※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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264話 あいつなんか大嫌いだ

「凄い……やっぱりかっちゃんは凄いや……」

 

 モニターに映る光景に緑谷は、やはり爆豪勝己は天才だと嬉々として声を上げた。

 

 四回戦、誰もが爆豪のワンマン俺様気質から苦戦してしまうと思ったその試合は……5分と掛からずにB組を完封し、完全勝利してしまったのである。

 

 確かに自身を主体とした戦い方ではあった。しかし耳郎、瀬呂、砂藤と見事なコンビネーションをしっかりと見せつけた迅速かつ完璧な勝ち方は、B組教師ブラドキングも、A組教師相澤先生も言う事無しの太鼓判を押した。

 

「流石かっちゃん、オールマイトを超えるなんて言うだけあるや」

 

 帰ってきた爆豪に、笑顔でハイタッチの手を伸ばした緑谷だったが……爆豪は舌打ちして違う方向に向かった。残念だなと、伸ばした手を見つめた緑谷に、爆豪は吐き散らす。

 

「余裕だなテメェ、仮にも俺以外から総大将呼ばれとるくせによぉ……」

 

 今更に言うか、この男はと緑谷は相変わらず爆豪は自分より偉いと言われている事が気に食わないらしい、あれは他が勝手に言ってるだけだから気にする必要無かろうにと、緑谷は爆豪に誤解を解く為言葉を返す。

 

「いや、あれは別に遊びというか、皆も本気で言ってるわけが……」

 

「遊びだろうが何だろうが、お前担がれとるんだぞ」

 

 だが違った、そんな矮小な理由から言っていなかった。例え遊びだとしても、担がれている……それだけお前は支柱になっているのが分からんのかとバッサリ言い返されて、緑谷は何も言えなくなった。

 

「お飾り総大将だろうが、ここで負けて無様晒したら俺がぶっ殺す……」

 

 爆豪なりの、エールなのだろう。担がれた神輿の役目を果たして来いと……それを言われた緑谷は、参ったなと頭を掻いた。

 

「うん、負けないよかっちゃん……勝ってくるから」

 

「さっさと終わらせて来い、クソヴィラン」

 

 ハイタッチは無い、しかしエールは貰った。なら勝ってくるしかあるまい、失望させない様にと、待っている麗日、芦戸、峰田と共に階段を降りて所定の位置へ向かう。

 

「それじゃあ最終戦……勝ちに行こっか!」

 

「「「応っっ!!!」」」

 

 A組総大将、緑谷出久……1年対抗戦最終試合にいざ出陣!!

 

 

 

 

 

「1秒と掛からなかったんだっけ?体育祭で緑谷くんに負けたの、まぁ予選落ちの僕が言えた事じゃないけどさ?」

 

「らしい……正確な時間は聞いた事ないけど」

 

 一方でB組、物間と心操もまた所定の位置に向かいながら互いに話をしていた。題目は緑谷出久について、互いに緑谷との因縁がある二人は、今から対峙する彼をどう思っているか語り合っていた。

 

「僕もキミも、そして緑谷くんも同じ悪の個性なんだよねぇ、コピーに洗脳、脊髄ぶっこ抜き……ヒーローになりたいのに、その立ち回りも戦い方もヒーローらしくない事をせざるを得ないんだ」

 

「……そうだな……」

 

 コピーは違わないか?別に悪の個性と思えないがと顎に手を当てる心操に、物間は言う。

 

「他人から力を借りなきゃ戦えない、コソ泥の個性なんて言われてね、スーパーヒーローにはなれないとも僕は言われたよ」

 

「何が言いたい……」

 

 話が見えないなと、心操は物間に尋ねると、物間は振り返って彼に語った。

 

「僕はね心操くん、緑谷出久が大大大っ嫌いなんだよね」

 

 正直な告白に、心操はしばらく黙ったが、まあ理由はあれかと尋ねた。

 

「ケツ破壊の恨みか?」

 

 何度もケツを破壊された恨みからかと、真っ当な恨みだなと思った心操だったが……物間は首を横に振った。

 

「いいや?それとは別に、さ……彼の口から吐かれた綺麗事が気に入らないんだよ、僕は」

 

 綺麗事……何か言われたのか?首を傾げる心操に、物間は言った。

 

「体育祭、彼が轟くんに言っただろ?個性は抱えて生きていくしかないってさ……」

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