※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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255話 厄介な奴ら

そんな解説と実況が繰り広げられる中、行動開始したA組。蛙吹は個性伸ばしで体得した保護色で建物と色を同化させ、建物の壁を伝いクリアリングしながら進んでいく。

 

「お互いある程度の手の内はわかってるけれど、基本数で押せる様にばらけないで行きましょう」

 

 A組は蛙吹をリーダーとして、その指示で動くことにしたらしい。早速戦闘訓練に参加した心操は、蛙吹の保護色の溶け込み具合に感嘆する。知って理解してからならば見えるが、知らなければ見れないなと。

 

「なぁなぁ、俺が皆んなから離れて、適当に100万ボルトブッパすりゃよくね?」

 

 上鳴がここで、まだるっこしいから無差別放電で虱潰しにしようとしたが、それを制したのは意外にも切島であった。

 

「離れている間の事考えてるか?一人になるぞ?」

 

「確かに……」

 

 その一人になったところを狙われたら本末転倒だ。誰が回収するのかと言われた上鳴は納得した。

 

「あと、塩崎やばいよな……あの個性すげぇよ、範囲あるし、負けたし……」

 

 さらに、上鳴は思い出してしまった、体育祭で塩崎に完封された事を。一度の敗北というのはメンタルに響く、上鳴は普段こそチャラついているが、この様な状況で沈み込むと脆い。

 

「……一番厄介な個性から片付けたいな」

 

「分かってるんじゃん!心操!」

 

 先に捕まえて置きたいのはその塩崎だと、心操から賛同を受けて上鳴は同感だと声を上げた。

 

「誰でも分かるでしょ……」

 

「は?」

 

 その返した言葉に、上鳴はムッとした。そんな事も分からないのかよ、という意味合いに聞こえたらしい。しかし蛙吹が意味を読み解いて上鳴に言った。

 

「こっちが茨ちゃんをどうにかしたいと思ってる様に……向こうもまず、上鳴ちゃんをどうにかしたいって考えてるかも……」

 

 その『厄介な個性』は、B組から見れば上鳴がそうであると蛙吹は言う。広範囲かつ強力な放電という攻撃方法は、早めに封じておきたいと相手も考えている。お前が一番狙われてるんだよ、と上鳴は突き付けられたのだ。

 

「あとは、経験値じゃ劣るものの、洗脳が強い心操ちゃん」

 

 そして、個性こそ知る人は居るが、手の内を明かして無いアドバンテージがある心操をさっさと確保したいと自分も考えると蛙吹は言い切って、上鳴はプレッシャーに叫んだ。

 

「頼りにしてるぜー!みんなーー!」

 

「上鳴と心操が暴れられる状況をつくりたいな……」

 

 こちらの勝ちへの布石はこの二人、そのための場を作るのがまず目標かと切島が方針を見出したところで、口田が索敵を頼んだ鳩が帰って来た。

 

「感謝します」

 

「早速か……居た?」

 

「左方向から塩崎さん、一人だって、蔓で広範囲を探りながらこっちへ向かっている」

 

 鳩を使った空中からの索敵、まず塩崎を見つけたと口田が報せた。

 

「……女の子によってたかんのは気乗りしねぇがーー」

 

 先手はこちらが取ったかと皆が思った刹那、喧しい音を立てて巨躯な化け物が、蛙吹と切島を吹き飛ばした!

 

「ガオンレイジ!!」

 

 いや、化け物では無い!獣!!宍田獣郎田が、この戦闘訓練の火蓋を切って落としたのだ。

 

 

 

「我らがB組の宍田!!先制攻撃で一気に切り込んだぁああーー!!」

 

 ブラドキング、教え子が一気に切り込み先制をとって気分良くそれを叫ぶ。明らかな贔屓な実況であった。

 

「上手いですね、これは……互いに作戦練る時間が無いならと、やられる前にやる速攻……あえて要の塩崎さんを囮の先行をさせての宍田くんの奇襲……ヴィランに何もさせないのは確かに利に適ってる、さぁA組には立て直して欲しいところ……頑張って!」

 

 対して解説ミスター緑谷、B組の速攻作戦は上手いと認め、イーブンに賛辞を送りつつ、ならここから立て直して欲しいと願っての解説。

 

「上鳴動揺してんじゃん!なにやってんの!」

 

「口田も円場に捕まった!!」

 

 耳郎に瀬呂がモニターで蹂躙されるA組に、これは万事休すかとなる中……さらに状況が一変した。

 

「おや……宍田くん止まりましたね……まさか洗脳にかかった?」

 

「なに!?」

 

 突然、モニターに映る円場を抱えて切り込んできた宍田が、ガックリと力が抜けて呆けて止まったのを見て、ミスター緑谷が言うと、押せ押せムードのブラドが愕然とした。

 

「一体どの瞬間に……かっちゃん!巻き戻して!!リプレイ!!」

 

「俺に振るなやエセ解説!!」

 

 そんな権限もリモコンも持ってるわけねぇだろうがと振られた爆豪が怒りに叫ぶと、ブラドキング先生がリモコンを取り出した。

 

「ここにリモコンがあるぞ、緑谷」

 

「あ、すいませんブラドキング先生」

 

 ブラッドキング先生がリモコンを渡し、リプレイをモニターに映して心操に注視する……確かにどの瞬間、何をしたのか皆気になるため、ブラドキングも相澤先生も、そして生徒全員からオールマイト、ミッドナイトもリプレイを見て……緑谷が気付いた。

 

「これは……成る程、彼のサポートアイテムのマスク!」

 

 リプレイの中で、心操が自らの口元を覆うマスクの、左右のツマミを動かしていたのを見てこれか!と理解した。

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