※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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225話 物間寧人、今年3回目のケツアナ破壊

「悪いね出久、まさかエリちゃんの文化祭参加どころか、雄英の見学まで認められちゃってさ!」

 

「いえ、丁度休憩でしたので……」

 

 買い出しの翌日の土曜日、全寮制になってから文化祭の準備で休日の雄英高校は活気に満ちていた、まだ先の文化祭に向けて各々のクラスが準備を進める中、緑谷出久は通形ミリオと並び校内を歩いていた、その2人の間にはエリが、校内の景色を珍しそうにあちこち見ていた。

 

 これは、根津校長の計らいであった。校長は、エリの様子や置かれていた立場を聞いて、いきなり文化祭に放り込んでパニックになる前に、慣らしで雄英に来て案内してあげるといいと提案してきたのだ。

 

 その案内をするべきは……彼女を助けたヒーロー、ルミリオンとイズク、つまり通形ミリオと緑谷出久であるべきだとも指名が入った。

 

 練習中でもあったが、丁度休憩ともなり緑谷は、通形とエリちゃんとともに、準備に慌ただしい雄英高校の校内を案内する事になったのである。

 

 何もかもが彼女には目新しい、初めての景色だから目移りも仕方なかろうなか、教室から2人の男子生徒が出てきて、通形に気付き声をかけてきた。

 

「おっ!通形じゃん!怪我はもういいのか!」

 

「てか、その子は……え、ま、まさか……お前隠し子が居たのか!?」

 

 エリちゃんを見て、冗談を言ってきた恐らく同級生らしき男子生徒2人に、通形はーー微笑みを浮かべて何も言わなかった。

 

「いや何か言ってくれよ!?ガチっぽいなぁ!!」

 

 冗談が上手いな通形先輩と思いつつも、彼らからチラシを貰った。経営科の三年生は講演会をやるらしい、時間があれば観に行こうかと思ったが、こんなチラシも刷ってライブ宣伝もいいかもしれないと、緑谷は頭の隅に置いておく事にした。

 

 

 

 校内から出て、外も見てみる事にした3人。彼方此方に人が行き交い、中よりも騒がしかった。

 

「一ヶ月前なのに慌ただしいですね」

 

「みんな去年よりも凄い物、プルスウルトラで臨んでるんだよね!」

 

 それを続けたら歯止め効かなくないか?などとは言わない、そうして会話して歩いていると。

 

「あ!すんませーん!ちょっと通り……って、A組の緑谷!?」

 

 見事な龍の頭が前から来て、移動を妨げない為声がかかったので3人で避けると、それを担いでいたのは1年B組の鉄哲徹鐵であった。鉄哲は安全ヘルムに軍手装備という、安全第一現場スタイルで運搬に携わっていた。

 

「あ、鉄哲くんお疲れ様」

 

「おーお疲れ!缶コーヒーあんがとな!今休憩か?」

 

「まぁ、そんなとーー」

 

「あれあれあれー?こんな所で油売ってて余裕ですかぁー?」

 

 少し挨拶を交わすだけの筈が、その背後から出てきた金髪の優男は、ここぞとばかりに突っかかってきたのであった。

 

 

 

 物間寧人、A組を目の敵にするB組の首魁……とも言うべきか。

 

 

 

 その個性は『ケツアナ』

 

 

 

 ケツの穴に何でもしまい込んじまう個性のーー。

 

「コピーだよ!僕の個性は!!」

 

「どうかしたの?物間くん?」

 

「いや、僕の個性が誰かに捻じ曲げられそうになりかけてね……」

 

 いきなり叫んで何があったのやらと、首を傾げる傍らで、エリちゃんは緑谷の背後に隠れた。あ、だめだ、怖がらせたなと緑谷は少しばかり物間への眼差しを少しばかりキツくした。

 

「それはそうと、君たちはライブをするそうじゃないか?今回!はっきり言って僕たちB組の方が凄いんだが!」

 

「あ、そうですか……」

 

 うん、拳藤さん居ないかな?こいつちょっとぶちのめしてもらわないかんなとあちこち探していると、すまんと申し訳なさそうな顔をして、バンダナを額に巻いた男が物間の背後から棒を持って近づいていた。

 

 その棒を殴ると言うより、ある一点に狙いを定めていると気付いた緑谷と通形はエリちゃんの目元を隠して見せないようにして、緑谷はバンダナの男に頷いてGOサインを出した。

 

「僕たちがやるのはオリジナル演劇!その名もロミオとジュリエットとアズカバンの囚人と王様戦隊キングオージャあーーー♂!?」

 

 雄英高校に、悲痛な叫びが久々に響き渡った。

 

 

 

「ごめんよA組、拳藤が居ないから歯止めが効かねぇ……こいつお前からの差し入れ2本飲んだくせにさ」

 

 地面に物間がダイイングメッセージで『アーーーッ♂ワセ』とケツから吹き出した血で余裕ありそうに刻み込んでいた。そんな物間のケツを破壊したのは同じくB組の泡瀬洋雪であった。

 

 彼は緑谷に謝罪をして、気絶した物間の肩を抱えた。

 

「その拳藤さんが見当たらないんだけど……」

 

 物間が突っ掛かれば拳藤が物間をぶちのめして黙らせるのが流れとなっているが、その拳藤さんが見当たらないなと探す緑谷に、泡瀬は言った。

 

「あいつはミスコン出るのよ、物間のやつが無理矢理エントリーしてさ」

 

 ミスコン……確か学内で一番の綺麗な女性を決めるイベントだったか……緑谷はそれを聞いてふーんと、あまり興味を示さなかった。

 

「あら、興味ない感じ?キミそのあたり好きそうに見えるけど……」

 

「雄英って綺麗な人がいっぱい居るから、そんな投票しなくてもなーと、ミッドナイト先生は出る?」

 

「学生だけだっての、お前ミッ先すきだなぁ……」

 

 ならいいや、と緑谷は興味が浮かばないなと言った感じに泡瀬に言う。

 

「立ち止まらせて悪かったな緑谷、物間じゃあねぇけど、安全第一で気張って行こうぜ!」

 

 鉄哲も、ここらで切り上げて準備に戻るわと振り返り、竜の頭を抱えて立ち去っていった。

 

「ごめんねエリちゃん……雄英の負の部分を見せちゃって……」

 

「ふ?」

 

 しかし……B組の演劇の演目……それを聞いてしまった緑谷は腕を組み唸った。

 

「どうしよう……最後の組み合わせでちょっと見たくなってしまった」

 

「俺が言うのもだけど、やめといた方がいいと思うよ出久」

 

 B組にも特撮好きが居たのかと、そして見たくなってしまったと悩む緑谷に、通形はやめといた方がいいと嗜めるのだった。

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