※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

293 / 698
256話 熱戦の数分間

「洗脳された……あいつ、俺の声で喋りやがった!!」

 

 宍田と共にA組へ切り込み、口田をその個性『空気凝固』の檻に閉じ込め、一気に攻め入ろうとした円場だったが、突如宍田が、喋ってない自分の声に受け答えして洗脳され、何をされたのかを理解して心操を睨んだ。

 

 口元を覆う、左右にツマミが付いたマスク。キリキリとそれを捻り調整し、動作確認としっかり洗脳できた事実に心操は内心安堵した。

 

 心操人使のサポートアイテム、もう一つの声帯『ペルソナコード』!!

 

 心操の個性『洗脳』は、発動条件として『自らの声』を直接聴かさなければならない!通信機器や拡声器の電子機器を介しての洗脳は不可能!

 

 このペルソナコードは、幾つもの金属板をツマミで調整して変声を可能とした、アナログ式ボイスチェンジャーとも呼べる代物であった!

 

(覚醒する前にーー!)

 

「遅ぇ!!」

 

 洗脳で宍田を止めた、だか経験差はどうしても出る!捕縛布で円場を捕まえようとした心操だが、その前に円場の『エアプリズン』が心操を先に閉じ込めた!

 

「起きろ宍田!おい!」

 

「ぬお!?」

 

 心操を閉じ込め、宍田を殴り洗脳を解きにかかる円場。解けたらしい受け答えをしたのも束の間ーー上鳴が踏み込んできたのを、宍田は反射で掴み上げてしまう。

 

「まっ!?駄目だ!!」

 

 円場は宍田の身体から飛び降りた、拘束された上鳴は、不敵に笑って言う。

 

「俺に触ると……痺れるぜぇええ!!」

 

 上鳴電気に直接触るなんて愚の骨頂!帯電の個性から溜め込んだ電気が、宍田を感電させ、宍田は感電しながらもなんとか上鳴を離して近場のパイプ群に投げつけた!

 

「っつうう……で、電気受けたのに、耐え抜きやがった!」

 

 感電による、筋肉硬直がまだ続いているが耐えられてしまったと上鳴は宍田のタフさに驚愕した。が……このB組の奇襲をギリギリ耐え抜いてなんとか持ち直す事はできた!

 

「宍田!?」

 

 そして、宙に逃げた円場に伸びる桃色の紐状の物体が、円場に巻きつき拘束する!蛙吹梅雨がここで宍田の襲撃から戻って円場を捕まえたのだ!

 

「捕まえた!!」

 

「よっしゃあ!!牢まで持っていけぇ!!梅雨ちゃあん!!」

 

 伸ばした舌で円場を拘束して背負い、跳ねる様な四足歩行……いや跳躍で、牢屋まで蛙吹が一気に駆け抜ける!

 

 奇襲攻撃を切り抜け、逆に一人確保のチャンスを作り出したA組、しかしここで感電から宍田が復帰して、蛙吹を追いかけた!

 

「うっそぉ!?痺れてよぉ!!」

 

 どんだけタフなんだよ、こいつ!自身の電流から復帰した宍田に上鳴は叫んだ。

 

 

 

 

 

「上鳴くん……だからアンペアを50ミリくらいまでは流さないと耐えられるって……」

 

「やめなさい緑谷少年、キミ、サポートアイテムに彼のヒーロー名付けたやつでめちゃくちゃ怒られただろう」

 

「あいて!」

 

 電流をもっと強くすべきだったなと宍田が即座に復帰する様を映像で見た緑谷のコメントに、オールマイトがチョップで注意した。

 

 イーヴル・ヒーローイズクのサポートアイテム、『グラップルガン』のアタッチメントの一つ『チャージズマ・テーザー(発目作)』と言う、上鳴のヒーロー名を借りたアタッチメントがあり、テーザー銃として撃ち込んだ相手に電流を流す事が可能だが、その電流は50ミリアンペアという非常に危険な電流が流れるのだ。

 

 なお、これを知った上鳴はマジでやめよ?俺のヒーロー名で人を殺しかねないから、と緑谷にガチ目の説教を行い、アンペア数はスタンガン程度に下げて和解に至った。

 

「とは言え……この奇襲を切り抜けて逆に一人確保しましたA組、このまま確実に円場くんを牢に入れたい所で……切島くーん!寝てたらだめだよー!!」

 

 蛙吹がさっさと復帰して、この男が立ち上がらないのは違うだろ、ミスター緑谷の解説に呼応したか、宍田に吹き飛ばされた切島が瓦礫から復活!そして口田を閉じ込める円場のエアプリズンを破壊!

 

 円場を牢屋に連行する蛙吹を、追い縋る宍田から守る為口田と共に宍田を迎え撃つ!

 

「これは、宍田くんも阻んで一気に二人確保なるか?」

 

「宍田ぁああ!深追いするなぁあ!!」

 

 緑谷はこの流れで宍田も阻まれ、一気に二人確保の流れと見た。ブラドキング先生も深追いと感じて絶叫するが……その映像に緑谷は唖然とした。

 

 迎え撃つ切島と口田、その拳を……するりと突然身体を縮ませて避けて、宍田は二人の背後を取ったのである。

 

 そして、再度巨大化した宍田に二人は捕まり……切島は塩崎の待機する方角にぶん投げられ……切島のシグナルが◯から×に切り替わった。そして円場も同時に×へ切り替わる!

 

「こ、れは……上手い……変身解除から再変身して背後を取って、切島くんを捕まえた」

 

「そしてさらに口田も拘束!確実に牢屋へ運びに行ったぁああーー!」

 

 まさかの頭脳プレイに、緑谷は唸ってしまった。宍田の個性はオンオフ切り替えにより体格を変えれる。蛙吹を追いかけると見せかけ、熱くなって我を失っていると見せたその実、切島と口田を確保する事に切り替えていたのだ!

 

 この数分間の目まぐるしい攻防の変化で、B組は切島と口田を確保、A組は円場を牢屋に入れた。結果的にB組の先手を取った奇襲は、一人の犠牲を出したがリードを取れた結果となったのであった。

 

 このリード、どう取り返すのかと緑谷も、A組生徒達もモニターから目が離せなくなった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。