※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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240話 全世界個性暴走乳幼児死亡事件

「いいんですか、別にあなたの事務所へインターンとか行ってないのに……」

 

 少し前なら、背後の危険を感じてお断りしていただろう緑谷だが、特に縁もインターンの際に関わっただけの自分に渡していいのかと遠慮しながら尋ねた。

 

「他に渡したい奴も居なくてね、是非見に来てくれ、全国の上位ビルボードのヒーロー達も集まるビッグイベントだ」

 

 渡すなら緑谷くらいしか居ない、腐らせたくないから是非にと渡した。全国からヒーローが集まる、普段ならテレビで順位発表するだけだが、オールマイトが引退した節目となる今、喧伝を含めて式典の様に行うらしい。

 

「分かりました、よろしくお願いします」

 

「決まりだな」

 

 せっかくの招待、是非にと緑谷が受け取りタカカズは親指を立ててにっこり笑った。

 

「緑谷も行くなら俺も行くか……」

 

 その話を聞いた轟が、なら俺も参加するかとまるでチケットを持っているかの様な口ぶりで呟いた。

 

「え?まさか轟くんも?」

 

「親父がな……まぁほら、いよいよそうなったから……間近で見てくれってよ」

 

「あー……」

 

 日本No.2ヒーロー、エンデヴァーの息子、轟焦凍。彼も父親からチケットを貰っていたらしい。オールマイトが引退した今、つまりは『そういう事』になるわけだ。行く気は無かったらしいが、緑谷が行くなら行こうと思えたらしい。

 

「成る程、まさかこんな事態になろうとはな……」

 

「常闇くん?まさか……」

 

「俺も、ホークスから誘われた」

 

 そして二度ある事は、というやつだ。常闇はホークスよりチケットを貰っていたらしい。

 

「余程気に入られてるみたいだね、ホークスに」

 

「インターン中は事後処理ばかりだったのだがな、ありがたいものだ」

 

 このクラスで、まさか三人も現地の様子を見に行けるとは。ただの式典だが全国のヒーローが一堂に会するとなると、ヒーローオタクな緑谷は興奮する。

 

「式典当日はヒーロースーツで参加だ、ヒーローの正装はヒーロースーツだからな、参加する以上雄英生徒として自覚を持って、厳粛な態度で臨んでほしい」

 

 タカカズからこれは式典、観客ではなくヒーロー関係者である以上厳粛な態度を頼むと三人に釘を刺した。

 

 かくして、緑谷、轟、常闇の三人はヒーロービルボードチャートJP見学の為、九州へ向かう事が決定した。

 

 

 

 そして……その日。

 

 

 

 緑谷出久の、運命の歯車が回り始めた。

 

 

 

 

 

『個性終末論の原点、全世界個性暴走乳幼児死亡事件から、今年で10年……』

 

 

 

 全世界の0〜6歳児が、突如個性暴走、個性因子の過剰反応による発熱で次々死亡するという痛ましい事件から、今年で10年が経過した。

 

 突如子どもたちを襲った個性暴走の原因は未だに解明されておらず、いよいよもって現れた個性が人間には耐えきれない世代まで来たのでは?と、個性因子研究者や個性医療で囁かれ、この時から『個性終末論』が囁かれ始めた。

 

 しかし、以降更なる年代を重ねた個性の子ども達は同じ様な事にはならず、健やかに育っている為、個性因子に働きかける病原菌のパンデミックだったのではとなっているが、その様な病原菌が現れた形跡は全く持って存在しない。

 

 当時の罹患者となった生存者は極めて少なく9割9分死ぬ『死の病』として、全世界各地に慰霊碑が建てられており、今年は10周年を記念して式典が開かれる模様。

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