【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
こうして……A組の文化祭準備が始まった!
ーーバンド隊ーー
「殺る気で練習ーー!!」
「上鳴はまず、コードから覚えようか、Fで躓かないでよ?」
「任せとけって!すぐにできる様になってやるよ!」
バンド隊はまず、耳郎メインオリジナル曲練習と初心者上鳴の指導から入った。上鳴は耳郎指導の下、コード進行のリズムギターを担当する事になった。
「クソヴィラン!テメェ今遅れたぞ!」
「ごめんかっちゃん!久々だったから!次は遅れない!」
「ピアノとはまた違いますわね……」
「深淵の記憶を取り戻し、真の力を呼び覚ませ同胞よ!」
その間、緑谷が上鳴の代わりに一曲目リズムギターのコードを、運指やリズム感を取り戻す為に担当。
長くギターから離れたブランクを取り戻す傍ら、八百万はキーボードの操作を覚え、常闇は一曲目リードギターとしてメロディをしっかり覚えにかかる!爆豪は言う事無し!その気になればアレンジも可能であった。
ーー演出隊ーー
彼らは演出の案を提案してはボツに、パソコンに打ち込みまとめていた。
「で、だ、一曲目の耳郎に演出を集中して、二曲目の緑谷はバンド主導の押さえ目がいいと思うんだが」
演出を両方の曲に費やすのは難しいと轟は言い、提案として耳郎の一曲目に演出を詰め、二局目の緑谷はシンプルに行こうと提案した。
「確かに、全部全部よりメリハリと違いをつけるべきか、緑谷が歌う曲は決まってんの?」
「ああ、結構ハードな曲、これらしい」
瀬呂もそれには賛成した、緑谷がヒーローソングから何を歌うのか決まったのか尋ねると、切島が聞いたらしい動画サイトからそれをスマホで選んで再生して流した。
「……何か、激しくて悲しい曲だね、最初の歌詞が……緑谷くんっぽいな……」
「こんな主題歌のヒーローなんて居るんだな、なんてヒーロー?」
「仮面ライダーアマゾンズ?これはシーズン2の主題歌らしい……歌詞や曲調からも、演出は抑えた方がいいな」
「よし、なら緑谷側はバンド主体のライト操作のみ、耳郎側に演出を回そう」
口田は、激しい曲調に対して歌詞の悲哀さが、まるで緑谷自身みたいだと聞き入った。このハードな曲調と歌詞は、演出はシンプルにした方がいいと判断した轟達演出班は、耳郎側の演出を考える事にした。
余談だが……作品が気になった為演出隊が、緑谷からブルーレイを借りて全て見た結果……救いの無さに涙を流したのはまた別の話である。
ーーダンス隊ーー
「はいはいステップステップ!遅れてるよ!」
「な、なかなかハードだね!ひぃ!ひぃ!」
「ハーレムパート!ハーレムパート!」
振り付け担当芦戸の指導に熱が入る、バンド隊に入り損ねていじけた峰田は、ハーレムパートを作るからと芦戸に励まされて熱心に身体を動かしダンスを覚える。青山はヒィヒィ言いながらしっかりとついていった。
「緑谷!そこでダブルジョーダン!」
「え!?あ、あいた!?」
「大丈夫か緑谷くん!」
「緑谷でも難しいかー……」
芦戸から緑谷への無茶振りに、緑谷は忠実に動くが……流石に無理だと頭から落下した。
こうして練習で時間は過ぎていく……練習は早朝と放課後に行われた。そして、夜になれば……。
ーー服飾班ーー
「明るい色がいいよね、ベースはどうしようか」
「金は派手すぎるな、黄色でオールマイトの色っぽくしよう」
「ダンス班に服のサイズを測る様に伝えますわ」
「シャツも作ろう、連帯感が増すからさ!」
談話スペースにてスケッチブックや様々な衣装の写真を並べて、瀬呂、八百万、緑谷が衣装案を出し合う。さらにスタッフTシャツも作ろうと緑谷が提案。
流石に今回は時間も限られている為、八百万がそれらを創造で、生み出し、緑谷が手直しに掛かる。寮の空き部屋を作業場にして、臨時の緑谷衣装工房として、ミシンやトルソーが運び込まれた。
「なぁなぁ……緑谷」
「何、峰田くん?」
そんな工房に、峰田が尋ね、衣装を手直ししている緑谷に話しかける。
「女子組のスリーサイズとか……」
「真面目にやってるんだけど?余程死にたいらしいな?」
「す!すんませんしたぁ!!」
流石に空気を読む峰田であった。
緑谷は働く、まるでとりつかれた様に。それでも彼は楽しいなと、やりがいをとても感じていたのだった。こんな日々は、二度とないのかもしれないと思いながら緑谷はトルソーにかかった衣装達を眺めてその日は作業場で寝てしまうくらい熱中した。