【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
一年A組B組の対抗戦……1戦目はA組に軍配が上がった。
互いに手の内を既に知った上で、いかにして作戦を組み相手を捕まえるかと言う集団戦の訓練に、皆熱が入る。
二回戦、A組は八百万、常闇、青山、葉隠。対するB組は拳藤、黒色、小森、吹出の4vs4。
八百万と拳藤は職場体験先が同じであり、CMにも出演してか校内にファンが多い……のだが、所謂『箱推し』として纏めて見られる事が多いため、拳藤は対抗意識を彼女に持っていた。
A組は勢いに乗ってさらに勝利したいところ、B組はそれを何とか阻止して一勝を上げたいところである。
『拳藤が居なければ、B組は全員物間に呑まれて居た』
そう語られるほどに、拳藤という姉御肌気質で統率力に優れ、自身も単独戦闘ではB組上位の彼女と、副委員長として飯田を補佐し、A組を取りまとめる一人であり作戦立案も度々買っている八百万の衝突……。
勝利の女神が微笑んだのはB組であった。
A組八百万は常闇のダークシャドウを主軸とした戦法に対し、B組は黒色支配の個性、黒色に乗り移る『黒色』で、なんとダークシャドウを乗っ取るカウンターを返し先手を切り返した。
それを葉隠の個性伸ばしで得た、自信の透明の身体による集光屈折で太陽光を集めて黒色のダークシャドウ乗っ取りを阻止。常闇は新たにホークスの事務所で手にした、ダークシャドウの飛行技『黒の堕天使』と青山のレーザーで、影を作らせず黒色の個性封じから捕縛にかかった。
しかし、拳藤はそれを見越して次の作戦に移行。小森の個性『キノコ』と吹出の個性『コミック』を使った分断作戦を実行した。
オノマトペを実体化し、現象化する吹出により分断、そこからさらに湿度を上げ小森のキノコを生やしまくる。八百万は分断されて拳藤と一対一となり、その時点で勝ちは無いと自身が作り上げたサーモグラスや除菌剤を大砲で常闇に渡し、牢屋への移送を妨害の為に拳藤と自らを大砲ごと括り付け時間稼ぎに徹底。
そのおかげで反攻に出た常闇が、黒色と小森を確保したが……小森が禁じ手としていた『体内にキノコを生やす』という緑谷ドン引きの必殺技で常闇の呼吸を封じ込み、撃破して逆転するという勝ち方を見せた。
「酷い……殺す気かよ!!小森さん!!」
「いや、テメーが言うなやクソヴィラン」
「本当、どの口が言ってるのかなぁ……」
緑谷の叫びは爆豪と物間の真っ当なツッコミに切って捨てられ、第二試合はB組が完全勝利の形で第一試合の借りを返したのであった。
そして、第三回戦は……。
『おらおらおらおらぁああああ!!』
「うわぁ……これ、ヒーローとしてどうなの?」
中継から響き渡る怒号と、彼方から聞こえる金属音及び倒壊音が重なって聞こえ、緑谷は絶句した。
A組は轟、尾白、飯田、障子の四人、それに対するB組は鉄哲、骨抜、回原、角取の四人での試合は……鉄哲徹鐵がステージを破壊して更地にしながらの真正面ぶつかり合いを強行しにかかっていた。
実際街中でやったら大顰蹙極まりなかろう、訓練だからできる手段と言うべきか……考えてこの手段に出たとは思えないB組の行動に対し、A組側はやはり轟主体に攻勢へ出た。
瞬時に広範囲が氷によって凍結される。この個性の強さ、生まれ持っての才覚は何度見ても圧倒されると、緑谷はモニターの中継を見て思う。しかも、ただ氷を張り巡らせたわけではない、視界を遮らないように、仲間たちの邪魔をしないように操作性も上がっていた。
ここで、A組はこれで決まったかと思ったが……そうは行くかと戦況が一気に変わった。
「氷結ブッパは安い手じゃん?もっと非情に火攻めで来られたら……打つ手無かったのに」
雄英高校ヒーロー科には、推薦枠が四枠ある……それぞれ男女2名ずつ、A組とB組に分けられて設けられたその枠、A組の推薦枠は八百万百と轟焦凍がその生徒である。
B組の推薦組男子……それが骨抜柔造!個性は『柔化』!!生物以外ならば、触ったら柔らかくしてしまい、また触れなおせば元に戻る!
轟の氷結から一気に勝負を決めに行ったA組に対して、骨抜がそれを見抜いた柔軟な対応がそれを許さなかった!氷結に囚われたB組が、反撃とばかりにマッチアップ!
回原は尾白と一対一!角取は障子を捕縛にかかり飯田は柔らかくなった氷に身体を拘束された中……轟は。
「氷なんざぁ、正義の鉄拳でぶち破る!!」
意外な男に苦戦を強いられていた!鉄哲徹鐵!個性『スティール』肉体を金属に変化させる切島と同じ熱血漢!彼を前にして、轟は追い詰められていた!