【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
A組とB組……その因縁の始まりはUSJヴィラン襲撃に遡る。A組の救助訓練に侵入してきた死柄木率いるヴィラン連合とA組は交戦、それを退けた事から学内や世間からはその才を評価された。
それを目の敵にしているのが……B組の中心人物であり首魁、物間寧人。彼はこの事件から、A組が度々アクシデントに見舞われ乗り越えて良くも悪くも評価され、その事を面白く無いと思っている。
評価は正当であるべきだと、物間は度々A組に噛みついている。が、物間だけではなくB組全員、A組より目立ってないという思いを誰もが抱いていた。
自分達はA組の控え選手では無い、それを今日は証明してやると全員やる気は十分であった。
さて、物間寧人はここで止まらないと一枚の紙片を取り出して見せた。
「ねぇねぇ見てよこのアンケートぉ!!文化祭で取ったんだけどさぁ!A組のライブとB組の超ハイクオリティ演劇!どちらが良かったか見えるぅう!?二票差で僕らの勝利だったんだよねぇぇ!!入学時から続く悪目立ち状況が変わりつつあるのさぁーーー!!」
と『僕調べ、文化祭アンケート』なる物の紙片を出して来て態々見せつけて来たのだ。切島、瀬呂、耳郎がそれを見ながら、話半分に聞けばいい物を切島は真に受けたらしい。
「マジかよ……見てないから何も言えねぇ……」
そう溢した。そんな噛みつく物間にいよいよ拳藤が黙らせに近づいたので、緑谷は峰田にアイコンタクトをして、峰田が『ヒーロー業界一最悪な合体技』の準備に取り掛かろうとしたが、拳藤が気付いてこっちで黙らすからとハンドサインをしたので二人は頭を下げた。
「そして今日!!A組VSB組ぃ!!初めての合同戦闘訓練!!僕らがーー」
「黙れ」
「きゅうっ!?」
が、拳藤がシメるより早く相澤先生の捕縛布が物間の首を締め上げたのだった。流石に授業進まないから、非効率的と止めたらしい。その後ろからB組担当のブラドキング先生が現れ、皆に言い放った。
「今回、特別参加者が居ます」
「しょうもない姿あまり見せないでくれ……」
「特別参加者?」
「倒す!!」
「女の子!?」
「「一緒に頑張ろうぜ!!」」
先生達から、此度の訓練に特別参加者が居ると言われて反応は様々だ。そうなのかと受け入れる八百万、誰だろうが叩き潰すと敵意剥き出しの爆豪、もしや女の子かと期待する上鳴、爽やかに一緒に頑張ろう!と歓迎する切島と鉄哲……そうして現れた一人の生徒を、相澤先生は紹介した。
「今回の特別ゲスト……ヒーロー科に編入希望の、普通科一年C組、心操人使くんだ」
ああ成る程、それで相澤先生と居たのかと緑谷は納得した。そして何より目に入ったのが……その相澤先生と同じサポートアイテム捕縛布を首元に巻き付けている姿。どうやら、師弟関係になっていたらしい。
「会話すると、洗脳されちゃうんだよね?」
「ああ、初見殺し……」
青山と尾白が、体育祭での事を思い出すと、その強力な個性にかかった面々としての感想を漏らす中、峰田もその時の景色を思い出した。
「思い出すよなぁ……緑谷が指を自分で折って対処したの……」
「真顔でバッキリ4本いってたもんな……」
そして、体育祭のガチバトルトーナメントのトーナメント表決めで、その洗脳を抜け出す為に掛かる瞬間、指を折って抜け出して見せたのが緑谷であった。周りがドン引きの所業に、心操本人も化け物呼ばわりしたのが懐かしい。
「心操、一言挨拶を……」
相澤先生に促され、皆へ一言今回の意気込みをと心操が、皆に対してゆっくり話し始めた。
「心操人使です、何名かは既に体育祭で接したけれど……拳を交えたら友達とか、そんなスポーツマンシップ掲げられれような気持ちのいい人間じゃあありません、俺はもう何十歩も出遅れてる……悪いけど必死です」
