したが、むしろ色々やれて楽しいと笑う緑谷に、オールマイトは微笑んだ。それはそれとして、中学時代の新たな惨状を聞いて苦笑してしまったが。

 

「それで……そんな忙しくなる時期に私に話したい事があるとは、何かあったのかい?」

 

 その忙しくなる中で、自分を呼んだのは余程の事があったのだろう、オールマイトは湯呑みを置いて緑谷の話を聞く事にした。

 

「……先のインターン、変身できてしまいました……しかも1人で」

 

 その話が切り出されてオールマイトは目を見開き、深く尋ねる。

 

「それは……私とキミが神野でなった、あの姿にかい?」

 

「いいえ……あれを黒くしたような、不完全な姿でした」

 

 神野で2人が変身した『象徴の大鎧金色』とは似ていても全く違う、黒色の姿へ1人で変身したと緑谷の話に、オールマイトは顎に手を当てた。

 

「その後、エリちゃんの個性の力でさらに戦う事になった時……ミリオ先輩にも同じベルトが現れたんです、そして神野の様に2人で重なって変身ができました……」

 

「いよいよ……キミの個性が分からなくなって来たな」

 

「それでなのですが……夢の話なんですけど……OFAの歴代らしき人物に会いました……特撮の舞台のカフェで」

 

「何だって……そうか……私の方で見なくなったかと思ったら……」

 

 死穢八斎會での出来事を、余す事なく緑谷はオールマイトに語る。そして夢での話もオールマイトは、まるで自分もそうであったように頷いた。

 

「信じるんですか……」

 

「私も何度か、そうなったからね?彼らは何か話してくれたかい?」

 

「……別れなければ、個性の力で神野が吹き飛んでいたと、後……僕に、AFOの因子があると言ってました」

 

 その言葉に、オールマイトは明らかな動揺を見せた。まさか、先代から告げられてしまうとはと、オールマイトの狼狽えを緑谷は聡く見抜いてしまう。

 

「……ご存知だったんですか?」

 

「キミと爆豪くんの模擬戦で、包帯に付いた血液を調べてもらったんだ……」

 

「なぜそんな事を……」

 

「タルタロスのAFOが……キミを知っていたんだ、調べてみろと……仮免試験の時に面会してね」

 

 

 

 緑谷は……責め立てる権利があった。なぜ言ってくれなかった、どうしてそんな事をした、まず一言言うべきであろうと。しかし……未だに変化する自分の個性や、OFAの欠片が宿った異様な事態……何より、期末試験で発現した『脊髄の武器化』が、あまりにAFOの個性に似通っている事もあり、オールマイトも話す時期を考えていたのだろうと汲み取った。

 

「いいですよ、気にしてませんから……」

 

 だから、その一言で緑谷は全て終わらせたのだった。

 

「すまない、早く話すべきだった」

 

「いや、言えないでしょそんなの……」

 

 自分でも躊躇うから、言えそうにないからと緑谷はオールマイトを許した。しかしだ、ならば当人として知らねばならない話もある。

 

「ただ、じゃあいつ、僕の身体にAFOの因子が宿ったのか……それを知る必要が出て来ました」

 

 いつ、あの金玉が自分に接触して因子を入れたのかと……それを知る必要が出て来たのだった。

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