心操の話に、体育祭での彼の叫びを緑谷は思い出した。彼の個性『洗脳』もまた、自身の『脊髄ぶっこ抜き』と同じく、謂れのない言葉を受けて来たのだろう。
『どうしてお前みたいな……俺よりヴィランみたいな能力持ったやつが!ヒーロー科に居るんだよ!!ああ!?ふざけんなよ!!』
同族嫌悪、自分より恐ろしい個性でありながらヒーロー科にいると言う嫉妬もない混ぜなのがあの時に感じれた。それに対する答えは、もう決まっている。
「俺は立派なヒーローになって、俺の個性を人の為に使いたい……この場の皆が越えるべき壁です、馴れ合うつもりはありません、よろしくお願いします」
そうして、ようやくここまで来た。ヒーローになる為に、その熱意を皆に宣言した心操に、まばらながら何人かは拍手を送った。
「じゃ、早速やりましょうかね?」
「戦闘訓練だ!!」
挨拶も切り上げ、いよいよ対抗戦となる戦闘訓練が始まる。
今回の戦闘訓練のルール、状況設定は以下の通り。
・4対4のA組B組チーム対抗戦
・心操は、A組とB組のチームそれぞれ1回ずつ参加し、5人チームとして戦う。
・状況設定は、ヴィラングループを包囲し確保するヒーロー。
・運動場γの一画を戦闘エリアとする。
・勝利条件は、4人を捕まえ自陣の牢屋に確保する事。
組織化の傾向があるヴィランに対し、チームアップによるチームワークでの捕縛を目的とした訓練。心操は人的有利とも取れるが、未経験のハンデでもある。どのチーム、どの生徒と組むかはくじ引きにより決まった。
その結果、試合順とチームは以下の通りになった!!
第一試合
A組 蛙吹 口田 上鳴 切島
VS
B組 塩崎 宍田 円場 鱗
第二試合
A組 青山 八百万 葉隠 常闇
VS
B組 小森 拳藤 吹出 黒色
第三試合
A組 尾白 轟 障子 飯田
VS
B組 回原 鉄哲 角取 骨抜
第四試合
A組 爆豪 耳郎 瀬呂 砂藤
VS
B組 取蔭 泡瀬 鎌切 凡戸
第五試合
A組 緑谷 峰田 麗日 芦戸
VS
B組 物間 庄田 柳 小大
チーム分けと対戦カードはこの様になり、心操は第一試合A組の蛙吹チームに、そして第五試合B組の物間チームに入ることとなった。
さて、チーム分けが決まったのだが……この瞬間、物間は冷や汗を垂らしていた。
「あ、あははは……まさかこんな組分けになるなんて、誰か変わってもらえないかな……」
「おい、どうした?何かあったのか物間は……」
一体どうしたんだと心操が、先程まで自信満々やる気に満ちていた物間が、誰かとチームを変わってほしいと言い出して、動揺している理由を尋ねた。それに答えたのが同じチームの庄田であった。
「物間氏は、あちらの緑谷氏と峰田氏に肛門を破壊されたトラウマがあるんです……」
「は?え?」
肛門、すなわち尻の穴である。何がどうなってそんな事にと、その事実を聞いた心操は、緑谷と峰田がギラリと物間を見て悪巧みする笑みを浮かべて冷や汗が流れた。
「八百万さーん!もし良かったら作ってほしいものがあるんだけどーー!」
「何ですか?出来るものなら何でも用意しますわよ」
そんな緑谷が八百万の元に行き、何やら用意したいから個性で作れるかと尋ね始めた。
「えっとね、このブ◯ギガスとバ◯ライトイヤーの玩具なんだけど……」
その品名を聞いて、形状と物間の被害から心操は……お前本当にヒーローなる気あるのかよと絶句するのだった。
「おもちゃですか?授業中ですのに……何かの作戦でお使いになられるのですか?」
「うん!対物間くん用の対策アイテ……」
「キミ!?授業中に玩具で遊ぶのは違うんじゃあないかい!!」
流石に物間は全力で止めにかかり、自身のサポートアイテム以外の持ち込みは禁止と追加ルールが設けられたのだった。